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全13作品。ロベール・ブレッソン監督が制作した映画ランキング

  1. ラルジャン
    • S
    • 4.44
    1980年代のパリ。石油配達員として真面目に働く平凡な男イヴォン。彼の日常は、二人の学生が使った一枚の500フラン偽札によって崩壊する。写真店の店主から偽札を押し付けられ、それとは知らずに使ったことで逮捕されてしまうイヴォン。職も信用も失い、無実を訴えるも、社会の不条理な悪意の連鎖は彼を追い詰めていく。妻に去られ、絶望の淵に立たされた彼の心に静かな狂気が芽生え、やがて取り返しのつかない犯罪への道へ。すべてを失った男がたどり着く、あまりにも過酷で衝撃的な運命。

    ネット上の声

    • 偽札一枚から始まる負の連鎖が恐ろしすぎる…。セリフは少ないのに、物音や手のアップだけで登場人物の感情が伝わってくるのが凄い。これぞブレッソン、遺作にして最高傑作だと思う。
    • 傑作って言われてるけど、正直何が凄いのか分からなかった。淡々としすぎてて眠い…。
    • オールタイムベストです。
    • どこにでもいる普通の人だったのに…。転落していく様が容赦なくて、観ていて辛かった。
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1983年
    • 製作国フランス,スイス
    • 時間85分
    • 監督ロベール・ブレッソン
    • 主演クリスチャン・パティ
  2. 抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-
    • A
    • 4.11

    第二次大戦下、死刑宣告を受けた男の、スプーン一本で自由を掘り起こす執念の脱獄劇。

    1943年、ナチス占領下のフランス。レジスタンスの中尉フォンテーヌはゲシュタポに捕らえられ、リヨンの刑務所で死刑を宣告される。絶望的な状況下、彼はスプーンを削って作ったノミで独房の分厚い扉を解体し始める。看守の足音、他の囚人の気配、わずかな物音も許されない極限の緊張感。来る日も来る日も、ただひたすらに自由への道を掘り進めるフォンテーヌ。脱獄計画が最終段階に入ったその時、彼の独房に若い少年が送り込まれてくる。この出会いは希望か、それとも絶望の始まりか。究極の選択を迫られる男の運命。

    ネット上の声

    • スターも名シーンも無しに残り続ける作品
    • 監獄からただ脱獄するだけの映画
    • 凄まじくリアルな脱獄手記より
    • 列車の轟音が味方になる瞬間
    サスペンス
    • 製作年1956年
    • 製作国フランス
    • 時間100分
    • 監督ロベール・ブレッソン
    • 主演フランソワ・ルテリエ
  3. たぶん悪魔が
    • B
    • 3.96

    現代社会のあらゆるものに絶望した一人の青年が、自らの意志で「死」へと向かう、ロベール・ブレッソン監督の衝撃作。

    舞台は1970年代のパリ。政治、宗教、精神分析、そして環境破壊。あらゆる社会問題に直面し、その偽善と無力さに絶望する青年シャルル。彼は恋人たちとの関係や、様々な思想との出会いを通じても、生きる意味を見出すことができない。救済の道を全て閉ざされた彼が、最後にたどり着く一つの結論。それは自らの手で人生の幕を引くという決断。ブレッソン特有の抑制された演出で、魂の彷徨と現代文明への痛烈な批判を描き出す、孤高の傑作。

    ネット上の声

    • ブレッソンの余りにも救いのない到達点
    • タイトルなし(ネタバレ)
    • ブレッソンは映画を痩せ細らせその本質だけを先鋭化させたのではなく、痩せ細らせた映
    • 進んでいけばいくほどにカメラの映すもの、社会はシャルルを完全に拒否している感覚が
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1977年
    • 製作国フランス
    • 時間97分
    • 監督ロベール・ブレッソン
    • 主演アントワーヌ・モニエ
  4. 4

