-
豊かな自然に囲まれた鹿児島県長島町を舞台に、産みの親と育ての親である2人の女性を中心に織りなされる物語を描いた人間ドラマ。1年前に島にやって来た茜は、食堂で働きながら地域の子どもたちの成長を見守り続けていた。一方、島の名産物・ブリの養殖業を夫とともに営む五月は、赤ん坊の頃から育ててきた7歳の里子・豊和との特別養子縁組申請を控え、本当の母親になる喜びに胸を膨らませていた。そんな中、児童相談所の職員により、豊和はかつて東京のネットカフェで起きた乳児置き去り事件の被害者だったことが明かされる。そして、その事件の被告人である産みの母親は、島の食堂で働く茜だった。茜は7年の歳月を経て、再び息子を取り戻すべく島にやって来たのだ。突然の実母の登場に動揺する五月だったが……。茜を「くちづけ」の貫地谷しほり、五月を「アレノ」の山田真歩がそれぞれ演じる。監督は「海辺の生と死」「二十六夜待ち」の越川道夫。
ネット上の声
- 生みの親と育ての親。本当の親とは何か!
- 特別養子縁組の詳細がわかる
- 産みの親か、育ての親か
- 子供は皆で育てる。
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間133分
- 監督越川道夫
- 主演貫地谷しほり
-
劇作家・演出家の松田正隆が2000年に手がけた名作戯曲を、「アレノ」「海辺の生と死」の越川道夫監督のメガホンで映画化。瀬戸内海に面した香川県・坂出の美しくもはかない景色の中で、傷だらけの女と男の再会を、心と身体の対話を通して描き出す。
かつて栄えた造船業が急速に廃れた日本。坂出の寂れたアパートに暮らす女は、身体を売って孤独に生きていた。彼女はかつて長崎・佐世保で夫と一緒に暮らしていたが、6年前に別の男と駆け落ちした過去があった。ある雨の晩、彼女のもとに夫が突然訪ねてくる。2人はこれまでの空白を埋めるかのように語りあって身体を重ねるが、次第に時空が歪みはじめ……。
「ザ・ミソジニー」の河野知美と「由宇子の天秤」の梅田誠弘が主人公の女と男を演じ、「夕陽のあと」の滝沢涼子が共演。
ネット上の声
- ツッコミ役がいないボケだけのコントのよう
- 岸田戯曲賞作演の戯曲を映画化
- アラカブの味噌汁は旨いよね
- 濃厚で濃密な関係
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間164分
- 監督越川道夫
- 主演河野知美
-
すれ違い、惹かれあう男女の姿を描いた越川道夫監督の「誰でもない恋人たちの風景」シリーズ第3弾。サキの夫で画家のスギちゃんは、数年前に倒れて左半身が動かなくなり、今ではすっかり絵を描かなくなってしまっていた。そんなスギちゃんがある日、サキのヌードを描きたいと言った。深夜のファミレスで働き生活を支えながら、スギちゃんにまた絵を描いてほしいと思っていたサキは心から喜ぶが、サキに依存しなければ生きられないことにスギちゃんはいら立ちを感じていた。すれ違うふたりの身体と心。ふたりの間に大きな亀裂が生まれた日、サキはファミレスの同僚ユキオと結ばれる。サキ役を「私の奴隷になりなさい第2章 ご主人様と呼ばせてください」の行平あい佳、スギちゃん役を自身も左半身に麻痺を抱えながら舞台などで俳優として活動する荻田忠利がそれぞれ演じる。
ネット上の声
- 行平あい佳さんに浸った
- 2023-171本目
- 半身不随の夫と、それを献身的に支える妻の日常をプライベート映像を見ているかのよう
- 去年コロナが流行していたせいで観に行けなかったので、配信で視聴
ヒューマンドラマ
- 製作年2021年
- 製作国日本
- 時間120分
- 監督越川道夫
- 主演行平あい佳
-
