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19世紀パリ、犯罪大通り。一人の美しい女をめぐる、四人の男たちの愛と運命。演劇史に輝く恋愛叙事詩。
19世紀パリ、人々で賑わう「犯罪大通り」。そこで運命的に出会った、謎多き美女ガランスと純粋なパントマイム役者バチスト。二人は惹かれ合うも、些細な誤解から別々の道を歩むことに。ガランスの前には、野心家の俳優、犯罪者、富豪の伯爵と次々に男たちが現れ、彼女を巡る愛と欲望が交錯する。舞台と現実が入り混じる中で、登場人物たちの情熱が激しく燃え上がる、フランス映画史上の金字塔。
ネット上の声
- ナチス占領下で作り出された、奇跡の傑作
- 子供は子供を作ってはいけません。。。
- 文句無し!マルセル・カルネの大傑作!
- 《午前十時》フランス映画の七不思議
ヒューマンドラマ
- 製作年1945年
- 製作国フランス
- 時間195分
- 監督マルセル・カルネ
- 主演アルレッティ
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遥かなる遠い国からやって来た男が、幾多の幸福のプレゼントを残して、またいずこともなく遥かなる国へ帰ってゆく。「われら巴里ッ子」のマルセル・カルネ監督初の色彩(テクニカラー)、ユーモラス篇。ジャック・エマニュエルのオリジナル・ストーリーをカルネとエマニュエルと「たそがれの女心」のマルセル・アシャールが潤色、撮影を「幸福への招待」のフィリップ・アゴスティニが担当する。主演は「幸福への招待」のフランソワーズ・アルヌール、シャンソン歌手のジルベール・ベコー。二人をめぐってマドレーヌ・ルボウ、「悪の塔」のアンドレ・ガブリエロ、クロオド・ブラッスール、「居酒屋(1956)」の子役シャンタル・ゴッジとジャン・ピエール・ブレメエなど。
- 製作年1956年
- 製作国フランス
- 時間98分
- 監督マルセル・カルネ
- 主演ジルベール・ベコー
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霧深い港町で、脱走兵が掴んだ束の間の愛と絶望。運命に抗う男の詩的で悲劇的な物語。
舞台は第二次世界大戦前夜、霧に包まれたフランスの港町ル・アーヴル。軍からの脱走兵ジャンは、新しい人生を求めこの地に流れ着く。孤独と絶望の中、彼は謎めいた美女ネリーと運命的な出会いを果たす。彼女の純粋さに惹かれ、共に新しい土地へ旅立つことを夢見るジャン。しかし、彼女の背後には後見人ザベルとチンピラのリュシアンという不気味な影。束の間の幸福を守るため、ジャンは自らの運命を賭けた危険な決断を下す。
ネット上の声
- 個人的には・・・
- 底辺の世界の人物の生き方を描写した映画
- 霧のル・アーヴルにて…
- 白黒の映像美
ヒューマンドラマ
- 製作年1938年
- 製作国フランス
- 時間90分
- 監督マルセル・カルネ
- 主演ジャン・ギャバン
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パリの運河沿いに佇む宿「北ホテル」。人生の交差点で織りなされる、絶望と再生、そして愛の人間模様。
1930年代、パリのサン・マルタン運河沿いにある「北ホテル」。そこは、様々な事情を抱えた人々が行き交う人生の縮図。将来を悲観した若い恋人、ピエールとルネは、このホテルで心中を図るが、計画は失敗に終わる。一命を取り留めたルネはホテルの女中として働き始め、他の宿泊客たちとの交流の中で、生きる希望を見出していく。一方、刑務所に送られたピエール。二人の運命は、ホテルの住人たちの人間模様と絡み合いながら、予期せぬ方向へと転がっていく。詩的リアリズムの巨匠マルセル・カルネが描く、人生の哀歓と希望に満ちた不朽の名作。
ネット上の声
- フランス映画の味わい
- セーヌ川の閘門の辺で
- パリ版カサブランカ
- 『グランド・ホテル』っぽく複数の人間模様が描写されますが様々なキャラクターがいて
ヒューマンドラマ
- 製作年1938年
- 製作国フランス
- 時間110分
- 監督マルセル・カルネ
- 主演ジャン=ピエール・オーモン