    白夜

    白夜
    • B
    • 3.92

    夏のパリ、セーヌ川の橋の上で出会った孤独な男女。4つの夜に交わされる言葉が運命を揺さぶる、幻想的な恋愛譚。

    舞台は1970年代、夏の夜のパリ、ポンヌフ橋。夢を追うも世間から孤立する青年画家ジャックは、橋から身を投げようとしていた女性マルトを救う。彼女は1年前に姿を消した恋人が戻るのを、毎夜この場所で待ち続けていた。この偶然の出会いをきっかけに、二人は夜ごと会う約束を交わす。ジャックはマルトの孤独を埋めようと心惹かれ、マルトも彼の優しさに心を開き始める。しかし、彼女の心は今もここにいない恋人に縛られたまま。約束の4日目の夜、彼らの儚い夢が迎える切ない結末。

    ネット上の声

    • 1971年フランスの名作、4Kレストア、原作はドストエフスキーの短...
    • ブレッソン監督の中でも余り言及されることのない、本作
    • ブレッソンの情緒そして性欲への冷徹な視線
    • 美しいショットの連なりの童貞処女映画
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1971年
    • 製作国フランス
    • 時間83分
    • 監督ロベール・ブレッソン
    • 主演ギョーム・デ・フォレ
  5. 少女ムシェット
    • B
    • 3.86

    14歳の少女を包むのは、世界の無慈悲と絶望。その魂が放つ、痛切で孤高な抵抗の物語。

    1960年代、フランスの片田舎。14歳の少女ムシェットは、病気の母と酒浸りの父、そして世間の冷酷な視線の中で孤独に生きていた。学校ではいじめられ、村人からは疎まれる日々。ある嵐の夜、森で出会った密猟者の男との出来事が、彼女の運命を決定的に狂わせる。誰にも理解されず、救いのない現実の中で、彼女が選んだ最後の抵抗。その純粋な眼差しが、観る者の心をえぐるように問いかける、魂の記録。

    ネット上の声

    • せっかくシネモンドさんで上映されたのに行けなかった・・・ので、過去のメモから
    • 涙は目からこぼれ落ちるものだけじゃない
    • 徹底したリアリズム・終始一貫する暗さ
    • 鳥の罠、割れたコーヒーカップ、胸の傷
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1967年
    • 製作国フランス
    • 時間80分
    • 監督ロベール・ブレッソン
    • 主演ナディーヌ・ノルティエ
  6. バルタザールどこへ行く
    • B
    • 3.80

    一頭のロバの眼差しを通して、人間の罪深さと無垢な魂の軌跡を静かに見つめる、ロベール・ブレッソン監督の不朽の名作。

    フランスの片田舎。一頭のロバ、バルタザールと、彼を愛する少女マリーの幸福な日々。しかし、バルタザールは次々と人手に渡り、人間の持つ強欲、暴力、無関心といった罪の数々をその身に受ける運命。聖者のようにただ耐え忍ぶ彼の生涯は、やがてマリーの過酷な運命とも交錯。言葉を持たない瞳が映し出す、人間の世界の残酷さと、それでも失われない魂の尊厳。静謐な映像で綴られる、魂の叙事詩。

    ネット上の声

    • 一匹のロバの眼を通して啓示する人間の罪と科、そしてブレッソンの厳しさ
    • 綺麗なものは汚され、善良なものは奪われ。
    • 美しい少女マリーと、ロバのバルタザール
    • マリ―もバルタザールも誰のものでもない
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1964年
    • 製作国フランス,スウェーデン
    • 時間96分
    • 監督ロベール・ブレッソン
    • 主演アンヌ・ヴィアゼムスキー
  7. 田舎司祭の日記
    • C
    • 3.61
    舞台はフランスの小さな村アンブリクール。胃病に苦しむ若き司祭が赴任してくるも、彼を待っていたのは村人たちの無関心と不信感。彼は日々の苦悩や信仰への疑念を、一冊の日記に記していく。村の名士である伯爵一家との関わりの中で、司祭の孤独はさらに深まり、彼の信仰心は極限まで試されることに。神の沈黙と人間の罪に直面した、一人の聖職者の魂の彷徨。その先に彼が見出すものとは。

