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死にゆく母と、献身的に寄り添う息子。人里離れた家で過ごす二人の最後の日々を絵画的に描く魂の物語。
ロシアの片田舎、森の中に佇む一軒家。そこには、重い病で死期が近い母と、彼女をただ一人で介護する息子が静かに暮らしている。息子は弱っていく母を抱きかかえ、思い出の森を散策し、最後の時間を分かち合う。交わされる言葉は少ない。しかし、その沈黙と触れ合いの中には、言葉を超えた深い愛情と、避けられない別れへの覚悟が満ちている。まるで一枚の宗教画のような映像美で、究極の愛と喪失を描き出す、静かで荘厳な鎮魂歌。
ネット上の声
- 最期の1日…
- 雨が降るまで
- ソクーロフが描く死にゆく母と息子の愛のひととき
- ソクーロフによる『惑星ソラリス』であると解釈したくなる程に霊的かつSF的な趣をあ
ヒューマンドラマ
- 製作年1997年
- 製作国ドイツ,ロシア
- 時間73分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演ガドラン・ゲイヤー
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全編96分ワンカット。サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館で、300年のロシア史を巡る幻想的な時間旅行。
21世紀初頭、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館。現代に迷い込んだ19世紀フランスの外交官と共に、観客は時空を超える旅に出る。ピョートル大帝、エカテリーナ2世、そして最後の皇帝ニコライ2世一家。豪華絢爛な宮殿を舞台に、ロシア帝国の栄華と悲劇の歴史が目の前で蘇る。数千人のエキストラ、壮麗な衣装、歴史上の人物たちとの邂逅。撮影を一切止めないワンシーン・ワンカットで撮影された、前代未聞の映像体験。これは映画か、夢か、それとも歴史そのものか。観る者を圧倒する映像の奔流。
ネット上の声
- アメージングワンショットヒストリカルミュージアムファンタジー
- ラストだけでも観る価値あり!
- ヨーロッパの終わりとロシア
- 衣擦れの音に耳をかたむけて
ヒューマンドラマ
- 製作年2002年
- 製作国ロシア,ドイツ,日本
- 時間96分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演セルゲイ・ドレイデン
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現代映画界において特異な位置を占めているロシアの作家アレクサンドル・ソクーロフ監督による文豪チェーホフを仮想の主人公とした作品。その前作である「セカンド・サークル」と次の「静かなる一頁」で三部作をなす。一人の青年がチェーホフと思われる番人に出会い、幻想的な体験をする過程を描くが、三部作に共通して終末的な世界観が提示されている。製作はユーリー・トーロホフ、エグゼクティヴ・プロデューサーはタモラ・モジリニコヴァ、脚本は「日陽はしづかに醗酵し…」及び、『痛ましき無関心』など、文学の映画化作品にも欠かせないユーリー・アラボフ、撮影はソクーロフの初期からほとんどの作品を手がけているアレクサンドル・ブーロフ、編集も同じくソクーロフ・スタッフの一員と言えるレダ・セミョーノワ、美術をウラジミール・ソロヴィヨフ、衣装をリディア・クロコヴァがそれぞれ担当。音楽はピョートル・チャイコフスキーの『エフゲーニ・オネーギン』、W・A・モーツァルトの『ピアノ協奏曲第23番』、また『静かなる一頁』にも聞こえてくるG・マーラーの『亡き子をしのぶ歌』が使用されている。出演は「セカンド・サークル」に続きピョートル・アレクサンドロフ、レニングラード演劇大学を卒業し、映画初出演のレオニード・モズゴヴォイ、また彼らの間を一匹の鶴が彷徨する。
ネット上の声
- 鑑賞中のトリップ感覚が心地よい
- ユーロスペースのソクーロフ特集
