- 製作
- 1994年 日本
- 時間
- 112分
- 監督
- 西山正啓
- 出演
- ---
- 種類
- ドキュメンタリー
東京都西多摩郡日の出町に、ざっくりと山を削って作られた巨大なゴミ捨て場周辺の住民たちの声を集めながら、汚染されていく水源と人々の姿を捉えたドキュメンタリー。監督・編集・ナレーターは「しがらきから吹いてくる風」の西山正啓。1984年以来この谷戸沢広域最終処分場には、三多摩地区26市1町に住む360万人から出る膨大な量のプラスチック破砕ゴミと焼却灰が埋め立てられてきた。その汚水浸出疑惑は現実のこととなり、周辺の井戸水や河川から人工化学物質が検出されたという事実は発覚後、日本中を震撼させたが、すぐ隣の谷沢入の沢に第二の広域処分場計画が進められている。映画は、ゴミが地下水を汚染するという深刻な現実に目を向け、処分場の近隣に暮らす人々の生活と肉声を8ケ月間にわたって記録したもので、美しい自然と人々の豊かな表情を織りまぜつつ、水汚染の危機をメッセージしている。16ミリ。