「背中」「さいはて」の越川道夫監督が、同2作に続いて「誰でもない恋人たちの風景」をテーマに取り上げた作品。生活に苦しみながらも道端に咲く花草を愛し、ささやかに生きる男女の生活を、優しさと激しさを交えながら描いた。
画家のナズナは、恋人のキタムラとの生活の果てに精神のバランスを崩し、キタムラのもとから逃亡する。出版社に勤めるコタロウの部屋に逃げ込んだナズナは、そのままコタロウと生活を共にする。花や草を愛でる優しいコタロウの愛に包まれ、落ち着きを取り戻していくナズナ。しかし、コタロウの勤める出版社が潰れて収入がなくなったことにより、徐々に2人のささやかな生活にも亀裂が生じ始める。
ナズナ役は、映画「過激派オペラ」や舞台、テレビでも活躍する佐久間麻由。コタロウ役は、越川監督の「アレノ」でスクリーンデビューし、「佐々木、イン、マイマイン」「ゆめのまにまに」などに出演してきた遊屋慎太郎がそれぞれ担当。そのほか、キタムラ役の永岡佑らが脇を固める。
ネット上の声
- 「あの日から私達はずっと二人でいる」
- ナズナの気持ちが2人の男性の間で行ったり来たりしてて見ていて何だかな
- 貧乏なんなら体力使うエッチは頻繁にしないほうがいいんじゃないかな?
- 問題の解決を外に求めても同じことの繰り返し
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間119分
- 監督越川道夫
- 主演佐久間麻由
-
極限まで追い詰められた夫婦の姿を描き、小栗康平監督により映画化もされた島尾敏雄の私小説「死の棘」に、敏雄の妻である島尾ミホの小説「海辺の生と死」や敏雄による短編小説「島の果て」などの内容を織り交ぜ、敏雄とミホをモデルとした男女が出会い、2人が結ばれるまでの時間を満島ひかり主演で描く。第2次世界大戦末期の奄美群島・加計呂麻島(かけろまじま)。朔(さく)隊長率いる海軍特攻艇の部隊が島に駐屯することとなった。国民学校教師であるトエは、島の子どもたちからも慕われ、隊員たちとの酒盛りよりも島唄を習いたがる朔という男の姿を好意をもって見つめていた。ある日、トエは朔から「今夜9時頃浜辺に来て下さい」と記された一通の手紙を受け取る。その手紙にトエは胸の高鳴りを感じていた。島尾ミホをモデルとした主人公トエ役を満島が演じる。監督は「かぞくのくに」などでプロデューサーを務め、「アレノ」で監督デビューを果たした越川道夫。
ネット上の声
- 視聴の理由が、「井之脇海が出演しているから」だけで観た自分にとっては結構退屈で難
- 「死の棘」を理解するための鑑賞
- おとぎ話を見たような気がした。
- 狂気をはらんだ伝説のカップル
戦争、 ヒューマンドラマ
- 製作年2017年
- 製作国日本
- 時間155分
- 監督越川道夫
- 主演満島ひかり
-
「海辺の生と死」「アレノ」など男女の濃密な時間を描いてきた越川道夫監督が、新たに取り組む「誰でもない恋人たちの風景」シリーズの第1弾。癒えることのない悲しみを抱えながら、漂うように生きてきたユリがたどり着いたのが、小さな古本屋だった。ユリはその店の主人であるトモさんの妻になる。亡くなった前妻のことを忘れられないトモさんは、彼女のことを毎日思い出しながらも、今ではユリなしの生活は考えられずにいた。一方その頃、トモさんの幼なじみのリュウタは亡くなった父の遺品からある詩集を発見する。そんなリュウタとユリはお互いに惹かれ合い、そして求め合うようになる。ユリがリュウタとの関係を続けることは、ユリがトモさんのもとを去ることを意味していた。主人公ユリ役をモデルなどでも活躍する瀬戸かほが体当たりで演じるほか、トモさん役を「焼肉ドラゴン」の宇野祥平、リュウタ役を「新宿スワン」の深水元基がそれぞれ演じる。
ネット上の声
- 『我が願いは君に心を開くこと』
- ミクロな愛の、そして再生の物語