    ネット上の声

    • 神学生や、躓きと疲れをおぼえている若き牧師・司祭たち、そして老練なベテランたちにもぜひ観てもらいたい、 ピンポイント・ターゲットの映画です
    • 【貴重な体験だった、古臭い難しい...でもこれこそ映画体験のような気もします】
    • 「それがどうした?すべては神の思し召しだ」
    • 50年前に10回以上観た
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1950年
    • 製作国フランス
    • 時間115分
    • 監督ロベール・ブレッソン
    • 主演クロード・レデュ
  8. 湖のランスロ
    • C
    • 3.60

    聖杯探求は失敗に終わった。円卓の騎士ランスロ、その愛と裏切りが王国を崩壊へと導く、破滅の叙事詩。

    舞台は、アーサー王が治める王国キャメロット。聖杯探求の旅から、騎士たちが失意のうちに帰還した後の物語。神への信仰を失い、虚無感に苛まれる円卓の騎士たち。その中で、最も偉大な騎士ランスロは、王妃グィネヴィアへの禁断の愛に再び身を焦がす。彼の苦悩は、アーサー王への忠誠心と、抑えきれぬ情熱との間で激しく揺れ動く。二人の密会を知った宿敵モードレッドの陰謀が、かつての栄光に満ちた王国に不和と猜疑心の種を蒔く。やがて、一つの裏切りが、気高き騎士たちの絆を無残に引き裂き、王国全体を巻き込む血みどろの戦いへと発展していく。

    ネット上の声

    • 上手い映画と面白い映画は、まったき、違う
    • ロベール・ブレッソン監督作品8作品目…
    • 円卓の騎士たちの寒々とした終焉
    • ストーリー、というよりも…
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1974年
    • 製作国フランス,イタリア
    • 時間84分
    • 監督ロベール・ブレッソン
    • 主演リュック・シモン
  9. スリ(掏摸)
    • C
    • 3.54

    神は不在か。パリの街角、孤独な青年は指先に全神経を集中させ、罪を芸術へと昇華させる。

    1950年代、パリ。青年ミシェルは、金のためではなく、ある種の信念からスリの道を選ぶ。雑踏に紛れ、他人の財布を抜き取る行為に、彼は独自の哲学と芸術性を見出す。しかし、その禁断の技術は彼を深い孤独へと追い込み、友人や愛する女性との間に溝を生む。警察の影が迫る中、彼がたどり着く魂の救済とは。研ぎ澄まされた映像で描く、孤高の魂の軌跡。

    ネット上の声

    • 本作の主人公、ミシェルの精神は、ドストエフスキーの『罪と罰』の主人公、ラスコーリ
    • 信じられないほどにストイック
    • 『pickpocket』より『スリ』へ
    • 華麗なるマジックハンド
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1959年
    • 製作国フランス
    • 時間76分
    • 監督ロベール・ブレッソン
    • 主演マルタン・ラ・サール
  10. やさしい女
    • C
    • 3.54

    若く美しい妻は、なぜバルコニーから身を投げたのか。残された男の回想が、愛と断絶の真実を静かに炙り出す。

    パリのアパルトマン。一人の男が、バルコニーから身を投げて死んだ若き妻の亡骸を見つめている。彼は、質屋で出会った彼女との結婚生活を回想し始める。なぜ、彼女は自ら死を選んだのか。言葉少なで謎めいた妻の心の内を、彼は理解しようと記憶を辿る。しかし、思い出されるのは、すれ違う心と埋めがたい魂の溝ばかり。ロベール・ブレッソンが描く、愛の不可能性と人間の孤独。

