- 製作
- 2017年 日本
- 時間
- 92分
- 監督
- 石川二郎
- 出演
- 青木玄徳長内美那子赤澤燈
- 種類
- ヒューマンドラマ
主人公・亮(青木玄徳)は浅草の車屋「小杉屋」で車夫のアルバイトをしながら小説家を目指している。無口でおとなしいのでなかなか客がとれず、車夫仲間からは落ちこぼれ扱いをされている。そんな亮の唯一の常連は上品な老夫人の多恵(長内美那子)である。多恵は毎週決まった時間に亮の車に乗り、同じコースを回り、何故か同じカフェでお茶を飲むのだ。カフェの女主人ゆかり(秋本奈緒美)とアルバイトの小夜(岩田陽葵)も不思議に思っている。 しかしある日を境に多恵が来なくなってしまう。心配になった亮はカフェのゆかりを訪ね、多恵の入院を知る。余り容態の良くない多恵の見舞いを重ねるうち、亮は多恵から大阪・枚方にいた頃の高校時代の初恋の話を聞く。「死ぬまでに一度は初恋の人に会いたいなぁ…」とつぶやいた多恵の思いを果たそうと亮は無鉄砲にも枚方に向かい初恋の人を探し始め、枚方の町を駆け回る。 七夕伝説、大阪市立高校、鍵屋資料館、いろいろなキーワードが絡み始め、何とか七夕の日までに見つけて多恵と会わせてあげたいという亮の思いは膨らんでいく。 一方経営の苦しい「小杉屋」のことを思った親方の娘・奈美は、亮の行動を美談化しツイッターで宣伝を始め話題となり始める。亮を浅草に連れ戻すべく車夫仲間の翔太(赤澤燈)、祐輔(伊﨑右典)、晃一郎(菊池勇輝)も枚方に入り4人の珍道中が始まる。大阪市立高校の教師・大岩(油布辰樹)や鍵屋資料館の館長・奥沢筆次郎(川﨑麻世)の協力を得て枚方で知恵とアイデアを絞る4人。多恵の想いを伝えようと亮を追いかけるように小夜も枚方に向かう。果たして亮は多恵のために初恋の彼を見つけることができるのか・・・。