- 成熟した、或いは老いた青年の彼こそ、亡霊チェーホフだ
- 作品の見分けがつかんねんソクーロフ
ヒューマンドラマ、 サスペンス
- 製作年1992年
- 製作国ロシア
- 時間88分
- 監督アレクサンドル・ニコラエヴィッチ・ソクーロフ
- 主演ピョートル・アレクサンドロフ
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雪に閉ざされた極寒の地、父の死と向き合う息子。静寂と死の匂いが支配する、魂の浄化を巡る数日間。
シベリアの極寒の町。一人の青年が、父の訃報を受けて故郷に戻ってくる。アパートの一室に横たわる父の亡骸。彼は、役所の手続き、棺の準備、埋葬まで、たった一人で父の死後の処理を進めなければならない。しかし、官僚的な手続きは進まず、周囲の無関心と極寒の自然が彼を打ちのめす。言葉少なに、ただ黙々と父を送るための儀式をこなす青年。死という絶対的な現実を前に、彼は何を思うのか。ソクーロフ監督が、ざらついたモノクロームの映像と圧倒的な静寂で描く、生と死の境界線を彷徨う魂の記録。
ネット上の声
- 「この映画は今のソ連を象徴する」という監督自身のコメントを聞くまでもなく、あらゆ
- 2005年にペドロ・コスタが映画美学校で、ということは私が今いる場所の階下で、ハ
- 退色が進んでいて、、、、ソクーロフの作品がこないに変色していると、さすがに持ち味
- なぜこんなに惹きつけられる?あ、ASMRか!っと思った瞬間から脳のスイッチが完全
ヒューマンドラマ
- 製作年1990年
- 製作国ロシア
- 時間93分
- 監督アレクサンドル・ニコラエヴィッチ・ソクーロフ
- 主演ピョートル・アレクサンドロフ
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中央アジアの辺境の地。精神が蝕まれるほどの静寂と狂気の中、青年医師が彷徨うソクーロフ的黙示録。
旧ソ連、中央アジアの荒涼とした町。若き小児科医マリアノフがこの地に赴任してくる。そこは、文化も言葉も通じない異郷。患者はほとんど来ず、ただ時間だけが静かに過ぎていく日々。彼は地元の子供たちを研究対象として観察し始めるが、やがてこの土地の持つ不可解な力、そして自身の内なる狂気に飲み込まれていく。現実と幻想の境界が曖昧になる映像美。人間の孤独と精神の崩壊を、圧倒的な映像詩で描いた衝撃作。
ネット上の声
- 中央アジア ウラン採掘坑跡地トルクメニスタン
- ソクーロフの芸術に陶酔
- 歪みは伝染する。
- 境界をめぐって
ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国ロシア
- 時間128分
- 監督アレクサンドル・ニコラエヴィッチ・ソクーロフ
- 主演アレクセイ・アナニシノフ
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内戦後のソ連。故郷に帰った兵士が見たのは、愛する人との心の距離と、癒えぬ時代の傷跡だった。
ロシア内戦終結直後のソ連。赤軍兵士だったニキータは、心に深い傷を負い故郷へ帰還。しかし、彼の居場所はどこにもなく、深い孤独と虚無感に苛まれる。そんな彼の前に現れた医学生リューバ。彼女の純粋さに惹かれ、二人は愛を育もうとする。だが、戦争が人々の心に残した癒えぬ傷跡と、ニキータ自身の内なる闇が、二人の間に見えない壁を築く。愛を求め、彷徨う魂。ソクーロフ監督が描く、静謐で美しい映像詩。
ネット上の声
- ソビエトの原点とトラウマ
- 唐突に挟み込まれる様々なイメージ映像、霞んでいくように切り替わる場面、不規則な色
- 魚と牛、水面で揺れる森が限りなく抽象的な絵で同じ水でもタルコフスキーともまた違う
- アート映画としての側面が大きく、美しく静的な映像はタルコフスキーを彷彿とさせる
ヒューマンドラマ
- 製作年1978年
- 製作国ソ連
- 時間86分
- 監督アレクサンドル・ニコラエヴィッチ・ソクーロフ
- 主演タチヤナ・ゴリャチョワ
