全5作品。デヴィッド・マメット監督が制作した映画ランキング

莫大な利益を生む発明をした技術者。彼に近づく謎の富豪。巧妙に仕組まれた罠「スパニッシュ・プリズナー」に嵌った男は、誰を信じ、何を失うのか。

カリブ海のリゾート地。企業の技術者ジョー・ロスは、会社に莫大な利益をもたらす新発明を完成させる。しかし、正当な報酬を得られるか不安を抱く彼の前に、ジミー・デルと名乗る謎めいた富豪が出現。親しげに近づくジミーの言葉を信じたジョーは、いつしか巧妙に張り巡らされた巨大な詐欺計画「スパニッシュ・プリズナー」の渦中へ。同僚、上司、そしてFBI捜査官を名乗る者まで、出会う人間すべてが怪しく見え始める。疑心暗鬼の中、彼は自らの発明と身を守ることができるのか。

1人の殺人課の刑事がユダヤ人老女殺人事件を捜査していくうちに自らのユダヤ人としても血に目覚めていく姿を描いた社会派刑事ドラマ。監督・脚本は「アンタッチャブル」の脚本家であり、ピューリッツァ賞を受賞した劇作家でもあるデイヴッド・マメット。本作は監督第2作めにあたる。製作はマイケル・ハウスマンと「イヤー・オブ・ザ・ガン」のエドワード・Ｒ・プレスマン。エグゼクティヴ・プロデューサーはロン・ロソルツ。撮影はロジャー・ディーキンス。音楽はエイリック・ジャーンズが担当。

「郵便配達は二度ベルを鳴らす」「評決」の脚本家として知られるデビッド・マメットが監督、「アメリカン・ギャングスター」のキウェテル・イジョフォーが主演する格闘アクション。賞金目当ての格闘技大会には出場せず、妻と道場を営みながら細々と生活していた柔術マスターのマイクは、ある事件に巻き込まれたことから、借金の返済と名誉を取り戻すため、リングに上がる決意をする。共演に「ラースと、その彼女」のエミリー・モーティマー。

若い妻と長年の仲間と共に、いつも見事な仕事をこなすプロの強盗ジョー。彼は、自分の顔が割れてしまったことをきっかけに引退を決意する。そして、最後に選んだ獲物は、空輸寸前の金塊だった。「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」で再評価のハックマンが久々の主演、「ハンニバル」の脚色（途中交代）、「スパニッシュ・プリズナー」（監督・脚本）などを手がけたマメットの最新作。全米で公開され初登場第5位を記録した。なお原題は「泥棒」の意味。