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インドの近代都市の中で次第に薄れてゆく家族関係、母と子の問題を追及した作品。ビフティブシャーン・バナールジの小説『パテル・パンチャリ』を三部作構成で、監督・脚本のサタジット・レイが試みた第一部「大地のうた」に続く第二部である。撮影スブラタ・ミットラ、音楽ラヴィ・シャンカールと前作と同じスタッフ。出演はオプの少年時代をピナキ・セン・グプタ、成年時代はスマラン・ゴシャール、父母は前作と同じカヌ・バナールジ、コルナ・バナールジである。
ネット上の声
- ベネチア映画祭グランプリ。映画の最高傑作
- 「オプー三部作」の二作目
- 間をつなぐ作品
- 🔸Film Diary🔸
ヒューマンドラマ
- 製作年1956年
- 製作国インド
- 時間110分
- 監督サタジット・レイ
- 主演ピナキ・セン・グプタ
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「大地のうた」などの「オプー3部作」をはじめとする幅広いジャンルの名作で世界中の映画ファンから敬愛されてきたインドの巨匠サタジット・レイの中期の代表作で、同国の文豪ラビンドラナート・タゴールの小説を自身の脚本と音楽で映画化し、1965年のベルリン国際映画祭で監督賞を受賞した傑作ドラマ。1880年、イギリスの植民地支配下にあるインド。カルカッタで暮らす裕福な主婦チャルラータは、政治新聞の編集長をつとめる多忙な夫ブパチに相手にしてもらえず寂しい日々を過ごしていた。そんな彼女の前に、ブパチの従弟アマルが現われる。チャルラータはアマルと一緒に過ごすうち、次第にアマルにひかれていく。2015年9月、レイ監督のデビュー60周年を記念した特集上映「Season of Ray シーズン・オブ・レイ」でリバイバル公開。
ネット上の声
- サタジット・レイ自身が認める最高傑作
- 静寂な部屋から始まった物語は…
- 自己表現が繋ぎとめるのは…
- 書くことへの理不尽な抵抗
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国インド
- 時間119分
- 監督サタジット・レイ
- 主演マドビ・ムカージ
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一九五六年第九回カンヌ映画祭に出品され、特別賞(人間的記録映画賞)を受賞したサタジット・レイの処女作。原作はビフティブシャーン・バナールジの自伝的小説で脚色は監督のサタジット・レイが担当。撮影はスブラタ・ミットラ、音楽はラヴィ・シャンカール。出演はインド映画界を代表するカヌ・バナールジ、コルナ・バナールジほか。
ネット上の声
- 歌って踊らないこんな骨太映画がインドにあったこと、出会えたことは喜び
- サタジット・レイが描く“インド”
- 温かくも冷徹に"家族"を見つめる
- 人間を描く力がもうひとつ
ヒューマンドラマ
- 製作年1955年
- 製作国インド
- 時間125分
- 監督サタジット・レイ
- 主演サビル・バナルジー
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サタジット・レイのオプー・シリーズ完結篇。第一部「大地のうた」では主人公オプーの出生から少年期を、第二部「大河のうた」では両親を失くしたオプーが学業を終え自立するまでを、この第三部ではオプーが結婚して子供を生み、育てる過程を描く。製作・監督・脚本はサタジット・レイ、原作はビフティブシャーン・バナールジ、撮影はスブラタ・ミットラ、音楽はラヴィ・シャンカールが各々担当。出演はショーミットロ・チャタージ、シャルミラー・タゴール、アクロ・チャックラヴァルティ、シャパン・ムカージーなど。
ネット上の声
- 「オプー三部作」完結編
- 至福感の描写は映画史上最高峰
- 過去二作を観てると母親(女性)の立ち位置が報われなくて、今作のアパーナも文化的だ
- 産み育ててくれた“大地”、“大河”のように時は流れ、そして大きく力強い“大樹”へ
ヒューマンドラマ
- 製作年1958年
- 製作国インド
- 時間105分
- 監督サタジット・レイ
- 主演ショウミットロ・チャテルジー
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35年間行方不明だった叔父と再会する姪家族の姿を描く人間ドラマ。監督・脚本・原案・音楽は「家と世界」の、本作が遺作となったサタジット・レイ。撮影はボルン・ラハが担当。
