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「ネムリユスリカ」「夏の祈り」のドキュメンタリー作家・坂口香津美が実母にカメラを向け、愛する者の喪失や自らの老いという現実に直面した1人の女性の生き方をとらえたドキュメンタリー。坂口監督の78歳の母すちえさんは長女と夫を続けて亡くしたために精神的な混乱に陥り、大量の精神安定剤に頼る生活を続けていた。その状況を知ったすちえさんの妹マリ子さんは、姉を立ち直らせるべく故郷の鹿児島県種子島に連れて帰る。すちえさんと彼女をめぐる人々の4年間にわたる葛藤の日々と、絶望からの再生をありのままに映し出す。
ネット上の声
- ドキュメンタリーだからこその写実的過ぎる描写に涙が止まらなくなったシーンがいくつ
- 当時働いてた映画館でのバイトを終えてから、シネヌーヴォまで電車に乗って見に行った
- 朝早くて最前列でちょっと寝てしまったけど、最後に監督の言葉が聞けてよかった
- お婆ちゃんのヒリヒリするほどの心の叫びが終始映し出されていた
ドキュメンタリー
- 製作年2014年
- 製作国日本
- 時間93分
- 監督坂口香津美
- 主演---
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東京都東村山市にあるハンセン病患者の収容施設「国立療養所多磨全生園」を舞台に、国による終身隔離政策によって強制的に入所させられたハンセン病の元患者の人々を9年間にわたって取材・撮影したドキュメンタリー。1951年、21歳の時に多磨全生園に入所した山内きみ江さんは、そこで同じハンセン病患者の定さんと出会い、結婚。しかし、院内でハンセン病の患者同士が結婚するには、夫となる男性が「断種手術」を受けることが条件だった。山内きみ江さん、定さん夫妻をはじめ、同じく元ハンセン病患者で山内夫妻と半世紀以上にわたり親交を重ねてきた中村賢一さんら、多磨全生園に入所させられた元患者たちが、強制的な不妊手術や堕胎など所内で行われていた非人道的な施策の数々を語る。そして、彼らの姿と体験を通して、差別と偏見がなぜ繰り返されるのかを問いを投げかける。監督は、テレビドキュメンタリーなどを数々手がけた後、文化庁映画賞文化記録映画部門優秀賞を受賞したドキュメンタリー「抱擁」や、劇映画「ネムリユスリカ」「曙光」などを発表している坂口香津美。
ネット上の声
- 強い人間のお話です。
- 静かなる爆発
- 渋谷フォーラムで上映されていたものを機会を逸していたところ、アップリンク吉祥寺が
- ハンセン病療養所に隔離され結婚と引換に夫の断種を「法的」に強制された夫婦について
ドキュメンタリー
- 製作年2020年
- 製作国日本
- 時間90分
- 監督坂口香津美
- 主演---
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「ネムリユスリカ」「抱擁」などで知られる坂口香津美監督が、人間の生と死の根源をドキュメンタリー的手法を生かして描いていた人間ドラマ。自殺救助活動を続ける和歌山県在住の牧師夫妻をモデルに、現実に起きた出来事をベースにドラマ化した。13年前に中学生の娘を自殺で失った文絵は「ハートビート」という組織を立ち上げ、自殺をしようとする人たちの保護や救助活動をおこなっていた。しかし、自殺を考えるまで追い詰められた人が、自殺を思い留まり、ふたたび生きる道を模索するのは容易なことではなかった。ある夜、文絵は自殺しようとする男を救助する。しかしそれによって、文絵の生活を根底から大きく変わってしまう。主人公・文絵を演じるのは、「六月の蛇」「冷たい熱帯魚」の黒沢あすか。
ネット上の声
- 一ヶ月ぶりに「レビューを書きたい!」という強い衝動にかられました
- ドキュメンタリーでも良かったかも…
- ドキュメンタリーでも良かったかも…
- 出来れば一般公開は止めて…
ヒューマンドラマ
- 製作年2018年
- 製作国日本
- 時間120分
- 監督坂口香津美
- 主演黒沢あすか
