- 製作
- 1995年 ロシア,日本
- 時間
- 38分
- 監督
- アレクサンドル・ソクーロフ
- 出演
- ---
- 種類
- ドキュメンタリー
【失われた記憶と風景を求め彷徨う、魂の旅路を幻想的に描く唯一無二の映像詩。】
舞台は、時も場所も曖昧な日本の古い村。霧に包まれた静寂な風景の中、物語は始まる。明確な主人公は存在せず、観る者の視点が、まるで魂の旅人のように村を彷徨う。きっかけは、かつてこの地にあったであろう人々の営みや、消えゆく伝統の気配。老婆の語り、古文書の断片、打ち捨てられた家々。それらは過ぎ去った日々の喜びと悲しみを静かに伝える。現実と幻想、過去と現在の境界が溶け合う中、観る者は歴史の記憶そのものを追体験する。これは物語ではなく、感覚に訴えかける魂の旅。その果てに見出すものとは。