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がん治療の専門家で、愛妻をがんで亡くした垣添忠生医師が、東日本大震災の震災遺構を巡る「みちのく潮風トレイル」を歩く姿に密着し、三陸海岸を巡る旅の中で被災した人々やがんサバイバーとの出会いを描いたドキュメンタリー。
日本対がん協会会長の垣添忠生医師は、自身も2度のがんを体験したがんサバイバーであり、自らの体験や知見をもとに、がんサバイバーの支援に取り組んでいる。そんな垣添医師が、歩くことでがんサバイバーを支援し、東日本大震災の被災者の心の傷に寄り添えればとの思いから、82歳にして青森県八戸市から福島県相馬市までの「みちのく潮風トレイル」1025キロを歩くことを決意。悪天候の中でもひたすら歩き続ける垣添医師は、移り変わる美しい風景とともに、がんと共に生きる女性や、震災の悲しみをそれぞれの方法で乗り越えようとしている人々と出会っていく。歩きながら思索を重ねる垣添医師は、やがて「がんでも、震災でも、人は逆境に立たされても、必ず復活する力を持っている」と確信を抱く。
監督は、「がんと生きる言葉の処方箋」「認知症と生きる希望の処方箋」の野澤和之。防ぎようのない突然の災いに見舞われた当事者や家族たちが明るく生きていく姿をとらえ、人間のたくましさや希望を描くドキュメンタリー「処方箋シリーズ」の3作目。
ネット上の声
- 美しく説得力のある東日本大震災の映像記録
- 3.11の記録を歩くロードムービー
ドキュメンタリー
- 製作年2024年
- 製作国日本
- 時間120分
- 監督野澤和之
- 主演---
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がんという現実と向き合う人々と、彼らを支える「言葉」の力。希望を紡ぐ感動のドキュメンタリー。
突然のがん宣告。それは、患者本人だけでなく、家族や友人たちの日常をも一変させる出来事。本作は、がんと共に生きることを選んだ人々の日々に寄り添うドキュメンタリー。治療の苦しみ、将来への不安、そして周囲との関係の変化。そんな過酷な現実の中で、彼らの心を支えたのは、医師や家族から掛けられた温かい「言葉」だった。時に励まし、時に慰め、生きる力を与える言葉の数々。インタビューと日常の記録を通して、医療現場におけるコミュニケーションの重要性と、人が人を想う心の温かさを描き出す。これは、絶望の淵から希望を見出すための「言葉の処方箋」。
ネット上の声
- やるだけのこと 全力を尽くして
- 深く考えさせられる映画でした
- 言葉の持つ威力を感じました。
- 深く考えさせられる映画でした
ドキュメンタリー
- 製作年2018年
- 製作国日本
- 時間90分
- 監督野澤和之
- 主演---
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激動の昭和を生き抜いた一人の女性「ハルコ」。その記憶と人生の軌跡を辿り、日本の戦後史を静かに見つめるドキュメンタリー。
カメラが映し出すのは、一人のごく普通の女性、ハルコの穏やかな日常。しかし、彼女の口からぽつりぽつりと語られる言葉は、戦争、貧困、家族との出会いと別れといった、激動の時代を生き抜いた力強い記憶の断片。舞台は現代の日本、そして彼女の記憶の中に広がる戦前から戦後にかけての日本。彼女の個人的な物語は、いつしか日本の社会が経験してきた大きな歴史の流れと重なっていく。語られることのなかった名もなき人々の声に耳を澄ますとき、私たちは何を学び、未来に何を受け継ぐのか。個人の歴史が紡ぐ、普遍的な人間の物語。
ネット上の声
- 監督、息子、ナレーションと主観が三層になっていてハルコ氏の「母」の側面が強調され
- 在日韓国人とはいえ、“何人(ナニジン)”というところの話ではなく、ハルコさんを中
- 元々、フジテレビのノンフィクションという番組のファンだったんだけど、流石だ!