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一人の農婦の生活と彼女の死後、彼女の家族の様子を記録した短編ドキュメンタリー。ボリス・エリツィンなど主として有名人を取り上げることになるシリーズの一作目でもあり、また監督アレクサンドル・ソクーロフ自身の処女作にも当たる。監督、脚本は、「孤独な声」「日蝕の日々」「セカンド・サークル」「ロシアン・エレジー」などのアレクサンドル・ソクーロフ。製作はタチアーナ・アレシュキナ。撮影はアレクサンドル・ブーロフ、音楽はミハイル・I・グリンカの『子守歌』、アルフレリート・シュニトケの『納税義務者名簿』、ベラルーシの民族音楽などが使われている。出演しているのは、マリア・セミョーノヴァ・ヴォイノヴァ、その夫イヴァン・クリメンチエヴィチ・ヴォイノヴァ、娘タマーラ・イヴァノヴナ・ヴォイノヴァほか。
ネット上の声
- 農村(集団農園、コルホーズ)に生きる、強く逞しい女性マリアの光と陰、そして生と死
- 前半の暖かみのあるカラーの風景も後半の冷え冷えとしたモノクロ映像もどちらも白眉で
- 第一部はソクーロフの処女作にあたり、第二部は9年後のその後を追った二部構成のド
- いぬは家族の一員のように映されていたが、呼びかけの訳は「ワン公」か ロシア語でな
ドキュメンタリー
- 製作年1975年
- 製作国ロシア
- 時間40分
- 監督アレクサンドル・ニコラエヴィッチ・ソクーロフ
- 主演---
-
ソ連から亡命した天才映画監督アンドレイ・タルコフスキー。その魂の軌跡を、後継者が静かに辿る詩的ドキュメンタリー。
舞台は、タルコフスキーが去ったソ連と、彼が最期の時を過ごしたヨーロッパ。本作は、映画監督アレクサンドル・ソクーロフが、敬愛する先人タルコフスキーに捧げた映像による鎮魂歌。タルコフスキーの作品からの引用、記録映像、そして彼を知る人々のインタビュー。それらを組み合わせ、ソクーロフ自身の思索的な映像で紡いでいく。描かれるのは、故郷への断ちがたい想いを抱えながら、異国の地で創作を続けた芸術家の孤独と葛藤。政治体制に翻弄され、二度と祖国の土を踏むことができなかった天才の魂の彷徨を、静謐かつ荘厳な映像で映し出す。
ネット上の声
- タルコフスキー愛!フィルムキャメラのファインダーに顔を覗かせる瞬間が人間一番輝い
- 詩を読んでもらって微笑むタルコフスキーや楽しげにサクリファイスの撮影をするタルコ
- ドキュメンタリーの枠を超えたアンドレイ・タルコフスキー監督へのラブレター
- タルコフスキー愛に突き動かされたソクーロフでも特に衝動性の強い一本
ドキュメンタリー
- 製作年1986年
- 製作国ソ連
- 時間88分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演---
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ソ連の圧政下で苦悩した天才作曲家ショスタコーヴィチ。彼の最後の楽曲「ヴィオラソナタ」が、その魂の叫びを静かに映し出す音楽ドキュメンタリー。
20世紀ソ連を代表する作曲家、ドミートリイ・ショスタコーヴィチ。スターリン体制の厳しい監視と芸術への弾圧の中、彼は何を思い、音楽を紡いだのか。本作は、彼の死の直前に書かれた最後の傑作「ヴィオラソナタ」を軸に、貴重な記録映像や写真を交えてその生涯を追う。栄光と迫害の狭間で揺れ動く芸術家の苦悩。体制への迎合を強いられながらも、音楽に秘めた抵抗と真実のメッセージ。静謐でありながら激しい感情を宿す旋律が、一人の人間の魂の軌跡を雄弁に物語る。
ネット上の声
- ロシアが生んだ20世紀最大の作曲家の足跡を辿るドキュメンタリー
- チ~チ~ンプイプイ♪(交響曲第7番)
- ドミートリィ・ショスタコーヴィチの活躍、苦悩、晩年などを紹介する記録映画
- Shostakovich(1906-75)
ドキュメンタリー
- 製作年1981年
- 製作国ソ連
- 時間80分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演---
