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1960年代からアンデス先住民の価値観に基づく作品を撮り続けてきたボリビアの映画制作集団「ウカマウ」が、過去をつぐなう旅を続ける男の姿を通し、民族的アイデンティティの喪失と再生を描いた作品。ある理由から故郷のウィルカニ村を追放されたセバスチャンは、現在は首都ラパスの片隅で棺桶職人として働いていた。ある日、セバスチャンは数年ぶりにウィルカニ村へ戻ることを決意するが、帰郷の準備をしていると軍事クーデターが起こり、市街地で銃撃戦が発生。一方、ウィルカニ村では農民たちが軍事クーデターに抵抗するべく立ちあがっていた。
ネット上の声
- 先住民問題に目を開かされた力作!
- インディオである自らのアイデンティティを捨て帝国主義に迎合し資本主義に魂を売り渡
- 村を追い出された男が殺されるかもしれない村に戻り、死ぬまで『死の踊り』を踊り続け
- ボリビア・ウカマウ集団ってしょっちゅう名前を聞くし何か映画を見たことある気もする
ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国ボリビア
- 時間125分
- 監督ホルヘ・サンヒネス
- 主演レイナルド・ユフラ
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南米ボリビアでアンデス先住民の価値観に基づく作品をつくり続けてきた映画制作集団「ウカマウ」が、1969年の長編作品「コンドルの血」の撮影中に体験した出来事をもとに、映画スタッフと先住民の価値観の違いから起きた対立と葛藤を描いた作品。ボリビアの映画制作集団が、16世紀にアンデスを“征服”したスペイン人遠征隊を題材にした映画をつくるため先住民村を訪れる。ところが、村人たちは彼らに非協力的で、撮影は一向に進まない。映画スタッフたちは、いつしか自分たちが村人に対し、スペイン人征服者と同じような偏見に満ちた振る舞いをしていることに気づく。
ネット上の声
- 映画内映画で反復される「未開vs文明」
- ホルヘ・サンヒネス監督作品!
- 俳優を着せ替え人形を動かすように演技させ、土地をただ舞台として扱うクルー達
- 運動軌跡を予測しがたい野鳥を、行動原理を理解しがたい先住民を、shootする
アニメ
- 製作年1995年
- 製作国ボリビア
- 時間100分
- 監督ホルヘ・サンヒネス
- 主演ホルヘ・オルティス
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南米ボリビアでアンデス先住民の現実を描いてきた映画制作集団「ウカマウ」が、1974年に亡命先のペルーで撮りあげた作品。とある農村。農園主に盗まれた牛を返すよう求めた農民が、農園主に殺されてしまう。非道な仕打ちに激怒した農民たちは農園主を捕らえて判事に引きわたすが、判事は農園主を無罪にするばかりか、農民たちを投獄してしまう。その村へ、ゲリラ部隊が隊員の補充を求めてやってくる。事情を知ったゲリラは、農民たちと共にゲリラ作戦を展開し、再び捕らえた農場主を人民裁判にかける。こうして既成の秩序を打ち破った彼らの前に、第一の敵であるアメリカ帝国主義が現われ……。
ネット上の声
- 牛を盗んだ地主に対し直談判に行った農民が首を刎ねられ殺されたもんで、怒った農民達
- ホルヘ・サンヒネス監督
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国ボリビア
- 時間98分
- 監督ホルヘ・サンヒネス
- 主演---
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アンデス先住民の価値観を基にした作品を撮り続けるボリビアの映画制作集団「ウカマウ」が、1967年の軍事政権による人民虐殺事件を題材に描いた長編第3作。1967年6月24日、チェ・ゲバラ率いるゲリラ部隊との連携を企てていたボリビアの鉱山労働者たちの居住区が、アメリカ軍の支援を受けた政府軍に急襲され、多数の住民が殺害された。生き残った人々の証言や現存する記録を基に、事件にいたるまでの経緯や虐殺の模様を忠実に再現。ファシズムとそれを支えるアメリカ帝国主義からの解放を求めて立ちあがる人民たちの姿を映しだす。
ヒューマンドラマ
- 製作年1971年
- 製作国ボリビア
- 時間93分
- 監督ホルヘ・サンヒネス
