- 製作
- 1998年 日本
- 時間
- 260分
- 監督
- 呉徳洙
- 出演
- 鄭秉春金嬉老河正雄
- 種類
- ドキュメンタリー
1945年の解放から50年、この半世紀を在日朝鮮人がいかに歩んできたのか……、そういう「在日の軌跡」を真正面から描いた作品である。北は青森、秋田から南は九州佐賀、福岡そして下関、広島、神戸、福井、長野、さらに遠くソウルでの「光復五〇周年祝賀式典」を追う一方、戦後史資料の宝庫といわれるアメリカ国立公文書館で貴重な資料を映しだす。また解放直後の在日朝鮮人に深く関わった元GHQ担当官たちの証言。戦後の冷戦構造、南北朝鮮の対立、と様々に翻弄されながらも祖国に想いをつのらせる在日朝鮮人たち。そして、在日朝鮮人運動と日本の偏見と差別……。前半は記録映像と様々なインタビューとで50年の歴史を追い、後半では一世、二世、三世と6人の在日朝鮮人にスポットをあてている。監督は呉徳洙、ナレーションは俳優の原田芳雄がつとめた。日本映画ペンクラブノンシアトリカル部門第1位。98年度キネマ旬報文化映画ベスト・テン第2位。