-
第二次大戦下、死刑宣告を受けた男の、スプーン一本で自由を掘り起こす執念の脱獄劇。
1943年、ナチス占領下のフランス。レジスタンスの中尉フォンテーヌはゲシュタポに捕らえられ、リヨンの刑務所で死刑を宣告される。絶望的な状況下、彼はスプーンを削って作ったノミで独房の分厚い扉を解体し始める。看守の足音、他の囚人の気配、わずかな物音も許されない極限の緊張感。来る日も来る日も、ただひたすらに自由への道を掘り進めるフォンテーヌ。脱獄計画が最終段階に入ったその時、彼の独房に若い少年が送り込まれてくる。この出会いは希望か、それとも絶望の始まりか。究極の選択を迫られる男の運命。
ネット上の声
- エンタメ系の脱獄映画とは一線を画す、凄まじいリアリティ。BGMも派手な演出も一切ないのに、息をのむほどの緊張感が続く。まさに傑作。
- ただ脱獄するだけなのに、目が離せない。主人公と一緒に息を潜めてるみたいな感覚になった。
- これぞ映画の教科書。
- うーん、ちょっと地味すぎたかな。淡々と進むから、途中で眠くなっちゃったかも…。
サスペンス
- 製作年1956年
- 製作国フランス
- 時間100分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演フランソワ・ルテリエ
-
現代社会のあらゆるものに絶望した一人の青年が、自らの意志で「死」へと向かう、ロベール・ブレッソン監督の衝撃作。
ネット上の声
- ブレッソンの余りにも救いのない到達点
- タイトルなし(ネタバレ)
- 青春の蹉跌
- 世の中に対する知識を増やしたり、それについて考えたりすることは、非常に危険なこと
ヒューマンドラマ
- 製作年1977年
- 製作国フランス
- 時間97分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演アントワーヌ・モニエ
-
夏のパリ、セーヌ川の橋の上で出会った孤独な男女。4つの夜に交わされる言葉が運命を揺さぶる、幻想的な恋愛譚。
舞台は1970年代、夏の夜のパリ、ポンヌフ橋。夢を追うも世間から孤立する青年画家ジャックは、橋から身を投げようとしていた女性マルトを救う。彼女は1年前に姿を消した恋人が戻るのを、毎夜この場所で待ち続けていた。この偶然の出会いをきっかけに、二人は夜ごと会う約束を交わす。ジャックはマルトの孤独を埋めようと心惹かれ、マルトも彼の優しさに心を開き始める。しかし、彼女の心は今もここにいない恋人に縛られたまま。約束の4日目の夜、彼らの儚い夢が迎える切ない結末。
ネット上の声
- 1971年フランスの名作、4Kレストア、原作はドストエフスキーの短...
- ブレッソン監督の中でも余り言及されることのない、本作
- 厨二病の若い男性のちょっと勘違いしたお話し
- ブレッソンの情緒そして性欲への冷徹な視線
ヒューマンドラマ
- 製作年1971年
- 製作国フランス
- 時間83分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演ギョーム・デ・フォレ
-
1980年代のパリ。石油配達員として真面目に働く平凡な男イヴォン。彼の日常は、二人の学生が使った一枚の500フラン偽札によって崩壊する。写真店の店主から偽札を押し付けられ、それとは知らずに使ったことで逮捕されてしまうイヴォン。職も信用も失い、無実を訴えるも、社会の不条理な悪意の連鎖は彼を追い詰めていく。妻に去られ、絶望の淵に立たされた彼の心に静かな狂気が芽生え、やがて取り返しのつかない犯罪への道へ。すべてを失った男がたどり着く、あまりにも過酷で衝撃的な運命。
ネット上の声
- 偽札一枚から始まる負の連鎖が恐ろしすぎる…。セリフは少ないのに、物音や手のアップだけで登場人物の感情が伝わってくるのが凄い。これぞブレッソン、遺作にして最高傑作だと思う。
- 傑作って言われてるけど、正直何が凄いのか分からなかった。淡々としすぎてて眠い…。
- オールタイムベストです。
- どこにでもいる普通の人だったのに…。転落していく様が容赦なくて、観ていて辛かった。