- 主演ドミティラ・デ・チュンガラ
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南米ボリビアでアンデス先住民の現実を描き続ける映画制作集団「ウカマウ」が1969年に手がけた長編第2作。アメリカの政府援助組織「平和部隊」が先住民女性に対して強制的に行なっていた不妊化手術の実態を暴き、平和部隊が撤退する一因をつくった。アンデスのとある寒村。1年ほど前から村に子どもが誕生していないことに不審を抱いた村長イグナシオは、女性たちに対して聞きこみ調査を開始する。女性たちの不妊は、医療チームを名乗って村にやってきたアメリカ人たちの仕業だと確信したイグナシオは、村人たちを動員して彼らを告発・非難するが……。
ヒューマンドラマ
- 製作年1969年
- 製作国ボリビア
- 時間70分
- 監督ホルヘ・サンヒネス
- 主演マルセリーノ・ヤナウアヤ
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アンデス先住民の現実を描いた作品をつくり続けるボリビアの映画制作集団「ウカマウ」が、1966年に手がけた長編デビュー作。ティティカカ湖にある太陽の島を舞台に、妻をメスティーソ(白人と先住民の混血)の仲買人に暴行・殺害されたインディオ農民の青年が、長い時をかけて復讐を果たすまでを描く。ボリビア史上初の長編映画であり、キャストには先住民族の素人俳優を起用、台詞には先住民の母語であるアイマラ語が使用されている。カンヌ映画祭青年監督賞を受賞するなど批評的にも興行的にも成功をおさめ、本作のタイトルが集団名として採用された。
ヒューマンドラマ
- 製作年1966年
- 製作国ボリビア
- 時間75分
- 監督ホルヘ・サンヒネス
- 主演---
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南米ボリビアで1960年代よりアンデス先住民の現実を描き続けてきた映画制作集団「ウカマウ」が、初めて都会の青年たちを題材に撮りあげた青春群像劇。経済危機が続くボリビアの首都ラパス。中産階級の青年フェルナンドは、相次ぐ政府高官の汚職に怒りを燃えあがらせていた。しかしボリビアでは左翼の弱体化が進んでおり、フェルナンドは拠るべき運動体を見いだすことができない。そこで彼は、現代風で享楽的に生きる友人たちを誘い、汚職議員の家から大金を奪って貧しい先住民の村に届けようとするが……。
ヒューマンドラマ
- 製作年2003年
- 製作国ボリビア
- 時間97分
- 監督ホルヘ・サンヒネス
- 主演ビクトル・サリナス
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南米ボリビアで1960年代からアンデス先住民の現実を描き続けてきた映画制作集団「ウカマウ」が、亡命中の1977年にエクアドルで制作した作品。アンデス山脈の谷間にある先住民村に、アメリカの宣教師たちがやってくる。彼らは医療施設のない村に無料診療所を建てるなどして一部の村人たちの心をつかみ、村内に精神的な亀裂を生じさせる。その一方でアメリカ人たちは村の地質調査を行ない、鉱物の試掘作業を進めていく。やがて、鉱物資源開発を目論むアメリカの多国籍企業が村に現われる。多国籍企業は贈賄によって政府を味方につけ、土地を守ろうとする村人たちを排除していくが……。
ヒューマンドラマ
- 製作年1977年
- 製作国ボリビア
- 時間102分
- 監督ホルヘ・サンヒネス
- 主演---
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アンデス先住民の価値観に基づく作品を手がけ続けてきた映画制作集団「ウカマウ」が、長きにわたる亡命生活を終えて故国ボリビアで制作した初の長編ドキュメンタリー。1971年に軍事クーデターで政権を握ったバンセル政権が7年間におよぶ独裁体制の末に軍事政権によって倒され、民衆運動が堰を切ったように高揚をみせる。それまで重層的な差別構造の中で互いに無関心だった工場労働者・鉱山労働者・インディオ農民は、労農同盟を形成して共に闘うようになっていく。左派台頭を恐れる軍事政権と民衆の闘いの過程を、内部から描きだしていく。
ドキュメンタリー
- 製作年1983年
- 製作国ボリビア
- 時間92分
- 監督ホルヘ・サンヒネス
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