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福島県の復興公営住宅で実施されている、音楽を通じた被災地支援活動を記録したドキュメンタリー。
福島県いわき市にある復興公営住宅・下神白(しもかじろ)団地には、2011年の福島第一原発事故で浪江町・双葉町・大熊町・富岡町から避難してきた人々が暮らしている。同団地では2016年から、かつて暮らしていた町の記憶と当時のなじみ深い曲について住民たちから話を聞き、それをラジオ番組風のCDにして配布・リリースするプロジェクト「ラジオ下神白」が展開されてきた。2019年には住民たちの思い出の曲を演奏する「伴奏型支援バンド」が結成され、バンドの生演奏による歌声喫茶やミュージックビデオの制作など、音楽を通じた被災地支援活動が続けられている。
「息の跡」「二重のまち 交代地のうたを編む」などのドキュメンタリー作品で震災後の東北の風景と人々の営みを記録してきた小森はるか監督が、人々の豊かな関わり合いを丹念に映し出す。
ネット上の声
- 冒頭がすばらしい。
- 神奈川大学での上映会でみた
- 2023.11.28 ??
ドキュメンタリー
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間70分
- 監督小森はるか
- 主演アサダワタル
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東日本大震災の後、約3年半にわたり「陸前高田災害FM」のパーソナリティを務めた阿部裕美さんを追ったドキュメンタリー。東日本大震災後に各地に設けられた災害FM局のひとつで、2011年12月10日に開局した陸前高田災害FMは、市内高台にあるプレハブのスタジオから24時間放送を続けている。同市で生まれ育ち、夫婦で営んでいた和食料理屋の店舗と実家を津波で流失した阿部裕美さんが開局当初からパーソナリティを務め、丁寧な取材と言葉選び多くの人気番組を生み出し、地元はもとより全国から注目を集めていく。地域の人々の記憶や思いに寄り添い、ラジオを通じていくつもの声を届ける阿部さんの姿を親密な距離のカメラが静かに記録し、同時に津波で流された町の再建が進み、かさ上げされた台地に新たな町が造成されていく様子も映し出していく。監督は、震災後のボランティアをきっかけに東北に移住し、同じ陸前高田市を舞台に撮り上げたドキュメンタリー「息の跡」などを手がけている小森はるか。
ネット上の声
- 黙祷を録音ではなくなぜ生で届けるのか、の回答の部分にこの映画の意味が集約されてい
- あらゆる建物が消失し、さらに嵩上げされていき、今まさに街が建て替えられていく最中
- 人に思わず語らせてしまう温厚さを持ちつつ、自分の感じたことを的確に言葉で語る明晰
- インタビューの隙間、街や祭りを撮っているときはしっかりと映画になっていた
ドキュメンタリー
- 製作年2018年
- 製作国日本
- 時間73分
- 監督小森はるか
- 主演---
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東日本大震災の津波により流されてしまった岩手県陸前高田市の住宅兼店舗の種苗店を自力で立て直し、営業を再開した佐藤貞一さんを追ったドキュメンタリー。津波で住宅兼店舗を流されてしまった佐藤さんは自力でプレハブを建て、種苗店の営業を再開した。看板は手書き、仕事道具も手作りで、水は手掘りした井戸からポンプで汲みあげる。佐藤さんは、種苗店を営む一方で、自身の被災体験を独学で習得した英語でつづった本を自費出版し、中国語やスペイン語での執筆にも挑戦。さらに、地域の津波被害の歴史を調査し、過去の文献に書かれた内容が正しいものなのかを自力で検証していく。ボランティアとして東北を訪れたことをきっかけに東京から陸前高田に移り住み、本作が初の長編監督作品となった映像作家の小森はるかが佐藤さんにカメラを向け、不得手な外国語で自身の体験を書き続け、津波被害の歴史を調べ続ける佐藤さんの思いをひも解く。
ネット上の声
- 種と苗だけ売る人かと思ったら自動車移動を挟んでデカい木の話になる展開の仕方が見事
- ちょっと面倒な感じのおじさんなんだけど、そのめんどくささに付き合って相槌をうつ小
- 少なくとも編集されたものにおいては、カメラを向ける人が被写体に積極的に働きかけて
- 三陸は知的水準が低く、職人の地方だとご自分で仰るが、特許を取ったり多国籍な言語を
ドキュメンタリー
- 製作年2016年
- 製作国日本
- 時間93分
- 監督小森はるか
- 主演---
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東日本大震災後のボランティアをきっかけに活動を始めたアートユニット「小森はるか+瀬尾夏美」によるプロジェクトから生まれたドキュメンタリー。2018年、岩手県陸前高田市を訪れた4人の若き旅人たち。震災から空間的にも時間的にも遠く離れた場所からやって来た彼らは、土地の風景の中に身を置き、人々の声に耳を傾けて対話を重ね、画家・作家の瀬尾夏美がつづった物語「二重のまち」を朗読する。陸前高田のワークショップに参加した初対面の4人が、自らの言葉と身体を通して、その土地の過去・現在・未来を架橋していく様子を、映像作家の小森はるかが克明かつ繊細に映し出す。
ネット上の声
- 心を編み込む
- ワークショップ参加者でないと理解に苦しむ
- 見えないなにかを映すドキュメンタリー
- 伝えることが大事
ドキュメンタリー
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間79分
- 監督小森はるか
- 主演---
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若手女性監督による映画製作・上映集団「桃まつり」が、「好き」をテーマに女性監督たちが撮り上げた短編作品を上映する「桃まつり presents すき」の1本。ソートン・ワイルダーの戯曲「わが町」をもとに、田舎町に生きる少女のある一日を、「わが町」第3幕の舞台稽古をしている劇団の姿と交錯させながら描く。監督は、東京芸術大学の大学院に在籍中の小森はるか。「壱のすき」として「帰り道」(竹本直美監督)、「フィガロの告白」(天野千尋監督)と同時上映。
ネット上の声
- 田舎町の風景が素敵
- わけわからん
- 小森はるか
- 小森はるか
ヒューマンドラマ
- 製作年2012年
- 製作国日本
- 時間36分
- 監督小森はるか
- 主演原麻理子