- 製作
- 2011年 日本
- 時間
- ---分
- 監督
- ---
- 出演
- 片岡孝夫片岡孝太郎坂東彌十郎
- 種類
- シネマ歌舞
【油まみれの殺意。放蕩の限りを尽くした若者が、金のために踏み越える一線を描く、近松門左衛門の傑作悲劇。】
江戸時代の大坂、油問屋の河内屋。その放蕩息子、与兵衛は家の金を使い果たし勘当された身。借金返済に追い詰められ、同業の油屋の女房、お吉に金の工面を頼むも無下に断られる。親切心を踏みにじられたと感じた与兵衛の怒りと焦りは、やがて黒い衝動へと変化。夏の夜、油の匂いが立ち込める中、一人の男が鬼と化す。滑る足元、飛び散る油。美しくも残酷な様式美で描かれる、人間の業と悲哀の物語。