ネット上の声
- プロットは大好きだったアニメ「まんが日本昔ばなし」にでもありそうなシンプルなヒュ
- 映像とかの印象としては変な間が無くなって洗練された成瀬巳喜男のインド版って具合だ
- 2010年英トータル・フィルム誌「史上最も偉大な映画監督トップ100」80位
- 【サタジット・レイの『男はつらいよ』、または『あ、春』】
ヒューマンドラマ
- 製作年1991年
- 製作国インド
- 時間121分
- 監督サタジット・レイ
- 主演ディポンコル・デー
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「大地のうた」をはじめとする「オプー3部作」で知られるインドの世界的名匠サタジット・レイが1963年に発表した代表作のひとつで、大都会カルカッタを舞台に共働き夫婦の暮らしを描いたドラマ。53年、カルカッタ。薄給の銀行員シュブラトの妻アラチは、家計を助けるために訪問販売の仕事を始める。やがて彼女は社長に能力を認められるようになり家計も楽になるが、夫としての立場を失ったシュブラトは仕事をやめさせようとする。日本では「大都会」のタイトルで76年に岩波ホールで公開。2015年9月、レイ監督のデビュー60周年を記念した特集上映「Season of Ray シーズン・オブ・レイ」にて、邦題を新たに「ビッグ・シティ」とし、デジタルリマスター版でリバイバル公開。
ネット上の声
- ベルリンで銀熊賞受賞。だが、しかし…
- 電車のパンタグラフが輝いて…
- 都会の喧騒に灯る淡い光
- 「女の活躍とキャピタリズムの話!」とまとめたら、またかよって呆れ顔されましたが、
ヒューマンドラマ
- 製作年1963年
- 製作国インド
- 時間135分
- 監督サタジット・レイ
- 主演アニル・チャタージー
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インドの片田舎に住む一夫婦を通し、はるか遠くの戦争がおよぼす悲劇を描く。73年度ベルリン国際映画祭グランプリ受賞作品。製作はミセス・サルバニ・バッタチャーヤ、監督・脚本・音楽は「大都会」のサタジット・レイ、原作はビフティブシャーン・バナールジ、撮影はショーメンドゥ・ロイ、編集はドュラル・ドットが各々担当。出演はショーミットロ・チャタージ、バビータ、ションディーヤ・ロイ、ゴビンダ・チャクラバーティ、ロメシ・ムカージー、ノニ・ギョングリ、シェリー・パル、チトラ・バナージ、ショーチタ・ロイ、アニル・ギャングリィ、デバトシュ・ゴシュなど。
ネット上の声
- 遠くから戦争の響きが...
- 感動しました
- 原作は『大地のうた』の3部作と同じビブティブション・ボンドパッダエ(বিভূতি
- 日本軍のインパール作戦が原因で物資が届かなくなった農村での飢餓
ヒューマンドラマ
- 製作年1973年
- 製作国インド
- 時間101分
- 監督サタジット・レイ
- 主演ショウミットロ・チャテルジー
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今世紀初頭のベンガルの民族運動を背景に、理想主義者の地主の姿を友人と妻との葛藤をからめて描く。ノーベル賞詩人として知られるラビンドラナート・タゴールの原作を基に「遠い道(1981)」のサタジット・レイが監督。撮影はショーメンドゥ・ロイ、編集はドゥラル・ドット、美術はオショク・ボースが担当。出演はショーミットロ・チャタージ、ヴィクター・バナルジなど。
ネット上の声
- インドで“白”が表すものは
- 炎は輝き、燃える。
- やっぱ後期のサタジット・レイって成瀬やヴィスコンティに近いものがあって、その両者
- サタジットレイのほかの作品も見てみたい.. 正直難しいというか分からなかったので
ヒューマンドラマ
- 製作年1984年
- 製作国インド
- 時間139分
- 監督サタジット・レイ
- 主演ショウミットロ・チャテルジー
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国が接収されるという重大時に執拗にチェスに興じる二人の貴族と悲運のアウド王の姿を描く。製作はスレーシュ・ジンダル。ムンシー・プレームチャンドの原作を基に「ミドルマン」のサタジット・レイが監督・脚色・音楽を担当。台詞はレイとシャマ・ザイディ、ジャヴェド・シディキ、撮影はショーメンドゥ・ロイ、編集はドゥラル・ドット、美術はボンシ・チャンドログプタが各々担当。出演はサンジーヴ・クマール、サイード・ジャフリー、シャバーナー・アーズミー、ファリーダー・ジャラール、アムジャド・カーン、リチャード・アッテンボロー、ヴィクター・バナルジなど。
