全4作品。高橋正弥監督が制作した映画ランキング

崖っぷち映画監督と、彼を信じ続けた妻。愛と人生を賭けた映画作りを描く、可笑しくて、ちょっぴり切ない人情喜劇。

かつては数々の賞を受賞したものの、今や鳴かず飛ばずの映画監督・佐藤幸助。そんな彼を公私にわたり支え続けてきたのが、妻でありプロデューサーの詩織だ。ある日、旧知のプロデューサーから、新作映画の監督依頼が舞い込む。起死回生の一大チャンス。しかし、理想を追い求める幸助のこだわりは、現場に混乱を招き、企画は頓挫の危機に。資金繰りに奔走し、ワガママな夫に振り回される詩織の我慢も限界寸前。果たして二人は、愛の「こむらがえり」を乗り越え、最高の映画を完成させることができるのか。

　夏の大阪・天王寺。フリーターの陽児は、ブルースバンドでいつか有名になろうと夢見る。

「アニと僕の夫婦喧嘩」の八神蓮と滝口幸広が再び共演するサスペンス。警察学校で同期の相田と奥寺が勤務する警察署管轄内で、男子高生3人組によるひったくり事件が発生する。事件の被害者は、かつて、巡査だった相田の父を殺害した容疑のかかった男で、鞄には大量のドラッグが入っていた。犯人の1人・ツカサは仲間の制止を振り切って、ドラッグを捌こうとするが……。

日照りが続く夏、水道料金滞納世帯の水を停める男が出会ったのは、置き去りにされた幼い姉妹だった。

日照りが続き、給水制限が発令されている日本の町。市の水道局に勤める岩切俊作の仕事は、料金を滞納する家庭の水を停める「停水執行」。ある日、最後の警告として訪れた家で、彼は母親に置き去りにされた幼い姉妹と出会う。電気もガスも止められ、最後のライフラインである水道まで失おうとしている二人。規則と良心の間で、岩切の心は激しく揺れ動く。自身の家庭にも問題を抱える彼は、姉妹の姿に何を思うのか。照りつける太陽が人々の心の渇きを浮き彫りにする中、岩切が下す一つの決断。