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「ネムリユスリカ」など逆境に生きる人々をとらえたドキュメンタリー作品で国際的に高く評価される坂口香津美監督が、津波で家族を失った幼い姉妹の葛藤と再生の旅を描いたサイレントフィルム。かつて沖合にシロナガスクジラが姿を見せた村が、津波によって壊滅的な被害を受けた。村に帰ってきた11歳と8歳の姉妹は、津波で亡くした家族を探し、流された家を自分たちで作りなおそうとする。作業を続ける2人の前に、亡くなった家族が姿を現わす。「おくりびと」のサウンドトラックにも参加したチェリスト・海野幹夫と、14年に発覚したゴーストライター問題以降、多方面で精力的な活動を続ける作曲家・新垣隆が手がけた美しい音楽に乗せ、生者と死者が織りなすドラマが詩情豊かにつづられる。
ネット上の声
- 津波により家族を失った姉妹が、家族を探し出し、新しい家を作ろうと村に戻るサイレン
- 流れ続ける音楽が突然止み、姉妹から発せられる声が印象的
- これは全く伝わってこない
- ある姉妹の海岸での出来事
- 製作年2014年
- 製作国日本
- 時間72分
- 監督坂口香津美
- 主演松下華菜
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性犯罪により生まれた少女とその家族の絶望と再生を描くドラマ。母の琴野が15歳のときに男にレイプされ生まれた17歳の少女・夏芽は、母を犯した男を見つけ出すため、言葉が話せなくなった琴野と介護が必要な祖父とともに1台のバンで放浪生活を送っていた。探偵に払う費用をねん出するため琴野と夏芽は体を売ることも辞さなかったが、そんなある日、ついに目的の男が見つかり……。ひきこもりの青年の自立を描いた「青の塔」(2000)、加害少年の罪の行方を描いた「カタルシス」(03)の坂口香津美監督の第3作。
ネット上の声
- 才能のない素人が映画を撮るとこんな感じ
- 「性」により崩壊した家族の「業」。
- 作者の歪み方が酷すぎて逆に興味深い
- いくらなんでも非現実すぎました。
ヒューマンドラマ
- 製作年2011年
- 製作国日本
- 時間96分
- 監督坂口香津美
- 主演平野茉莉子
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長崎県にある被爆高齢者のための特別養護老人ホーム「恵の丘長崎原爆ホーム」に初めて長期密着したドキュメンタリー。施設の入居者たちは年に数度、ホームを訪れてくる小中学生たちにむけて、自らの体験をそのまま演劇にした「被爆劇」を上演し、1945年8月9日の記憶を語り継いでいる。原爆によって運命を変えられ、すでに人生の晩年をむかえた高齢被爆者たちの日々の営みを基軸に、半世紀以上にわたり放射能の恐怖や痛みと向き合ってきた被爆者の声や思いを伝える。また、原爆投下直後に米国が調査収集した5000件の急性被爆症患者の病理標本臓器が眠る保管室にも、初めてカメラを入れている。ナレーションは寺島しのぶ。
ドキュメンタリー
- 製作年2011年
- 製作国日本
- 時間95分
- 監督坂口香津美
- 主演---
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少年犯罪の“罪の償い”をテーマに、加害者側の家族に焦点を絞り描いたドラマ。監督は、本作が「青の塔」(00)に続く第2作となる坂口香津美。主演は「本日またまた休診なり」の尾上寛之と「火垂」の山口美也子。また、少年の叔父役で格闘技団体“大道塾”塾長・東孝が特別出演している。
ネット上の声
- 激怒!倫理の問題を“情緒”に逃げた作品
- 愛と再生…美しい音楽と種子島
- ダルかった
ヒューマンドラマ
- 製作年2002年
- 製作国日本
- 時間113分
- 監督坂口香津美
- 主演山口美也子
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少年犯罪の加害者家族の贖罪というテーマに挑んだ「カタルシス」で注目を浴びた坂口香津美の、幻の監督デビュー作。ひきこもり青年の内面世界と自立へのめざめが、生々しい描写で展開する。実際にひきこもり経験を持つ青年を主役に起用し、その母親役を、息子がひきこもりだったという女性が演じる。
青春、 ヒューマンドラマ
- 製作年2000年
- 製作国日本
- 時間146分
- 監督坂口香津美
- 主演中村佑介