- 製作
- 1965年 インド
- 時間
- 67分
- 監督
- サタジット・レイ
- 出演
- チャルプロカシュ・ゴーシュロビ・ゴーシュ
- 種類
- コメディ
インドの世界的名匠サタジット・レイが、ベンガルを代表するユーモア作家ラジシェコル・ボシュの短編小説を原作に映画化したコメディ。伝統と近代化が交錯するインド社会を舞台に、軽妙なコメディの形式を借りながら宗教的偽善や盲信的信仰を鋭く風刺した。
弁護士のグルパダ・ミトラは妻を亡くして以来、心の拠りどころを求める日々を送っていた。そんなある日、彼は娘のブチキとともにバラナシから帰る途中で、不老を自称する聖者ビリンチ・ババと出会う。かつてプラトンと議論し、アインシュタインに公式を教え、キリストやブッダとも親しかったと豪語するババは多くの人々をひきつけ、グルパダもすっかり魅了されてしまう。一方、ブチキの恋人ショットはババの言動に疑念を抱き、友人で哲学者のニバランダらとともにその正体を暴こうとする。
本国インドでは同じくレイ監督による「臆病者」との2本立てで劇場公開された。日本では、レイ監督のデビュー70周年を記念した特集上映「サタジット・レイ レトロスペクティブ 2025」にて、25年7月に劇場初公開。