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殺人小説家が妻殺しの容疑者に?偽りの死体が巻き起こす、奇妙で滑稽なフレンチ・コメディ。
舞台は1900年代のロンドン。著名な植物学者は、実は大人気ミステリー作家という秘密の顔。ある日、彼の妻が姿を消したことから、妻殺しの嫌疑。しかし、妻はただ家出しただけ。事態は、彼の小説を目の敵にする従兄弟の司教や、本物の殺人鬼まで巻き込み、奇想天外な大騒動へ発展。嘘が嘘を呼び、勘違いが交錯する中、果たして彼は無実を証明できるのか。シュールな笑いが連続する、傑作風刺喜劇。
ネット上の声
- 植物学者とその妻が些細なきっかけからでっち上げの殺人事件に巻き込まれていく話で、
- 探偵小説を糾弾する集まり(探偵小説を読んでるやつは将来の殺人犯と書かれた横断幕が
- 『天井桟敷の人々』(1945)のゴールデンコンビ、カルネと友人の詩人ジャック・プ
- 1937年、 J. Prévertプレヴェールを始めとするカルネ組の美術監督とな
ヒューマンドラマ
- 製作年1937年
- 製作国フランス
- 時間95分
- 監督マルセル・カルネ
- 主演フランソワーズ・ロゼー
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1950年代パリ、虚無を抱えた若者たちの刹那的な愛と破滅への疾走。
舞台は1950年代、戦後の空虚感が漂うパリのサンジェルマン・デ・プレ。哲学を語り、ジャズに酔いしれる若者たち。大学生のボブは、裕福だが刺激を求める不良グループと出会い、その気ままな生活に魅了される。中でも奔放な少女ミクに惹かれるが、彼らの間には「感情を見せたら負け」という奇妙なルールが存在。ある夜、些細な嫉妬から始まった危険なゲームが、取り返しのつかない悲劇へと彼らを導く。愛と虚無が交錯する青春の果て。
青春
- 製作年1958年
- 製作国フランス
- 時間126分
- 監督マルセル・カルネ
- 主演パスカル・プティ
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戦後のパリ、運命が奏でる一夜の恋。出会うべきではなかった男女の、哀しくも美しい愛のメロディ。
舞台は第二次世界大戦終結直後の冬のパリ。レジスタンスの闘士ディエゴは、謎の男「運命」から「今夜、人生で最も美しい女性に出会うが、その愛は長くは続かない」と予言される。その直後、彼は裕福な対独協力者の若妻マロウと運命的な出会いを果たす。瞬く間に惹かれ合う二人。しかし、彼らの前にはマロウの嫉妬深い夫と、戦争が残した暗い影が立ちはだかる。たった一夜だけ許された、狂おしいほどの恋。詩的レアリスムの巨匠マルセル・カルネが、ジャック・プレヴェールの脚本と共に描き出す、宿命に翻弄される男女の哀切な愛の物語。
ネット上の声
- 名作の香り
- カルネの枯葉
- シャンソンの名曲『枯葉』がこの映画でジョセフ・コズマの作曲、詩人で脚本家のジャッ
- 今日ではジャズのスタンダードナンバーとして名高い、シャンソンの代表曲「枯葉」をタ
ヒューマンドラマ
- 製作年1946年
- 製作国フランス
- 時間105分
- 監督マルセル・カルネ
- 主演ピエール・ブラッスール
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フランス映画の巨匠マルセル・カルネが描く恋愛悲劇。謎多き美女に魅せられた弁護士が、破滅的な愛と嫉妬の迷宮に堕ちていく。
舞台は戦後のパリ。若く有能な弁護士アンドレは、婚約者もいる順風満帆な人生を送っていた。しかしある日、彼は魅惑的な美貌と謎めいた雰囲気を持つ女性、ジュリエットと出会い、瞬く間に心を奪われる。アンドレは婚約を破棄し、全てを捨ててジュリエットとの愛に溺れる。だが、彼女には強力なパトロンである伯爵の存在が。ジュリエットの不可解な行動と過去の影が、アンドレの心を嫉妬と疑念で蝕んでいく。純粋な愛は次第に狂気的な執着へと変貌し、彼は破滅への道を突き進む。逃れられない運命の先に待つ、衝撃の結末。
ネット上の声
- 【”ある女に恋した男が彷徨い込んだ忘却の村”作家マルセル・カルネが作り出す夢とも現実ともつかない不思議な雰囲気に引き込まれる作品。夭逝したジェラール・フィリップの儚げな表情も良き作品である。】