- 花びらみたいに触ってください
- まぁ、いいけど・・・
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間106分
- 監督越川道夫
- 主演瀬戸かほ
-
父を亡くした青年と施設から逃げ出してきた知的障がいの少女、行き場を失った2人の旅を描いたロードムービー。ある日、タイチの唯一の肉親である父親が首を吊って死んでしまった。父親殺害を疑われたタイチは仕事もクビになり、居場所を失ってしまう。父をたった1人で荼毘に付した日、タイチは施設から逃げ出してきた知的障がいのある少女・月子と出会う。月子は何度も自分の家に帰ろうと試みるが、そのたびに施設に連れ戻されてしまうといい、背中の傷からは彼女が施設でひどい扱いを受けていることが容易に想像できた。タイチはそんな月子を親元に送り届けることにしたが、彼女の家の手がかりは「海の音の聞こえる場所」、それだけだった。月子役に「私たちのハァハァ」の三浦透子、タイチ役をNHK連続テレビ小説「ひよっこ」、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の井之脇海が演じる。撮影を是枝裕和監督作品で知られる山崎裕が担当。「海辺の生と死」の越川道夫の監督第3作。
ネット上の声
- 二人の俳優はいいけど
- 忍耐力が必要
- ものの見方って難しい。だから面白い。
- 三浦透子さん、やはりすごいなぁ
ヒューマンドラマ
- 製作年2017年
- 製作国日本
- 時間122分
- 監督越川道夫
- 主演三浦透子
-
「アレノ」「海辺の生と死」の越川道夫監督が、男女の性愛を描く「誰でもない恋人たちの風景」シリーズの第2弾。17歳で複雑な家庭から逃げ出したあざみ。年の離れた編集者のキタジマさんの恋人になったあざみは、彼に釣り合う女性になりたいと精いっぱいの背伸びをするが、仕事優先のキタジマさんは彼女になかなか向き合ってはくれなかった。あざみはキタジマさんとの恋愛でさびしさをこじらせ、その後、誰と付き合ってもキタジマさんのことが頭から離れられずにいた。そんな彼女の前に現れたノダくんは、子どものようにまっすぐに愛をぶつける、キタジマさんとはまったくタイプの違う男性だった。同じ頃、軽蔑していた母と再会し、死を経験したあざみは、人を愛すること、そして生きることを見つめ直す。あざみ役を「ももいろそらを」の小篠恵奈が演じるほか、奥野瑛太、嶺豪一、斉藤陽一郎、片岡礼子らが顔をそろえる。
ネット上の声
- あざみさんのことを知る物語
- 「死ぬまで生きて行く」と言うのは、この世に生を受けたのだから後悔ないように生きて
- 越川道夫監督『あざみさんのこと 誰でもない恋人たちの風景vol.2』(2020)
- “誰でもない恋人たちの風景”シリーズ第2弾
ヒューマンドラマ
- 製作年2020年
- 製作国日本
- 時間113分
- 監督越川道夫
- 主演小篠恵奈
-
「海辺の生と死」「アレノ」など生と性を独自の視線で描いてきた越川道夫監督が、夜の街で出会った女性と秘密を抱える塾講師のノスタルジックな逃避行を描いたドラマ。
ある日、居酒屋で知り合った若い女性モモと、40歳の男性トウドウ。童謡の「靴が鳴る」を歌いながら手をつないで歩く2人は互いを求め合い、身体を交わす。翌朝、昨晩の記憶をたどりながら、「道行みたいだね」と言うトウドウ。その言葉の意味を知ったモモは、黙って彼に泣きつく。それぞれにつらい過去を持つ2人は海を目指し、世界から逃げるよとする。
ヒロイン・モモ役を本作が長編映画初主演となる北澤響、トウドウ役を「偶然と想像」「愛なのに」も中島歩がそれぞれ演じる。
ネット上の声
- 『お手々つないで』 違うよ 『靴が鳴る』だよ
- 2人の演技を、映像を、頭と心で感じる映画