ネット上の声
- まあ退屈なんだけど、根幹の逃れ得ない英国侵攻へのインド貴族の諦念みたいな、ため息
- 第七の封印やボビー・フィッシャーを探してと同様チェスと言われて思い浮かべる映画の
- 最近“外国語映画”ばかり観てたのもあるけど、インド人たちのシーンとイギリス兵たち
- タイトルの通り、おっさん貴族2人がチェスをするだけの映画
ヒューマンドラマ
- 製作年1977年
- 製作国インド
- 時間121分
- 監督サタジット・レイ
- 主演サンジーヴ・クマール
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あるインド人(ベンガル人)の上流家庭の一日の出来事を、ピクーという6歳の少年の目を通して描いた短編。監督・脚本・音楽は「チェスをする人」のサタジット・レイ、撮影はショーメンドゥ・ロイ、編集はドゥラル・ドットが担当。出演はアルジュン・グゥハ・タクルタ、ナボルナ・シェーン、ヴィクター・バナルジ、プロモド・ガングリなど。
ヒューマンドラマ
- 製作年1981年
- 製作国フランス,インド
- 時間26分
- 監督サタジット・レイ
- 主演アルジュン・グゥハ=タクルク
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思うような就職先を得られぬまま大学を卒業して、ミドルマン(仲介者)になった男を通し、インド社会を描く。チェコスロヴァキア・カルロヴィ・ヴィリ国際映画祭優秀作品賞受賞作品。製作はスヴィル・グーハ、監督・脚本・音楽は「遠い雷鳴」のサタジット・レイ、原作はモニ・シャンカール・ムカージー、撮影はショーメンドゥ・ロイ、編集はドゥラル・ドット、録音はJ・D・イラニが各々担当。出演はパラディプ・ムカージー、ウタパル・ダット、ラビ・ゴーシ、ショット・バナージ、リリー・チャクラバーティ、スデシャナ・ダス・シャラマなど。英語圏公開題名はThe Middleman。
ヒューマンドラマ
- 製作年1975年
- 製作国インド
- 時間134分
- 監督サタジット・レイ
- 主演パラディプ・ムカージー
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インドが生んだ東洋で初のノーベル賞に輝く世界的な文豪タゴールの生誕百年を記念してインド政府が製作したタゴールの伝記映画。監督・脚本・ナレーションは「大都会」のサタジット・レイ、撮影はショーメンドゥ・ロイ、音楽はジョティリンド・モイトラ、美術はボンシ・チャンドログプタが各々担当。
ドキュメンタリー
- 製作年1961年
- 製作国インド
- 時間54分
- 監督サタジット・レイ
- 主演---
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バラモン教を地上の神として崇める一人の男の不幸な死を描く。監督・脚本・音楽は「ピクー」のサタジット・レイ。原作はヒンディー語近代文学のプレームチャンドの小説『サドガティ』(「サドガティ」原題は「よき行ない・道」という意味)。撮影はショーメンドゥ・ロイ、台詞はオムリト・ラエとサタジット・レイ、編集はドゥラル・ドットが担当。出演はオーム・プリー、スミター・パーティルなど。
社会派ドラマ
- 製作年1981年
- 製作国インド
- 時間50分
- 監督サタジット・レイ
- 主演オム・プリ
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英国系の一流会社に勤めるインド人のエリート・サラリーマンの西欧化した思考形態を諷刺的に描く。製作はバハロット・シャムシャールとジャング・バハドゥル・ラナ、監督・脚色・音楽は「チェスをする人」のサタジット・レイ、原作はシャンコール、撮影はショーメンドゥ・ロイ、編集はドゥラル・ドット、美術はアショケ・ボーシが各々担当。出演はボルン・チャンド、シャルミラー・タゴール、パロミタ・チョウドリー、ホリンドラナート・チャトパダーイ、ハラドン・バナージー、アジョイ・バナージー、プロシャント・モッリクなど。
ヒューマンドラマ
- 製作年1972年
- 製作国インド
- 時間112分
- 監督サタジット・レイ
- 主演ボルン・チャンド