-
江戸の裏長屋を舞台に、武士の面子と庶民の意地が交錯する、山中貞雄監督が描く非情な世の理と人生の儚さ。
舞台は雨の多い江戸の裏長屋。浪人・海野又十郎は、亡き父の知人を頼りに仕官の道を探すも、無下に扱われる日々。隣人で髪結いの新三は、そんな又十郎を歯がゆく思いながらも、自らは博打や悪事に手を染め、したたかに生きる男。ある日、新三は金貸しの娘を誘拐する計画を立て、又十郎の長屋を隠れ家として利用。この事件が、貧しくも懸命に生きていた長屋の住人たちの運命を大きく狂わせる。武士としての誇りを守ろうとする男と、世をすねて生きる男。二人の人生が交わった先に待つ、あまりにもやるせない結末。
ネット上の声
- 通勤鑑賞370作目
- 長屋で起こった浪人の死と金に困る別の浪人や、番頭を想う店主の娘それぞれの想いが入
- 観る前はコメディだと思ってたんですけど、全くそういうのではなく淡々と運命の非情を
- むかしむかし、ヴィデオで小さな画面で見たけれど、画質が悪くて、なんだかよくわから
時代劇
- 製作年1937年
- 製作国日本
- 時間86分
- 監督山中貞雄
- 主演中村翫右衛門
-
江戸の空の下、悪に染まりし男が見せる一世一代の任侠道。
江戸時代、お数寄屋坊主でありながら、賭場を仕切る無頼漢、河内山宗俊。金のためなら手段を選ばぬ彼のもとに、弟を救うため、身を売ろうとする娘お浪が駆け込む。最初は金目当てだった宗俊。しかし、彼女の健気な姿に心を動かされ、悪徳商人と旗本に立ち向かうことを決意。江戸の町を揺るがす、痛快無比な大勝負の幕開け。
ネット上の声
- 日本映画は既にトーキー黎明期にして、これほどの高い実力があったのです
- なぜ『河内山宗俊』を観た人は少ないのか?
- これが噂の山中映画2:人物描写と因果の妙
- わしはな、これで人間になった気がするよ。
時代劇
- 製作年1936年
- 製作国日本
- 時間82分
- 監督山中貞雄
- 主演河原崎長十郎
-
江戸時代、主君の「殉死するな」という遺言と、武士の面目の間で引き裂かれる一族の、誇りを賭けた悲劇の物語。
寛永18年、肥後熊本藩。藩主・細川忠利が急逝。家臣たちは次々と殉死していく。しかし、忠利が最も信頼した家臣・阿部弥一右衛門は、生前「殉死してはならぬ」と固く止められていた。主君の遺言に従い生きることを選んだ弥一右衛門だったが、世間は彼を「不忠者」と罵り、一族は汚名の烙印を押される。武士としての誇りと主君への忠義の狭間で苦悩する阿部一族。やがて、藩からの理不尽な圧力が彼らを追い詰め、一族の存亡を賭けた壮絶な戦いへと突き進んでいく。
ネット上の声
- 戦前製作の豪華時代劇大作!
- 観たのはこちらでなく深作欣二のドラマ版(知らなかった)なのだけど映画並みの見応え
- こちらではないのですが、深作作品が素晴らしかったのでこちらにに書き書きさせて頂き
- 深作欣二のではなく、戦前の
時代劇
- 製作年1938年
- 製作国日本
- 時間115分
- 監督---
- 主演河原崎長十郎
-
昭和維新を夢見た青年将校たちの決起前夜。歴史が動く瞬間の、男たちの情熱と苦悩を描く歴史ドラマ。
昭和11年2月25日、雪に覆われた東京。腐敗した政治を憂い、国家の改革を志す青年将校たちは、クーデター計画の最終段階にあった。部隊の満州派遣決定を機に、彼らは決起を決意。決行前夜、将校たちはそれぞれの家族や恋人との最後の時間を過ごす。国を思う純粋な情熱と、愛する者を巻き込むことへの葛藤。日本の未来を賭けた彼らの決断は、果たして何をもたらすのか。歴史的な一夜の、知られざる人間模様の記録。
時代劇
- 製作年1939年
- 製作国日本
- 時間87分
- 監督萩原遼
- 主演河原崎長十郎
-
戦後日本のどん底で、日雇い労働者たちが見せる不屈の魂。社会の矛盾を鋭く突く、今井正監督の傑作。
舞台は、敗戦から間もない東京のドヤ街。仕事を求めて集まる日雇い労働者たちは、わずかな日銭のために過酷な労働に耐え、貧困と絶望の中で暮らしていた。その中の一人、妻を亡くし幼い子供を抱える男。彼は仲間の裏切りや悪徳業者の搾取に苦しみながらも、人間としての誇りを失わず、必死に生き抜こうとする。労働者たちの団結と闘い、そして親子の絆。戦後日本の現実と、逆境の中でもたくましく生きる人々の姿を描き出す、社会派ドラマの金字塔。
ネット上の声
- 良質の映画が、『どっこい生きて』いた。
- レッドパージがなんぼのもんじゃい!
