- 製作
- 2024年 日本
- 時間
- 90分
- 監督
- 真喜屋力
- 出演
- 石川真生
- 種類
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2022年、72年間の営業に幕を下ろした沖縄最古の木造映画館・首里劇場の最後を、沖縄を代表する写真家・石川真生が撮影する姿を追ったドキュメンタリー。
1950年に建てられ、地域文化の中心としての役割を担った首里劇場は、やがて映画が斜陽産業となる中、成人映画専門館となる。3代目館長の金城政則は老朽化した劇場を20年近く守り続け、2021年には名画座へと転身させるが、その翌年にガンのため急逝、劇場は閉館することになった。解体の日を静かに待つ劇場に足を踏み入れた写真家の石川真生は、建物に染みついた人々の記憶や気配をフィルムに焼きつけようと試行錯誤を繰り返していく。
老いと病を抱えながら撮影する石川の姿を映しだすほか、金城館長の甥が、家族で経営してきた劇場の思い出を語る。さらに、幼少時より首里劇場を知るNPO法人「シネマラボ突貫小僧」代表の平良竜次、かつて上映された成人映画にも出演した女優・ほたるらも出演し、首里劇場へのそれぞれの思いを明かす。オムニバス映画「パイナップルツアーズ」の1話を監督し、興行や宣伝の立場からも映画に携わってきた真喜屋力が長編初監督を務めた。