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第二次世界大戦末期、独裁者ヒトラーの山荘で過ごす一日。歴史の狂気と権力者の孤独を描く衝撃の歴史ドラマ。
舞台は1942年、第二次世界大戦下のドイツ。バイエルンアルプスの山荘で過ごす独裁者アドルフ・ヒトラーと、その愛人エヴァ・ブラウンの謎に満ちた一日。側近たちに囲まれながらも、彼が抱えるのは猜疑心と孤独。一方のエヴァは、退屈な日常からの解放を夢見る。歴史の怪物としてではなく、一人の人間としてのヒトラーの凡庸さ、そしてその内面に潜む狂気の断片。歴史のうねりから切り離されたかのような閉鎖空間で繰り広げられる、不気味で滑稽な会話の数々。やがて訪れる破滅を予感させる、権力者の知られざる肖像。
ネット上の声
- 「独裁者たちのとき」のまったり感はここでもみられる
- 密度の濃い空間を造り上げてしまう映像表現
- 稀な映画、III (絵画のような映像が、、)
- エヴァとヒットラーの不思議な関係
ヒューマンドラマ
- 製作年1999年
- 製作国ロシア,ドイツ,日本,イタリア,フランス
- 時間108分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演エレーナ・ルファーノヴァ
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終戦直後の日本、神から人へと変貌を遂げる天皇・裕仁の苦悩と孤独を描く歴史ドラマ。
舞台は1945年、第二次世界大戦敗戦直後の日本。地下壕で孤独な日々を送る昭和天皇・裕仁。彼はマッカーサー元帥との会見を控え、重大な決断を迫られていた。それは「現人神」としての地位を放棄し、「人間宣言」を行うこと。絶対的な権威と国民の期待、そして連合国の圧力の狭間で揺れ動く一人の男の内的葛藤。歴史が大きく動いた数日間の、知られざる人間ドラマの記録。
ネット上の声
- 富田メモ「それが私の心だ」が理解できます
- しょせんロシア人 あっ、そう。
- アメリカ兵たちは彼をチャーリーと呼んだ
- 映画的「虚構美」の追求として評価
ヒューマンドラマ
- 製作年2005年
- 製作国ロシア,イタリア,フランス,スイス
- 時間115分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演イッセー尾形
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20世紀最高のチェリスト、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ。音楽を武器にソ連の圧政と戦い、自由を求め続けた巨匠の魂の軌跡を辿るドキュメンタリー。
ロシアの巨匠アレクサンドル・ソクーロフ監督が、世界的チェリスト、ロストロポーヴィチの人生に迫る。ソビエト体制下での音楽活動、反体制作家ソルジェニーツィンを擁護したことによる政府からの弾圧、そして国外追放。激動の時代、芸術家として、一人の人間として、彼が何を考え、どう生きたのか。本人への深いインタビューと貴重な映像を通して、音楽と自由を愛し続けた不屈の精神と、その人間味あふれる素顔を映し出す。これは単なる伝記ではない、偉大な魂との対話の記録。
ネット上の声
- (★はいつも3つ)逝ってしまった巨匠
- 何という劇場公開のタイミング・・・
- ソクーロフ アートからの脱却
- 劣悪としか言いようがない。
ドキュメンタリー
- 製作年2006年
- 製作国ロシア
- 時間101分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
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ドストエフスキー『罪と罰』の世界。罪の意識に苛まれる男が、魂の救済を求め彷徨う、静謐なる映像詩。
