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【祖母の記憶、家族の風景、そして命のつながり。河瀬直美監督が自身のルーツを見つめる、愛と喪失の記録。】
監督・河瀬直美が、自らを育てた祖母（養母）との日々を、私的なカメラで記録したドキュメンタリー。奈良の豊かな自然に囲まれた家。そこに流れるのは、老いゆく祖母との、穏やかで、時にユーモラスな日常。しかし、祖母の記憶は少しずつ薄れ、やがて訪れる別れの時を予感させる。カメラは、家族とは何か、生きるとは何か、そして記憶がどのように人を形作るのかを静かに問いかける。失われゆく時間への愛惜と、命のつながりを描いた、深く胸を打つ映像詩。