- 恋に絶望する青年の精神世界を映像化した実験映画のカルネ演出の斬新さ
- 眼を疑うほどの美しさ
- 大人向けのメルヘン
ヒューマンドラマ
- 製作年1951年
- 製作国フランス
- 時間93分
- 監督マルセル・カルネ
- 主演ジェラール・フィリップ
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抑圧された人妻の激しい情事。愛欲の果てに犯した殺人が、二人を永遠の地獄へと突き落とす。
19世紀フランスの田舎町。叔母の言いなりに、病弱ないとこのカミーユと結婚させられたテレーズ。退屈で息の詰まる日々に絶望していた彼女の前に、夫の友人である情熱的な画家ローランが現れる。二人はたちまち激しい恋に落ち、許されぬ関係に溺れていく。やがて邪魔な夫の殺害を決意し、ボート事故に見せかけて完全犯罪を成し遂げる二人。しかし、自由を手にしたはずの彼らを待っていたのは、罪悪感と亡霊の幻影に苛まれる地獄の日々。
ネット上の声
- 日本でもあるような市井の犯罪を人間悲劇にまで昇華している秀作
- やはり作品を鑑賞する前には一切情報を得ないことは鉄則
- こういうどんでん返しのストーリー展開は大好き!
- シモーヌ・シニョレの色気よ・・・
ヒューマンドラマ
- 製作年1952年
- 製作国フランス
- 時間107分
- 監督マルセル・カルネ
- 主演シモーヌ・シニョレ
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「嘆きのテレーズ」のマルセル・カルネが、パリの下町を背景として人生の哀歓を描いている。「その顔をかせ」のジャック・ヴィオの原案からカルネと「ボルジア家の毒薬」のジャック・シギュールが共同脚色し、台詞はシギュールが担当した。撮影は「女性の敵」のロジェ・ユベール、音楽は「ブラコ」のモーリス・ティリエ。主な出演者は、「その顔をかせ」のジャン・ギャバン、「天井桟敷の人々」のアルレッティ、「泥棒成金」のローラン・ルザッフル、「女の宝」-未輸入-のマリー・ダエムス、「フレンチ・カンカン」のジャン・パレデスなど。なおこの作品では、タイトルに先立ち、イヴ・モンタンによって、シャンソン“パリのバラード”が唄われる。
ヒューマンドラマ
- 製作年1954年
- 製作国フランス
- 時間108分
- 監督マルセル・カルネ
- 主演ジャン・ギャバン
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15世紀フランス、悪魔の使者が仕掛けた愛の罠。しかし、真実の愛は悪魔さえも超えるのか。
舞台は1485年、フランスの男爵の城。娘のアンヌと騎士ルノーの婚約を祝う宴の夜、悪魔が送り込んだ二人の使者、ジルとドミニクが吟遊詩人を装い現れる。彼らの目的は、人々の心をかき乱し、不幸のどん底に突き落とすこと。妖しい魅力でジルはアンヌを、ドミニクは男爵を虜にする。計画は順調に進むかに見えたが、ジルが本当にアンヌを愛してしまうという予期せぬ事態。嫉妬に狂うルノー、そしてすべてを操る悪魔。真実の愛に目覚めた使者の、悪魔への反逆と過酷な運命の始まり。
ネット上の声
- フランス恋愛映画の矜持を感じさせるマルセル・カルネの秀作
- フランス映画では伝説の悪魔もエロ爺で最高
- 解説とは異なる隠喩が浮かんだが…
- アルレッティ、大人のエレガンス
ヒューマンドラマ
- 製作年1942年
- 製作国フランス
- 時間123分
- 監督マルセル・カルネ
- 主演マリー・デア
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夢と喧騒の街マンハッタン。成功を夢見るフランス人バレリーナが知る、愛と裏切りのほろ苦さ。
1950年代、ニューヨーク・マンハッタン。フランスからやってきた若きバレリーナ、ジョスリーヌは、ブロードウェイのスターになることを夢見ていた。彼女はそこで裕福な新聞記者と恋に落ち、幸せの絶頂を掴んだかに見えた。しかし、華やかな世界の裏側で渦巻く嫉妬と裏切りが、彼女の純粋な心を蝕んでいく。愛する人とのすれ違い、ライバルの策略。夢を追いかける中で、彼女が本当に求めていたものとは何か。大都会の片隅で繰り広げられる、一人の女性の切ない愛の物語。