19世紀ロシア文学の世界を彷彿とさせる、霧深く陰鬱な架空の都市。犯した罪の重さに耐えかね、一人の青年が街を彷徨う。彼の名は明かされず、ただその苦悩に満ちた表情と足取りが、内面の葛藤を物語る。人々との疎外感、救いのない現実。彼はどこへ向かい、何を求めているのか。監督ソクーロフが、セピア色の退廃的な映像美で描き出す、魂の遍歴。明確な物語を排し、観る者の心に直接語りかける哲学的な問い。これは映画というより、一枚の動く絵画であり、深遠な思索の旅。
ネット上の声
- レヴォリューション no.9のような
- ソクーロフ特集にて
- ひと度死んだ街が何かの間違いでズルズルと呼吸してる様を思わせるおどろおどろしい映
- 『死者からの手紙』とかを想起させる腐食しきった空間の味わいはすばらしいけど話が全
ヒューマンドラマ
- 製作年1993年
- 製作国ロシア,ドイツ
- 時間77分
- 監督アレクサンドル・ニコラエヴィッチ・ソクーロフ
- 主演アレクサンドル・チェレドニク
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ロシアの魂を巡る、夢幻的で詩的な映像の旅。アレクサンドル・ソクーロフ監督が紡ぐ、歴史への鎮魂歌。
アレクサンドル・ソクーロフ監督自身が語り手となり、ロシアの激動の歴史を彷徨うドキュメンタリー。本作に明確な物語はない。ただ、記録映像や再現シーン、そして監督の思索的なナレーションが重なり合い、一つの詩的な映像世界を構築。それはまるで、広大な国家がみた壮大な夢の断片。歴史上の偉人たちの面影と、名もなき人々の記憶。失われた過去への哀悼と、現代にまで続くその重みを静かに映し出す、瞑想的な映像体験。
ネット上の声
- 極めて個人的な映像による詩画集
- 匿名の個人が息を引き取る直前に、その確固たるものであった主体が複数性に開かれ、誰
- ソクーロフの連作ドキュメンタリー「エレジー・シリーズ」の7本目にあたり、本
- 初鑑賞のエレジー・シリーズです(他にドキュメンタリー観てるけど含まれないはず)
- 製作年1993年
- 製作国ロシア
- 時間68分
- 監督アレクサンドル・ニコラエヴィッチ・ソクーロフ
- 主演---
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革命の指導者レーニン、その最晩年。権力を失い、病に蝕まれる一人の男の孤独と苦悩を描く歴史ドラマ。
1923年、モスクワ郊外のゴルキ。かつてロシア革命を導いたウラジーミル・レーニンは、脳卒中の後遺症で言葉もままならず、車椅子での生活。スターリンによって実権を奪われ、厳重な監視下に置かれる日々。偉大な指導者の威厳はなく、そこにいるのは、ただ老いと病に苦しむ一人の人間。妻クルプスカヤとの穏やかな時間だけが心の支え。歴史の奔流から取り残された男が最期に見たものとは。静寂の中に人間の尊厳を問う、衝撃の肖像。
ネット上の声
- レーニンを描いた本作、ヒトラーの「モレク神」、昭和天皇ヒロヒトの「太陽」と、人な
- 個人に歴史の負債を背負わせられるか?
- ソクーロフにしてはわかりやすい
- 英雄のあまりにも寂しい晩年
ヒューマンドラマ
- 製作年2001年
- 製作国ロシア,日本
- 時間94分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演レオニード・モズゴヴォイ
-
戦場の日常に迷い込んだ老婆、孫を想う心が見つめる紛争の真実。
第二次チェチェン紛争下のロシア。老婆アレクサンドラは、将校である孫デニスに会うため、軍用列車でチェチェンの駐屯地へ。そこは銃と兵士であふれる男たちの世界。厳格な規律と緊張感が漂う中、彼女は物怖じせず、孫との時間を過ごす。ある日、基地の外の市場へ出かけたアレクサンドラは、言葉も通じない現地のチェチェン人たちと出会う。敵であるはずの人々の日常に触れた彼女の目に映るもの。一人の老婆の旅が、戦争という非日常に静かな波紋を広げる、魂の記録。
ネット上の声
- 戦車の群れの中を歩くおばあちゃんという画だけで、反戦映画として成功しているといえ
- 銃弾が飛ばない戦争映画。だからこそ感動が胸に飛び込む
- 『モレク神』と双璧をなす軍人の芸術的描写
- 静かに「ある日常」を描く秀作!!!