ヒューマンドラマ
- 製作年1983年
- 製作国フランス,スイス
- 時間85分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演クリスチャン・パティ
-
14歳の少女を包むのは、世界の無慈悲と絶望。その魂が放つ、痛切で孤高な抵抗の物語。
1960年代、フランスの片田舎。14歳の少女ムシェットは、病気の母と酒浸りの父、そして世間の冷酷な視線の中で孤独に生きていた。学校ではいじめられ、村人からは疎まれる日々。ある嵐の夜、森で出会った密猟者の男との出来事が、彼女の運命を決定的に狂わせる。誰にも理解されず、救いのない現実の中で、彼女が選んだ最後の抵抗。その純粋な眼差しが、観る者の心をえぐるように問いかける、魂の記録。
ネット上の声
- せっかくシネモンドさんで上映されたのに行けなかった・・・ので、過去のメモから
- 涙は目からこぼれ落ちるものだけじゃない
- 世界の中心で「拒絶」を叫ぶムシェット
- 徹底したリアリズム・終始一貫する暗さ
ヒューマンドラマ
- 製作年1967年
- 製作国フランス
- 時間80分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演ナディーヌ・ノルティエ
-
一頭のロバの眼差しを通して、人間の罪深さと無垢な魂の軌跡を静かに見つめる、ロベール・ブレッソン監督の不朽の名作。
フランスの片田舎。一頭のロバ、バルタザールと、彼を愛する少女マリーの幸福な日々。しかし、バルタザールは次々と人手に渡り、人間の持つ強欲、暴力、無関心といった罪の数々をその身に受ける運命。聖者のようにただ耐え忍ぶ彼の生涯は、やがてマリーの過酷な運命とも交錯。言葉を持たない瞳が映し出す、人間の世界の残酷さと、それでも失われない魂の尊厳。静謐な映像で綴られる、魂の叙事詩。
ネット上の声
- 一匹のロバの眼を通して啓示する人間の罪と科、そしてブレッソンの厳しさ
- 綺麗なものは汚され、善良なものは奪われ。
- マリ―もバルタザールも誰のものでもない
- 美しい少女マリーと、ロバのバルタザール
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国フランス,スウェーデン
- 時間96分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演アンヌ・ヴィアゼムスキー
-
聖杯探求は失敗に終わった。円卓の騎士ランスロ、その愛と裏切りが王国を崩壊へと導く、破滅の叙事詩。
ネット上の声
- 上手い映画と面白い映画は、まったき、違う
- ロベール・ブレッソン監督作品8作品目…
- 円卓の騎士たちの寒々とした終焉
- ストーリー、というよりも…
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国フランス,イタリア
- 時間84分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演リュック・シモン
-
舞台はフランスの小さな村アンブリクール。胃病に苦しむ若き司祭が赴任してくるも、彼を待っていたのは村人たちの無関心と不信感。彼は日々の苦悩や信仰への疑念を、一冊の日記に記していく。村の名士である伯爵一家との関わりの中で、司祭の孤独はさらに深まり、彼の信仰心は極限まで試されることに。神の沈黙と人間の罪に直面した、一人の聖職者の魂の彷徨。その先に彼が見出すものとは。
ネット上の声
- 神学生や、躓きと疲れをおぼえている若き牧師・司祭たち、そして老練なベテランたちにもぜひ観てもらいたい、 ピンポイント・ターゲットの映画です
- 【貴重な体験だった、古臭い難しい...でもこれこそ映画体験のような気もします】
- 「それがどうした?すべては神の思し召しだ」
- 50年前に10回以上観た
ヒューマンドラマ
- 製作年1950年
- 製作国フランス
- 時間115分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演クロード・レデュ
