- 製作
- 2020年 日本
- 時間
- 90分
- 監督
- 坂口香津美
- 出演
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- 種類
- ドキュメンタリー
東京都東村山市にあるハンセン病患者の収容施設「国立療養所多磨全生園」を舞台に、国による終身隔離政策によって強制的に入所させられたハンセン病の元患者の人々を9年間にわたって取材・撮影したドキュメンタリー。1951年、21歳の時に多磨全生園に入所した山内きみ江さんは、そこで同じハンセン病患者の定さんと出会い、結婚。しかし、院内でハンセン病の患者同士が結婚するには、夫となる男性が「断種手術」を受けることが条件だった。山内きみ江さん、定さん夫妻をはじめ、同じく元ハンセン病患者で山内夫妻と半世紀以上にわたり親交を重ねてきた中村賢一さんら、多磨全生園に入所させられた元患者たちが、強制的な不妊手術や堕胎など所内で行われていた非人道的な施策の数々を語る。そして、彼らの姿と体験を通して、差別と偏見がなぜ繰り返されるのかを問いを投げかける。監督は、テレビドキュメンタリーなどを数々手がけた後、文化庁映画賞文化記録映画部門優秀賞を受賞したドキュメンタリー「抱擁」や、劇映画「ネムリユスリカ」「曙光」などを発表している坂口香津美。