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長編監督デビュー作「善き人のためのソナタ」でアカデミー外国語映画賞を受賞したフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督が、現代美術界の巨匠ゲルハルト・リヒターをモデルに、ドイツの激動の時代を生きた芸術家の半生を描いた人間ドラマ。ナチ党政権下のドイツ。叔母の影響で幼い頃から芸術に親しむ日々を送っていたクルトは、終戦後に東ドイツの美術学校に進学し、エリーと恋に落ちる。エリーの父親は、精神のバランスを崩して強制入院し、安楽死政策によって命を奪われた叔母を死に追いやったナチ党の元高官だった。しかし、誰もそのことに気づかぬまま、2人は結婚する。やがて、東のアート界に疑問を抱いたクルトは、エリーと⻄ドイツへ逃亡し、創作に没頭するが……。主人公クルト役を「コーヒーをめぐる冒険」のトム・シリングが演じた。2018年・第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。第91回アカデミー賞では外国語映画賞と撮影賞にノミネートされた。
ネット上の声
- 主人公があまりにイケメンすぎるけど、殺された美しい叔母の存在は圧倒...
- この同じ作品で二回目の削除となった。私も学習していないと反省してい...
- 「事実は小説より奇なり」を地で行くリヒターの人生
- アートは告発する
ヒューマンドラマ
- 製作年2018年
- 製作国ドイツ
- 時間189分
- 監督フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
- 主演トム・シリング
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「8人の女たち」のフランソワ・オゾン監督が、エルンスト・ルビッチ監督作「私の殺した男」の原作としても知られるモウリス・ロスタンの戯曲を大胆に翻案してオリジナルストーリーとして昇華させ、モノクロとカラーを織り交ぜた美しい映像で描いたミステリードラマ。1919年、ドイツ。婚約者フランツをフランスとの戦いで亡くしたアンナは、フランツの両親と共に悲嘆に暮れる日々を送っていた。ある日、アンナは見知らぬ男がフランツの墓に花を手向けて泣いているところを目撃する。アドリアンと名乗るその男は戦前のパリでフランツと知り合ったと話し、彼が語るフランツとの友情に、アンナもフランツの両親も癒やされていく。アンナはアドリアンに次第に惹かれていくが、実はアドリアンはある秘密を抱えていた。アドリアン役に「イヴ・サンローラン」のピエール・ニネ。「ルートヴィヒ」のパウラ・ベーアがアンナ役を演じ、第73回ベネチア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した。
ネット上の声
- モノクロ映画なのにたまにカラーになるところ、素敵だった…カラーっていっても淡いカ
- モウリス・ロスタンの戯曲を名匠エルンスト・ルビッチによって映画化された『私の殺し
- エルンスト·ルビッチの『私の殺した男』のリメイクだそう
- 久々のエンドロールの余韻を楽しみたい映画
ヒューマンドラマ
- 製作年2016年
- 製作国フランス,ドイツ
- 時間113分
- 監督フランソワ・オゾン
- 主演ピエール・ニネ
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「ドイツ映画祭2016『HORIZONTE』」(16年10月15~19日/TOHOシネマズ六本木ヒルズ)上映作品。「EUフィルムデーズ2017」(17年5月26日~6月22日=東京国立近代美術館フィルムセンター/6月3日~6月25日=京都府京都文化博物館)でも上映。
ネット上の声
- 思春期の男の子を笑顔にさせるには…
- クリスマスを精神病院で過ごすことになった4人の若者たちと、彼らを支え、救おうとす
- この映画の本当の主役は、心に傷を負った4人の若者というよりも
- 独特の間が台詞以上に多くを語る映画、役者の演技力に脱帽です
ヒューマンドラマ
- 製作年2015年
- 製作国ドイツ
- 時間---分
- 監督テレーザ・フォン・エルツ
- 主演ヤニス・ニーヴーナー
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- 製作年2023年
- 製作国ドイツ,オーストリア,スイス,イギリス
- 時間---分
- 監督キリアン・リートホーフ
- 主演パウラ・ベーア
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「東ベルリンから来た女」で知られるドイツの名匠クリスティアン・ペッツォルト監督が、ファシズムの風が吹き荒れたナチスによる史実と現代の難民問題を重ね合わせ、祖国を追われた人々が希望を求めてさまよう姿をサスペンスフルに描いたドラマ。原作は、1930~40年代にかけて、ナチス政権下のドイツから亡命した小説家アンナ・セーガースによる「トランジット」。ドイツで吹き荒れるファシズムから逃れてフランスにやってきた青年ゲオルクは、パリからマルセイユへと流れ着く。偶然の成り行きから、パリのホテルで自殺した亡命作家ヴァイデルに成りすますことになったゲオルクは、そのまま船に乗ってメキシコへ行こうと思い立つ。そんな時、必死に人捜しをしている黒いコート姿の女性マリーと出会ったゲオルクは、ミステリアスな雰囲気を漂わせる彼女に心を奪われる。夫を捜しているというマリーだったが、その夫こそゲオルクが成りすましているヴァイデルのことだった。2018年・第68回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品作品。
ネット上の声
- 『大いなる自由』『希望の灯り』等で素晴らしい演技を魅せている今後も期待のフランツ
- パズルが少しずつ組み合わさっていって、またパラパラと散っていくような印象
- 映画には 観客に想像する余地を与えることも必要
- ドイツ語、フランス語、英語が混在する中…
ヒューマンドラマ
- 製作年2018年
- 製作国ドイツ,フランス
- 時間102分
- 監督クリスティアン・ペッツォルト
- 主演フランツ・ロゴフスキ
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「東ベルリンから来た女」のクリスティアン・ペッツォルトが監督・脚本を手がけ、“水の精・ウンディーネ”の神話をモチーフに描いた恋愛ドラマ。ベルリンの都市開発を研究する歴史家ウンディーネは、アレクサンダー広場に隣接するアパートで暮らしながら博物館でガイドとして働いている。恋人ヨハネスが別の女性に心変わりし悲嘆に暮れる彼女の前に、愛情深い潜水作業員クリストフが現れる。2人は強く惹かれ合い、新たな愛を大切に育んでいく。やがて、ウンディーネが何かから必死に逃げようとしているような違和感をクリストフが感じ取ったことをきっかけに、彼女は自分の宿命に直面することになる。「婚約者の友人」のパウラ・ベーアが神秘的なウンディーネを妖艶に演じ、2020年・第70回ベルリン国際映画祭で女優賞を受賞。クリストフ役に「希望の灯り」のフランツ・ロゴフスキ。
ネット上の声
- ベルリンの街並みを背景にしたミステリーとも捉え難いこのドラマは、欧州諸国における
- 私にとってクリストフの方が「水の精」に感じた。
- 現代のベルリンが精霊物語の舞台になった理由
- そうなんだ、水の精の話なんだ
ファンタジー
- 製作年2020年
- 製作国ドイツ,フランス
- 時間90分
- 監督クリスティアン・ペッツォルト
- 主演パウラ・ベーア