ネット上の声
- マンハッタンが舞台のフランス映画
- マンハッタンの哀愁
- フランス人の哀愁
ヒューマンドラマ
- 製作年1965年
- 製作国フランス
- 時間111分
- 監督マルセル・カルネ
- 主演アニー・ジラルド
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戦後のパリの片隅で、過去の幻影を追う孤独な女性が、一軒の空き家に見つけた束の間の安らぎと避けられぬ運命。
第二次世界大戦の傷跡が残るパリ。戦争で全てを失った若い女性ジェニイは、街を彷徨う中で、かつて幸福な日々を過ごした思い出の家を見つける。今は誰も住んでいないその家に忍び込み、過去の幻影に浸ることが彼女の唯一の慰め。しかし、そのささやかな秘密の時間は長くは続かない。家の所有者の突然の帰還、そして彼女の過去を知る謎の男の出現が、ジェニイを厳しい現実へと引き戻す。失われた愛と逃れられない運命の間で、彼女が下す最後の決断。
ネット上の声
- 昔のパリって、こんなんだったのかな。
- 「詩的リアリズム」の概念はよくわからないけど、カルネの作風がそれに当てはまるので
- 三角関係のメロドラマに、フランス的なペシミスティックな人生観、無常観が滲む傑作
- 1998年4月 wowowで鑑賞…
ヒューマンドラマ
- 製作年1936年
- 製作国フランス
- 時間105分
- 監督マルセル・カルネ
- 主演フランソワーズ・ロゼー
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「霧の波止場」のマルセル・カルネが「夜の門」に次いで監督した一九四九年度作品。「モソパルナスの夜」のジョルジュ・シムノンの小説から、カルネと「密告」のルイ・シャヴァンスが脚色し、リブモン・ドセエニュが台詞を書いたもので、微妙な男女関係から心理のリアリズムを衝いた作品。撮影は「アンナ・カレニナ」のアンリ・アルカン、音楽は「火の接吻」のジョゼフ・コスマ、装置は最近「愛人ジュリエット」でもカルネに協力しているアレクサンドル・トローネとA・カプリエが担当する。主演は「鉄格子の彼方」のジャン・ギャバンと、我国初登場のニコール・クールセル(七月のランデヴウ)で、他に「獣人」のブランシェット・ブリュノワとキャレット、クロード・ロマン、ルイ・セニエ、ジャーヌ・マルカン・ルネ・ブランカールらが助演する。
ネット上の声
- 愛人がいながらその妹に手を出そうとする老紳士、しかし冷たくあしらわれ翻弄もされ、その結果
- マリィが、まさかあの女優さんだったとは!
- 揺れる少女の強い視線
- カルネ&ギャバン
ヒューマンドラマ
- 製作年1949年
- 製作国フランス
- 時間97分
- 監督マルセル・カルネ
- 主演ジャン・ギャバン
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マルセル・カルネとクロード・アキュルシの脚本を、「マンハッタンの哀愁」のマルセル・カルネが監督した青春もの。撮影はジャック・ロバンがあたっている。出演は、ハイデー・ポリトフ、クリスチャン・エイ、エリザベス・テシエなどの新人たちに、ローラン・ルザッフル。
- 製作年1967年
- 製作国フランス,イタリア
- 時間---分
- 監督マルセル・カルネ
- 主演エデ・ポリトフ
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「危険な曲り角」につぐマルセル・カルネ監督作。原作はアメリカ作家ハル・エルソンの『トム・ボーイ』、カルネとアンリ・フランソワ・レイが脚色した。撮影は「サレムの魔女」のクロード・ルノワール。音楽担当はミシェル・ルグランとフランシス・ルマルク。出演するのは新人ダニエル・ゴーベール、モーリス・カファレリ、「危険な曲り角」のローラン・ルザッフル、コンスタンタン・アンドリュー、ジャン・ルイ・ブラ、ドミニク・ジュドンヌなど。
- 製作年1960年
- 製作国フランス
- 時間110分
- 監督マルセル・カルネ
- 主演ダニエル・ゴーベール