ヒューマンドラマ
- 製作年2007年
- 製作国ロシア,フランス
- 時間92分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演ガリーナ・ヴィシネフスカヤ
-
ネット上の声
- 日本のお婆さんが好きなソクーロフ
- ソクーロフ版のポツンと一軒家状態、侘び寂びが効きすぎて目と鼻にツーンと来る、特に
- 前作『オリエンル・エレジー』もそうだけど、良くない意味で「考えるな感じろ」という
- 夜の静寂、深い孤独、行く当てのない魂、ソクーロフが日本で見た物は何だったのか
ドキュメンタリー
- 製作年1997年
- 製作国ロシア,日本
- 時間76分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演松吉うめの
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独裁者ヒトラーの私生活に潜む狂気と凡庸さ。歴史の闇に葬られた禁断の一日を巨匠ソクーロフが描く衝撃作。
舞台は1942年、第二次世界大戦下のドイツ・アルプスに佇む山荘。アドルフ・ヒトラーが愛人エヴァ・ブラウンや側近たちと過ごす、ある一日。穏やかなピクニック、他愛のない談笑。しかし、その平和な光景の裏では、彼の歪んだ思想、妄想、そして人間的な弱さが滲み出す。歴史の記録からは見えない絶対的権力者の仮面の下の、空虚で陳腐な素顔。ロシアの巨匠アレクサンドル・ソクーロフが独特の映像美で描き出す、悪の権化の意外な凡庸さと、その凡庸さがもたらした巨大な悲劇の根源。観る者は歴史の目撃者となる。
ネット上の声
- 車に乗って群衆の波をわけていくヒトラーもプラトーク被った名前のないおばあちゃんも
- 巨大な塊になってうにうに動く群衆、という『フェアリーテール』の恐るべき光景が既に
- エルミタージュ幻想や独裁者たちのときなどで知られるアレクサンドルソクーロフの実験
- ヒトラーに関するアーカイブ映像に不穏な音楽を付けただけで作品として成立してるのが
ドキュメンタリー
- 製作年1979年
- 製作国ソ連
- 時間10分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演---
-
「静かなる一頁」「モレク神」など、現在のロシア映画の最高峰に位置するアレクサンドル・ソクーロフが、「死の棘」の作家・島尾敏雄と妻ミホの揺れる関係を見据えた。ドキュメンタリ-とも劇映画ともつかない野心的な一本。
ネット上の声
- もう3年くらい会ってないのに夜中にいきなり「いつ空いてるの?」ってLINEしてく
- 奄美、加計呂麻島の波打ち際
- ドキュメント風映像小説
- 前半はいくらソクーロフでもキツかったが後半の母娘の交わってるのかどうかよくわから
ドキュメンタリー
- 製作年1999年
- 製作国ロシア,日本
- 時間63分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演島尾ミホ
-
ネット上の声
- 謎の島国の老人たち
- ソクーロフ特有の異世界感、浮遊感、歪みが日本の風景や人々にとても馴染んでいて、現
- 日本のどこかの村のドキュメンタリーだが…
- ん~まぁ小学校の時ね
ドキュメンタリー
- 製作年1995年
- 製作国ロシア,日本
- 時間38分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演---
-
ネット上の声
- まず、鑑賞環境に於ける減点がほぼ間違いなく生じていることは挙げておく
- 単調なリズムは死のリズム
- 無関心というよりおかしくなってる人らが繰り広げる混沌のフィクションパート、それに
- 字幕なしというハプニングでよく分からないところもあったけど、その分映像を純粋に楽
ヒューマンドラマ
- 製作年1983年
- 製作国ソ連
- 時間96分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演ラマーズ・チヒクワーゼ
-
ネット上の声
- 「エレジー」(85)で扱った、歌手フョードル・シャリャーピンの補足的ドキュメンタ
- 吸い込まれるように寝た
ドキュメンタリー
- 製作年1989年
- 製作国ソ連
- 時間40分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演---