-
神は不在か。パリの街角、孤独な青年は指先に全神経を集中させ、罪を芸術へと昇華させる。
1950年代、パリ。青年ミシェルは、金のためではなく、ある種の信念からスリの道を選ぶ。雑踏に紛れ、他人の財布を抜き取る行為に、彼は独自の哲学と芸術性を見出す。しかし、その禁断の技術は彼を深い孤独へと追い込み、友人や愛する女性との間に溝を生む。警察の影が迫る中、彼がたどり着く魂の救済とは。研ぎ澄まされた映像で描く、孤高の魂の軌跡。
ネット上の声
- 本作の主人公、ミシェルの精神は、ドストエフスキーの『罪と罰』の主人公、ラスコーリ
- たまたま目に付いて借りてみました
- 信じられないほどにストイック
- 『pickpocket』より『スリ』へ
ヒューマンドラマ
- 製作年1959年
- 製作国フランス
- 時間76分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演マルタン・ラ・サール
-
若く美しい妻は、なぜバルコニーから身を投げたのか。残された男の回想が、愛と断絶の真実を静かに炙り出す。
パリのアパルトマン。一人の男が、バルコニーから身を投げて死んだ若き妻の亡骸を見つめている。彼は、質屋で出会った彼女との結婚生活を回想し始める。なぜ、彼女は自ら死を選んだのか。言葉少なで謎めいた妻の心の内を、彼は理解しようと記憶を辿る。しかし、思い出されるのは、すれ違う心と埋めがたい魂の溝ばかり。ロベール・ブレッソンが描く、愛の不可能性と人間の孤独。
ネット上の声
- ハァハァ…ドミニクサンダかわいい…ハァハ
- ブレッソンの(女に対する)慧眼
- 語り口の少ない手法が魅力的
- 明晰である故の凶器。
ヒューマンドラマ
- 製作年1969年
- 製作国フランス
- 時間89分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演ドミニク・サンダ
-
15世紀フランス、異端として裁かれる聖女ジャンヌ・ダルク。史実の裁判記録に基づき描く、魂の尊厳を懸けた法廷劇。
ネット上の声
- ブレッソンのジャンヌ・ダルク
- ジャンヌの足
- ストイック
- 後続のブレッソン作品に比べると物足りないが、それでも淡々とした脚本の裏にベッタリ
ヒューマンドラマ
- 製作年1962年
- 製作国フランス
- 時間65分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演フロランス・カレ
-
信仰と罪が交錯する修道院を舞台に、魂の救済を求める二人の女性の運命を描くロベール・ブレッソン監督の長編デビュー作。
ネット上の声
- 深読みすれば百合
- アンヌ=マリーは苦しんでいる人を救いたかった
- ブレッソンの長編デビュー作
- コラ!痛いだろうが!
ヒューマンドラマ
- 製作年1943年
- 製作国フランス
- 時間96分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演ルネ・フォール
-
愛を失った貴婦人が仕掛ける、残酷で美しい復讐劇。男の心を弄ぶ、計算し尽くされた愛の罠。
パリの社交界に生きる、裕福で気位の高い貴婦人エレーヌ。恋人ジャンから突然告げられた愛の終わり。その一言が、彼女のプライドを深く傷つけ、冷酷な復讐計画の引き金に。エレーヌは、元踊り子のアニエスをジャンに引き合わせ、二人が恋に落ちるよう画策。アニエスの過去を隠したまま結婚させ、全てを暴露することでジャンを社会的に破滅させるという、周到で非情な罠。愛と憎しみが交錯する、心理的な駆け引きの結末。
ネット上の声
- シネフィルの彼
- 初期ブレッソンの「ふつうの」演出の冴えを堪能できるが、お話自体はかなり妙ちきりんな気も。
- レビュー2000本目はこの作品に決めてた
- 悋気は女の慎むところ
ヒューマンドラマ
- 製作年1944年
- 製作国フランス
- 時間85分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演ポール・ベルナール