    ネット上の声

    • ハァハァ…ドミニクサンダかわいい…ハァハ
    • ブレッソンの(女に対する)慧眼
    • 語り口の少ない手法が魅力的
    • 明晰である故の凶器。
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1969年
    • 製作国フランス
    • 時間89分
    • 監督ロベール・ブレッソン
    • 主演ドミニク・サンダ
  11. ジャンヌ・ダルク裁判
    • C
    • 3.53

    15世紀フランス、異端として裁かれる聖女ジャンヌ・ダルク。史実の裁判記録に基づき描く、魂の尊厳を懸けた法廷劇。

    1431年、百年戦争下のフランス、ルーアン。神の声を聞いたと主張し、フランス軍を勝利に導いた少女ジャンヌ・ダルク。イギリス軍に捕らえられた彼女は、異端者として宗教裁判にかけられる。冷酷な尋問を続ける神学者や裁判官たち。孤立無援の中、ジャンヌは自らの信仰と神の言葉だけを武器に、毅然と立ち向かう。権力による執拗な追及と、揺るがぬ信念の対峙。史実の裁判記録を忠実に再現し、人間の精神性の極限を描き出す。彼女を待ち受ける過酷な運命。その魂の軌跡。

    ネット上の声

    • ブレッソンのジャンヌ・ダルク
    • ジャンヌの足
    • ストイック
    • ドライヤーの「裁かるるジャンヌ」と対称的なアプローチながら、それに匹敵するくらい
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1962年
    • 製作国フランス
    • 時間65分
    • 監督ロベール・ブレッソン
    • 主演フロランス・カレ
  12. 罪の天使たち
    • C
    • 3.25

    信仰と罪が交錯する修道院を舞台に、魂の救済を求める二人の女性の運命を描くロベール・ブレッソン監督の長編デビュー作。

    第二次世界大戦下のフランス。ブルジョワ家庭に育った篤い信仰心を持つアンヌ=マリーは、女子受刑者の更生を目的とするベタニア修道院に入ることを決意する。そこで彼女は、無実の罪で投獄され、出所後も社会への復讐心に燃えるテレーズと出会う。アンヌ=マリーはテレーズの魂を救おうと献身的に尽くすが、頑ななテレーズの心は開かれない。聖なる壁の内側で、二つの魂が激しくぶつかり合う。信仰は罪を浄化できるのか、それとも新たな悲劇を生むのか。静謐ながらも強烈な緊張感が漂う魂のドラマ。

    ネット上の声

    • 深読みすれば百合
    • ブレッソンの長編デビュー作
    • コラ!痛いだろうが!
    • 新入り修道女の主人公アンヌ・マリーが、出所後にすぐに殺人を犯し修道院を隠れ蓑にと
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1943年
    • 製作国フランス
    • 時間96分
    • 監督ロベール・ブレッソン
    • 主演ルネ・フォール
  13. ブローニュの森の貴婦人たち
    • D
    • 3.11

    愛を失った貴婦人が仕掛ける、残酷で美しい復讐劇。男の心を弄ぶ、計算し尽くされた愛の罠。

    パリの社交界に生きる、裕福で気位の高い貴婦人エレーヌ。恋人ジャンから突然告げられた愛の終わり。その一言が、彼女のプライドを深く傷つけ、冷酷な復讐計画の引き金に。エレーヌは、元踊り子のアニエスをジャンに引き合わせ、二人が恋に落ちるよう画策。アニエスの過去を隠したまま結婚させ、全てを暴露することでジャンを社会的に破滅させるという、周到で非情な罠。愛と憎しみが交錯する、心理的な駆け引きの結末。

    ネット上の声

    • シネフィルの彼
    • 初期ブレッソンの「ふつうの」演出の冴えを堪能できるが、お話自体はかなり妙ちきりんな気も。
    • レビュー2000本目はこの作品に決めてた
    • 悋気は女の慎むところ
    ヒューマンドラマ
    • 製作年1944年
    • 製作国フランス
    • 時間85分
    • 監督ロベール・ブレッソン
    • 主演ポール・ベルナール

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