- さて、成人向け地雷映画の様だ。
- モモさんとの素敵な出会い
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間113分
- 監督越川道夫
- 主演北澤響
-
「海辺の生と死」「愛の小さな歴史」などで人々の生と性を独自の視線で描いてきた越川道夫監督が、恋人に去られた女性の心の内を描いた人間ドラマ。
ある日突然、恋人のショウイチロウが目の前から姿を消してしまった30歳の女性ハナは、それ以来、ショウイチロウの親友だったアカツキと関係を結んでいる。去っていった男の背中と海辺の風を感じながら、ショウイチロウのことを待ち続けるハナ。そしてアカツキもまた、ハナと関係を結びながらも、ショウイチロウのことを捜していた。
ハナ役は、これが映画初主演となる佐藤里穂。アカツキ役は、ドラマ「僕の大好きな妻!」「ぴーすおぶけーき」などで活躍する落合モトキ。ハナのもとを去っていった男・ショウイチロウは、「あざみさんのこと 誰でもない恋人たちの風景 vol.2」「二十六夜待ち」などで越川監督作品の常連になっている嶺豪一が演じた。
ネット上の声
- 公式ホームページのあらすじ紹介に「新維新気鋭の女優」なんて誤字が平気で放置されて
- 行方不明の親友の彼女と恋仲になったにも関わらず、親友が見つかって“また昔みたいに
- 精神的なストレスから現実と妄想がぐちゃぐちゃになっていく描写は面白かった
- 越川監督の「誰でもない恋人たちの風景」シリーズが好きだったので鑑賞
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間106分
- 監督越川道夫
- 主演佐藤里穂
-
フランスの文豪エミール・ゾラの「テレーズ・ラカン」を翻案し、舞台を現代日本に置き換えて映画化。情夫との愛欲に溺れ、夫を亡きものにしようとした妻のたどる顛末を描いたメロドラマ。病弱な夫と味気ない結婚生活を送っていた妻は、2人の幼なじみでもある男と不倫関係にあった。妻は男と結託し、偶然を装って夫を溺死させようとする。しかし、夫を湖に突き落とそうとした時、乗っていたボートが3人もろとも転覆。なんとか岸にたどり着いた妻と男は、湖畔のラブホテルに宿をとり、情欲にふけりながら夫の溺死体があがるのを待つことにする。女優の山田真歩が主演し、自身初の激しい濡れ場にも挑んだ。不倫相手の男役に渋川清彦、夫役に川口覚。「かぞくのくに」「夏の終り」「楽隊のうさぎ」といった作品を手がけてきた映画プロデューサーの越川道夫が初監督を務めた。
ネット上の声
- 大学生のサークル映画
- 山田真歩さんよかった
- 山田真歩の魅力全開!
- 純文学/戯曲的
ヒューマンドラマ
- 製作年2015年
- 製作国日本
- 時間79分
- 監督越川道夫
- 主演山田真歩
-
「海辺の生と死」の越川道夫監督が佐伯一麦の同名小説を映画化し、東北の小さな町を舞台に紡ぐ大人のラブストーリー。震災ですべてを失い、福島の叔母の工務店に身を寄せる由実は、路地裏にある小さな飲み屋で働くことに。店主の杉谷は過去の記憶を失っており、覚えていることは手が料理をしていたということだけ。周囲の温かな人々に囲まれながらも、杉谷の心はいつも怯え、自分が何者か分からない孤独を抱え込んでいた。ともに心に傷を抱えた由実と杉谷は、やがて引き寄せ合うように心と体を寄り添わせるようになるが……。杉谷を井浦、由実役を黒川が演じる。
ネット上の声
- 黒川芽以が哀しさ含むいい女性を演じている
- これは官能作品にあらず。結構良かった
- 男女の話に帰着する、ありきたり感…
- 黒川芽衣の乳首出さないポルノ映画
ヒューマンドラマ
- 製作年2017年
- 製作国日本
- 時間124分
- 監督越川道夫
- 主演井浦新