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「子宮に沈める」「飢えたライオン」などで社会の歪みを真正面から描いてきた緒方貴臣監督が、片脚を失くした主人公が義足のファッションモデルとして生きるなかで訪れる心境の変化を描いた人間ドラマ。
12歳の時に病気で片脚を切断し、入退院を繰り返していた音羽は、中学校の卒業式に参加できなかったが、クラスメイトたちが病院の屋上でサプライズの卒業式を開いてくれた。その様子を映した動画がSNSで話題になり、音羽にモデルのオファーが舞い込む。義足の女子高生モデルという特異性で一時的に注目されるも、その後の仕事は義足を隠したものばかり。しかしある時、「義足を障がいの象徴でなく、個性として捉えてほしい」という声に心を動かされた音羽は、もっと義足を前面に押し出していこうと決める。そんな彼女に、ファッションショー出演のチャンスが舞い込む。
主人公の音羽役で「推しが武道館いってくれたら死ぬ」の伊礼姫奈が主演を務め、音羽の人生に大きな影響を与えるファッションデザイナーの五十嵐を筒井真理子が演じた。進行性筋ジストロフィー(PMD)と診断されたモデルの森山風歩が監修・プロデューサーを務めている。
ネット上の声
- シンデレラに違和感
- 主演に特徴がない
- 冒頭の【タイトルコール】でえっ🤯ってなったけど、少し経って『ああ、そういうことか
- 見始めから病気で義足になったけど周りに支えられてランウェイを目指して頑張る私!み
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間62分
- 監督緒方貴臣
- 主演伊礼姫奈
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「ナグラチームが解散する日」「誰もいない部屋」などのインディーズ映画を手がけてきた田口敬太監督が、自身の祖父の記憶から着想を得て、昭和レトロのムードを漂わせながら、自由を求める女と男の姿を、はかなくも繊細に描いたラブストーリー。
第2次世界大戦時の日本。軍需工場経営者で地主の熊野の妾として、彼の屋敷で暮らすきし乃は、弟の戦死の報を受けて恋人と心中を図る。しかし自殺しようとしたところで、弟と面影の重なる浅次郎という男と出会う。結核を患っている浅次郎は兵役免除となり、人目につかないように暮らしていた。浅次郎は、同じく結核で亡くなった妻と始めた撞球場(ビリヤード場)を経営し、風紀を乱すという理由から警察の取締の対象となっているが、それでも彼にはビリヤードの世界チャンピオンになるという夢があった。
「男の優しさは全部下心なんですって」の辻千恵が主人公のきし乃を演じる。浅次郎役は「彼女はひとり」の金井浩人。若手作家の登竜門「TAMA NEW WAVE 2022」で審査員の支持を集めた作品を上映する「ある視点」部門に選出。
ネット上の声
- 自分の好きな感じの沈黙と生活音じゃなかったけれど、約一時間のストーリー編成で説明
- レトロな街並みや建物、戦時中の時代とにかく映像が美しく、余白がとても心地よいとて
- スタンダードサイズに理路整然と配置された人物たちの移動はまさにビリヤードそのもの
- 昨日徹夜作業で寝不足からの本日3本目、更にセリフを抑えてカットをじっくり見せる作
- 製作年2021年
- 製作国日本
- 時間61分
- 監督田口敬太
- 主演辻千恵
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1本のインディーズ映画に集った俳優たちにスポットを当てたドキュメンタリー。
日本の俳優・タレント人口は約2万4000人にものぼると言われる中、低予算のインディーズ映画にはタレント名鑑にも記載されていない俳優たちが多く出演している。2023年11月公開の緒方貴臣監督作「シンデレラガール」は、主役から脇役までほぼ全ての役をオーディションで選出した。2000人以上の応募者の中から主役に選ばれたのは、当時16歳にして10年以上のキャリアを持つ伊礼姫奈。「たまつきの夢」の辻千恵や「なのに、千輝くんが甘すぎる。」の佐月絵美もオーディションで役を獲得した。その一方で、映画スタッフを兼任しながらセリフのない役を演じる俳優たちもいた。
さまざまな環境や立場で参加する俳優たちは何を目指し、何を感じながら俳優人生を過ごしているのか。コロナ禍を乗り越えて夢を追い続ける若者たちの光と影を映し出し、彼らの“今”に迫る。
ネット上の声
- 俳優さんが裏方さんの仕事と兼務しながら出演していることもある、というのは聞いてい
- リアルな俳優、リアルなお芝居目指す懸命に頑張る役者がいますなんて書き出しても、嘘
- 本作は映画「シンデレラガール」のメインキャストと、制作やスタッフを兼任しながら出
- ドキュメンタリーフィルムは、カメラを回すまで何が撮れるかわからない
ドキュメンタリー
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間87分
- 監督今尾偲
- 主演伊藤由紀
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思春期の高校生の娘と、その娘を見守るシングルマザーの母娘の愛情物語。母親に反抗心を抱きながらも、化粧する母親への憧れ、また母親の体調を気遣うなど、少女から大人の女性へと成長する女子高生の成長物語。素朴な田舎に住む母娘を、自分の家族のように親身になって触れ合う町の人たち。その温かさに、思春期の少女の心は次第に癒され、母親を思いやる優しさあふれる女性へと成長していく。
ネット上の声
- 母娘二人暮しの田舎町で、思春期の女子高生の心の揺れを辻千恵が丁寧に演じる
- 15分ぐらいの短編なんだけど、しっかり作られてるし見応えがあった
- お母さん死んじゃうかと思ってドキドキしちゃった💦
- 思春期の娘とシングルマザーのほっこりする話
- 製作年2020年
- 製作国日本
- 時間15分
- 監督梅木佳子
- 主演辻千恵
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宇田みこ(辻千恵)は、遊園地の跡地にあるショッピングモールに残されたメリーゴーラウンドの受付係をしている。受付の仕事が終わると、クマの着ぐるみを着て、メリーゴーラウンドの前で風船を配るのも彼女の仕事の一つだった。人を疑うことを知らないみこは、恋愛においても相手をいつも全身全霊で受け入れるものの、なぜか男たちは彼女の前から去っていくのだった。
ネット上の声
- なんか、パンクだな〜
- 泥沼なのに清潔な
- 語るときは及び腰になるんですって
- 生々しさが売りの恋愛ものかと思ったら途中ファンタジーというかホラーというかな展開
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間72分
- 監督のむらなお
- 主演辻千恵