- 製作
- 2016年 日本
- 時間
- 93分
- 監督
- 小森はるか
- 出演
- ---
- 種類
- ドキュメンタリー
【東日本大震災から数年後の陸前高田。津波の記憶と向き合い、言葉を紡ぎ続ける人々の姿を静かに捉えたドキュメンタリー。】
舞台は、東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市。監督の小森はるかは、この地で出会った人々、特に種苗店を営む佐藤貞一さんの「語り」に耳を傾ける。震災から数年が経過した日常の中、人々は失われた風景や家族、そしてあの日の出来事を、自らの言葉で静かに語り始める。それは単なる思い出話ではない。言葉にすることで体験を再確認し、記憶を未来へ繋ごうとする営み。カメラは雄弁な解説を避け、ただひたすらに人々の息遣いと、彼らが紡ぐ言葉の跡を記録する。喪失と再生が織りなす、静かで力強い生の証言。