- 今日の眼で見たら異国の話みたい
- どっこい生き抜く不屈の精神☆
ヒューマンドラマ
- 製作年1951年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督今井正
- 主演河原崎長十郎
-
製作は「どっこい生きてる」と同じく松本酉三と宮川雅青、脚本はやはり「どっこい生きてる」の平田兼三に楠田清が協力している。監督は「暴力の街」の山本薩夫、「命ある限り」の楠田清、「緑なき島」の小坂哲人が共同で当たっている。撮影は「タヌキ紳士登場」の前田實である。出演者は「どっこい生きてる」と同じく前進座一党に、「出世鳶」の山田五十鈴、「修羅城秘聞 双龍の巻」の轟夕起子、新劇陣から薄田研二、清水将夫、石黒達也その他が出演している。
ネット上の声
- 史実のドキュメンタリーが、ドラマチック。
- 黒澤映画を彷彿☆群像娯楽大作
- 「農民たちが幕府の妨害に遭いながらも山を掘り掘り用水路を完成させる」というあらす
- 私のための密やかな徳衛祭は続く
時代劇
- 製作年1952年
- 製作国日本
- 時間136分
- 監督山本薩夫
- 主演河原崎長十郎
-
主君の無念を晴らすため、忠義を胸に浪士たちが立ち上がる、元禄時代を揺るがした歴史大作の前篇。
元禄14年、江戸城・松の廊下。赤穂藩主・浅野内匠頭が、高家筆頭・吉良上野介に斬りかかり即日切腹、藩はお取り潰しという衝撃の事件が発生。一夜にして主君と家を失った家臣たち。筆頭家老・大石内蔵助を中心に、仇討ちを誓う四十七士が密かに集結する。しかし、幕府の厳しい監視の目や内部対立が彼らの行く手を阻む。内蔵助は遊郭で遊び呆けるふりをし、世間の目を欺きながら、来るべき討ち入りの日を待つ。雌伏の時を経て、浪士たちの覚悟が決まる、その序章。
ネット上の声
- 忠臣蔵 櫻花の巻/菊花の巻(1959年)
- 時局映画・忠臣蔵前編
- 巨大な松の廊下での浅野内匠頭嵐芳三郎が吉良上野介三桝豊に殺傷事件を引き起こす場面
- ロングショットが印象的!制作費用のかかり方とか構図とか色々いいとこあるけど眠くな
時代劇
- 製作年1941年
- 製作国日本
- 時間112分
- 監督---
- 主演河原崎長十郎
-
赤穂藩主・浅野内匠頭は、江戸城の松の廊下で吉良上野介に斬りかかるが、無念のうちに切腹。主君の仇討ちを誓い、妻子との縁を切り江戸へ向かう大石内蔵助に、ほかの赤穂浪士も続く。吉良の首を討ち取った大石は切腹し、残った浪士らも自ら命を絶つ。
ネット上の声
- 忠臣蔵 櫻花の巻/菊花の巻(1959年)
- 壮麗なセットと省略
- 前編と後編を通してみて思ったのが、「忠臣蔵」という物語のあらすじを観客側が知って
- 復讐劇というテーマで前後編に分けて膨大な量の会話を聞かせておいて、カタルシス的な
時代劇
- 製作年1942年
- 製作国日本
- 時間112分
- 監督---
- 主演中村翫右衛門
-
時代劇
- 製作年1937年
- 製作国日本
- 時間67分
- 監督滝沢英輔
- 主演河原崎長十郎
-
時代劇
- 製作年1937年
- 製作国日本
- 時間74分
- 監督滝沢英輔
- 主演河原崎長十郎
-
吉川英治の同名小説の映画化。動乱の時代、野望に満ちた青年・武蔵の闘争のドラマを厳流島における佐々木小次郎との決闘まで描く。脚本は「花と竜 青雲篇 愛憎篇 怒濤篇」の野村芳太郎と山下清泉、監督も同作の加藤泰、撮影も同作の丸山恵司がそれぞれ担当。
ネット上の声
- 太平洋戦争末期に溝口健二が撮った時代劇の珍作であり、画面の隅々にまで充満するやる
- 記録(溝口健二も撮っていた、宮本武蔵⚔️😲 戦時下及び男性が主人公なので、イマイ
- 溝口健二が映像化した宮本武蔵っていう以上のものは無い
- 宮本武蔵に河原崎長十郎、佐々木小次郎に中村翫右衛門
時代劇
- 製作年1944年
- 製作国日本
- 時間55分
- 監督溝口健二
- 主演河原崎長十郎
-
ヒューマンドラマ
- 製作年1940年
- 製作国日本
- 時間84分
- 監督豊田四郎
- 主演河原崎長十郎
-
幕末の京都、時代に翻弄された若き狼たちの誠。血塗られた剣に宿る、儚き夢と友情の物語。
動乱の幕末、京都。武士になることを夢見た近藤勇、土方歳三ら若者たちは、京の治安維持のため「新選組」を結成。「誠」の旗の下、反幕府勢力との激しい戦いに身を投じる。池田屋事件で名を馳せるも、時代の大きなうねりは彼らの結束を揺るがし、やがて悲劇的な運命へと導いていく。時代の流れに抗い、信じる道を貫こうとする男たちの、あまりにも切ない結末。
時代劇
- 製作年1937年
- 製作国日本
- 時間73分
- 監督木村荘十二
- 主演河原崎長十郎