- 済州島出身の在日1世のお母さんを通じて、家族の歴史を描くドキュメンタリー
ドキュメンタリー
- 製作年2004年
- 製作国日本
- 時間81分
- 監督野澤和之
- 主演---
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「がんと生きる 言葉の処方箋」の野澤和之監督が、音楽と認知症をテーマに描いたドキュメンタリー。
今後さらなる超高齢社会に突入すると言われる日本では、認知症の患者が増加する中で、特効薬のない認知症とどのように付きあって生きていくのかが問われている。本作では、まだあまり知られていない音楽療法にスポットを当て、名古屋の病院で働く2人の音楽療法士を取材。彼らは音楽によって認知症の人々の心を和ませ、患者本人のみならず周囲の人々も幸せにしていく。
うどん店を営んでいた夫婦、脳梗塞で半身麻痺になった女性、認知症高齢者グループホームで療養する男性など、それぞれの病状や人生を鑑みながら適切な音楽療法を施すことで、予想もしなかった効果がもたらされる姿を映し出す。
ネット上の声
- この作品は観たい映画の時間合わせで見てみたんですが、今わたしが一番観るべきもので
- 音楽と認知症うんぬんより、 音楽療法とか、 音楽の持つ可能性を紹介...
- 有意義な処方箋の一つではあるけれども、描き方が物足りない
- 希望した生き方を実現するには
ドキュメンタリー
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間110分
- 監督野澤和之
- 主演---
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「武士道」の著者として知られる教育者・思想家の新渡戸稲造が創設した「遠友夜学校」の精神を受け継ぐ人々を取材したドキュメンタリー。
1894年、札幌農学校で教授を務めていた当時32歳の新渡戸稲造と妻メリーが、貧しくて学校に通えない人々のために始めた遠友夜学校。新渡戸が生涯で唯一創設した学校で、授業料無料・男女共学で年齢制限もなしという当時としては画期的な教育機関であった。「学問より実行」という教育方針をもとに、富や名誉より人格形成を重んじる教育が行われ、1944年に閉校するまでの50年間で約1170人が卒業した。
本作では新渡戸が遠友夜学校に込めた思いが現在どのように継承されているのかを探るべく、卒業生の子どもたちのもとを訪れ、彼らが父母から聞かされていた同校の生活について聞く。さらに、北海道大学にボランティアサークルとして開設された市民講座「平成遠友夜学校」や、1990年に創設された「札幌遠友塾自主夜間中学」、東京の「こども武士道」の教室など、現在に受け継がれる新渡戸の精神を映しだす。監督は「認知症と生きる希望の処方箋」の野澤和之。
ネット上の声
- 言葉を選ばずに言うなら、決して一般にウケることはないであろう作品
- 新渡戸稲造と札幌遠友塾の情熱を知りました
- 初めて知ること
ドキュメンタリー
- 製作年2024年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督野澤和之
- 主演---
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マニラの路上で生活する実在のストリートチルドレンたちをキャステングし、貧しくも温かい彼らの日常をリアルに綴ったドラマ。6歳の少女マリアは、父や2人の兄と一緒に路上で暮らしている。過酷な状況ではあったが、マリアは家族4人で過ごせることに幸せを感じていた。ところが、仕事に就こうと奮起した父が思わぬ事件を起こし……。監督は、在日朝鮮人女性の人生を描いたドキュメンタリー「ハルコ」で高い評価を受けた野澤和之。
ネット上の声
- 【特薦】なんか、嬉しくなっちゃうんだよね
- あまりにも甘い「貧しくても幸せ」
ドキュメンタリー
- 製作年2007年
- 製作国日本
- 時間106分
- 監督野澤和之
- 主演リカ・フォーチューナ
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瀬戸内海の大島にあるハンセン病療養所「大島青松園」で暮らす夫婦の日常を追ったドキュメンタリー。15歳と18歳のときに島を訪れ、それ以来、61ヘクタールの島での生活が60年以上にもなる東條夫妻。目は見えず、不自由な体のリハビリを懸命に続ける妻の康江に、夫の高は優しく寄り添い続けている。礼拝の賛美歌や、趣味のカラオケ、短歌など、2人は大好きな歌を支えにつらい時間を乗り越えていく。「ハルコ」「マリアのへそ」の野澤和之監督が7年の歳月をかけて撮り上げた。
ドキュメンタリー
- 製作年2012年
- 製作国日本
- 時間97分
- 監督野澤和之
- 主演---