-
煉獄の廃虚の一室で、ひつぎに横たわっていたヨシフ・スターリンが目を覚ます。同じ部屋で痛みを訴えながら横たわるキリストに、スターリンは「早く神のもとへ行け」と言い放つが、キリストは「皆と同じように列に並んで審判を待つ」と返答。そのやりとりを見下ろすアドルフ・ヒトラーとウィンストン・チャーチルも天国の門へ向かい、そこにベニート・ムッソリーニが合流する。
ネット上の声
- 斜め後ろのおじさんの笑い声がセリフのボソボソ感に勝ってしまいなんとも耳障りだった
- 観る前はどうなっているんだろう?と気になったが観始めてみると、むしろソクーロフ以
- スターリン、ヒットラー、ムッソリーニ、チャーチルの4人が、天国に行くための扉を通
- 20世紀の政治的イコン達が天国と地獄の間に位置する冥府にて天国の門が開くのを待っ
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国ロシア,ベルギー
- 時間78分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演---
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片田舎の町医者と結婚したエマ(セシル・ゼルヴダキ)は娘も授かり、一見幸せそうな生活を送っていた。だが、彼女はその退屈な場所でのあまりにも単調な結婚生活に飽き飽きし、次第にふさぎこむようになっていく。そんなある日、裕福な隣人のロドルフが使用人の治療のために訪れたことから、彼女は情事に身を焦がすようになっていく。
ネット上の声
- ロシア人もアメリカ人も神はキリストさん
- ソクーロフ作品として異色の作品です。
- 絶賛?日経記事を読んで行きました、
- チャタレイ、エマニエル、そしてデヴィ・スカルノと共に世界四大エロい夫人の一角を占
ヒューマンドラマ
- 製作年1989年
- 製作国ロシア
- 時間128分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演セシル・ゼルヴダキ
-
屋根裏部屋で暮らす父と息子。神話のように美しく、危うさを孕んだ二人の濃密な愛と絆の肖像。
陽光が差し込む、とある港町の屋根裏部屋。そこで暮らすのは、元軍人の父と、士官学校に通う息子。二人の間には、親子という言葉だけでは説明できない、深く濃密な愛情が流れる。互いの肉体を慈しみ、魂で対話するような日々。しかし、息子の自立という避けられない転機が訪れる。父への愛と、外の世界への憧れの間で揺れる息子の葛藤。ソクーロフ監督が絵画のような映像美で描き出す、究極の愛の形。
ネット上の声
- 父と子のシャープな愛情
- 父親であることの切なさ
- 愛憎全て。
- 相変わらず遅々として進まない上に、いくら違うと言ったってねっとりし過ぎてついてい
ヒューマンドラマ
- 製作年2003年
- 製作国ロシア,ドイツ,フランス,イタリア,オランダ
- 時間84分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演アンドレイ・シチェティーニン
-
ロシアの巨匠アレクサンドル・ソクーロフ監督が、ルーブル美術館を主役に据え、人類の芸術と戦争の歴史を紐解く。ソクーロフ監督自身と、美術品を運ぶ途上で船が嵐に遭っている「船長」によるSkypeでの通信を描いた「現在」。第2次世界大戦中、ドイツ軍のパリ市外侵攻に伴い、ルーブルから美術品の大疎開を敢行したジャック・ジョジャール館長と、美術品保護の責任者としてパリに派遣されたナチス高官・メッテルニヒ伯爵の対話を描いた「1938年~1940年」。諸国から略奪した美術品をルーブルに収容した、フランス皇帝「ナポレオン1世」と、「民衆を率いる自由の女神」で描かれるフランスの象徴「マリアンヌ」が語り出す「時間の狭間」。実際のルーブル美術館で撮影し、現在と過去を往来した3つのエピソードで構成され、12世紀から現在にいたるまで要塞、宮殿、美術館と形を変えながら、そのすべてを見てきたルーブル美術館の「記憶」をたどっていく。
ネット上の声
- プロイセン人が居たようだが?byナポレオン
- 単なるドキュメンタリーと思いきや・・・
- モンタージュとしてのドキュメンタリー
- ちょっと導入部がわかりにくかった
ドキュメンタリー
- 製作年2015年
- 製作国フランス,ドイツ,オランダ
