- 製作
- 2021年 日本
- 時間
- 61分
- 監督
- 田口敬太
- 出演
- 辻千恵金井浩人山口大地
- 種類
- ---
「ナグラチームが解散する日」「誰もいない部屋」などのインディーズ映画を手がけてきた田口敬太監督が、自身の祖父の記憶から着想を得て、昭和レトロのムードを漂わせながら、自由を求める女と男の姿を、はかなくも繊細に描いたラブストーリー。
第2次世界大戦時の日本。軍需工場経営者で地主の熊野の妾として、彼の屋敷で暮らすきし乃は、弟の戦死の報を受けて恋人と心中を図る。しかし自殺しようとしたところで、弟と面影の重なる浅次郎という男と出会う。結核を患っている浅次郎は兵役免除となり、人目につかないように暮らしていた。浅次郎は、同じく結核で亡くなった妻と始めた撞球場(ビリヤード場)を経営し、風紀を乱すという理由から警察の取締の対象となっているが、それでも彼にはビリヤードの世界チャンピオンになるという夢があった。
「男の優しさは全部下心なんですって」の辻千恵が主人公のきし乃を演じる。浅次郎役は「彼女はひとり」の金井浩人。若手作家の登竜門「TAMA NEW WAVE 2022」で審査員の支持を集めた作品を上映する「ある視点」部門に選出。