- 製作
- 2024年 日本
- 時間
- ---分
- 監督
- 野澤和之
- 出演
- ---
- 種類
- ドキュメンタリー
「武士道」の著者として知られる教育者・思想家の新渡戸稲造が創設した「遠友夜学校」の精神を受け継ぐ人々を取材したドキュメンタリー。
1894年、札幌農学校で教授を務めていた当時32歳の新渡戸稲造と妻メリーが、貧しくて学校に通えない人々のために始めた遠友夜学校。新渡戸が生涯で唯一創設した学校で、授業料無料・男女共学で年齢制限もなしという当時としては画期的な教育機関であった。「学問より実行」という教育方針をもとに、富や名誉より人格形成を重んじる教育が行われ、1944年に閉校するまでの50年間で約1170人が卒業した。
本作では新渡戸が遠友夜学校に込めた思いが現在どのように継承されているのかを探るべく、卒業生の子どもたちのもとを訪れ、彼らが父母から聞かされていた同校の生活について聞く。さらに、北海道大学にボランティアサークルとして開設された市民講座「平成遠友夜学校」や、1990年に創設された「札幌遠友塾自主夜間中学」、東京の「こども武士道」の教室など、現在に受け継がれる新渡戸の精神を映しだす。監督は「認知症と生きる希望の処方箋」の野澤和之。