- 時間88分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演ルイ=ド・ドゥ・ランクザン
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ドイツの文豪ゲーテの名作「ファウスト」を、ロシアの名匠アレクサンドル・ソクーロフが新たな解釈で映画化。2011年・第68回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した。19世紀初頭、神秘的な森に囲まれたとある町。あらゆる学問を探求するファウスト博士は、研究を続けるために悪魔と噂される高利貸しのマウリツィウスのもとを訪れる。マウリツィウスはお金を貸すかわりに生きる意味を教えるとファウストを説き、ファウストは言われるままに町へ繰り出す。そこで出会った美しい女性マルガレーテに心を奪われたファウストは、マルガレーテを求めるあまり魂と引き換えにマウリツィウスと契約してしまう。
ネット上の声
- 魔術的神秘性が死の無限の荒涼性へ連続する
- ソクーロフ流翻案版「ファウスト」
- わからない人が見ちゃいけないナ
- ぼんやり黄緑色の珍品。
ヒューマンドラマ
- 製作年2011年
- 製作国ロシア
- 時間140分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演ヨハネス・ツァイラー
-
ネット上の声
- ソクーロフの愛するロシアの古都サンクトペテルブルクで行われたモーツァルトの遺作《
- ペテルブルク日記シリーズ(90年代の製作システム混乱期に低予算でテレビ用に撮られ
- さてさてソクーロフ監督によるどんなモーツアルト・レクイエムなのかと興味津々
- もうギバちゃんに妻夫木、んでLOTO 6が頭に浮かんじゃうから勘弁して欲しい
ドキュメンタリー
- 製作年2004年
- 製作国フランス
- 時間---分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演---
-
ネット上の声
- 中盤でソヴィエトの最高権力者たちの名前を写真と共に10分以上延々映し続けるところ
- ソクーロフのドキュメンタリー作品を初めて観た
ドキュメンタリー
- 製作年1989年
- 製作国ソ連
- 時間40分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演---
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「ファウスト」のアレクサンドル・ソクーロフが1998年に監督したドキュメンタリー。『収容所群島』『イワン・デニソーヴィチの一日』でノーベル文学賞を受賞した作家アレクサンドル・ソルジェニーツィンとソクーロフが交わした、生活・文学・宗教・政治などに関する対話を記録している。
ネット上の声
- もともと期待していたが、それ以上に完成度が高く非常に感銘を受けた
ドキュメンタリー
- 製作年1998年
- 製作国フランス
- 時間180分
- 監督アレクサンドル・ソクーロフ
- 主演---
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タジキスタンとアフガニスタンの国境、静寂と緊張が支配する辺境で兵士たちの魂の彷徨を映し出すドキュメンタリー。
中央アジア、タジキスタンとアフガニスタンの国境地帯。そこは、ソ連崩壊後の混乱が続く危険な最前線。ロシア国境警備隊の兵士たちは、見えない敵への警戒と、終わりの見えない任務の中で日々を過ごす。厳しい自然、単調な日常、そして故郷への想い。カメラは劇的な事件を追うのではなく、兵士たちの内なる声、彼らの見る風景、そして死と隣り合わせの生活に静かに寄り添う。戦争の現実と人間の精神性を詩的に描き出し、観る者の心に深く問いかける映像詩。
ネット上の声
- 1話目が衝撃で、なんでこんな🤯映画、観ているんだろう、通し券買っちゃったどうしよ
- 映画で長めの戦闘シーンに入ると眠くなる体質なので4話に出てくる戦闘に1話の30分
- 「精神の声」
- 最近のロシアによるウクライナ侵攻のニュースを見て、本作の歴史的位置付けがまた一つ
ドキュメンタリー
- 製作年1995年
- 製作国ロシア,ドイツ,日本
- 時間328分
- 監督アレクサンドル・ニコラエヴィッチ・ソクーロフ
- 主演アレクサンドル・ソクーロフ