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写真家・牛腸茂雄の遺した眼差し。夭折の天才の写真と証言から、「私」と「他者」の関係を静かに問いかけるドキュメンタリー。
36歳の若さでこの世を去った写真家、牛腸茂雄。彼が遺した数々の写真と、彼を深く知る人々へのインタビューで構成された異色のドキュメンタリー。幼少期の病によるコンプレックスを抱えながら、なぜ彼はカメラを手にし、他者へとレンズを向け続けたのか。作品に一貫して流れる「自己と他者」というテーマ。彼の眼差しが捉えたポートレート群は、観る者自身の存在を静かに、そして鋭く問いかける。写真というメディアの本質に迫る思索の旅。
ネット上の声
- 牛腸茂雄という写真家の世界にどっぷり浸れる作品。西島秀俊さんの声で読まれる手紙が、彼の眼差しをより深く感じさせてくれる。ドキュメンタリーだけど、まるで一編の詩を読んでいるような感覚になった。
- 静かで、じわじわ心に染みてくる映画だった。今はもういない人の痕跡を辿るって、切ないけど美しい。写真一枚一枚に込められた物語を想像してしまった。
- めちゃくちゃ良かった。
- 映像は綺麗だし詩的な雰囲気はわかるんだけど、ドキュメンタリーとしては少し物足りないかも。もっと牛腸茂雄本人について掘り下げてほしかったかな。
ドキュメンタリー
- 製作年2000年
- 製作国日本
- 時間53分
- 監督佐藤真
- 主演西島秀俊
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新潟水俣病の舞台、阿賀野川。病に侵されながらも、川と共に生きる人々の暮らしと記憶を紡ぐ記録。
新潟県の阿賀野川流域。かつて有機水銀に汚染され、「新潟水俣病」という悲劇を生んだ川。このドキュメンタリーは、病の被害に苦しみながらも、川と共に生きる老人たちの日常を静かに見つめる。川で魚を獲り、畑を耕し、自然の恵みを受けて暮らす彼らの姿。その穏やかな生活の中に刻まれた、公害による深い傷跡と、それでも失われることのない生命の輝き。カメラは、彼らの語る言葉、笑い声、そして沈黙に耳を傾け、忘れ去られようとする記憶と、人間の尊厳を丁寧に映し出す。
ネット上の声
- 本当に良かった。日本の原風景って感じがして、心に沁みました。
- これはただの公害告発映画じゃない。阿賀の川と共に生きる人々の生命力がすごい。
- ずっと観たかった一本。最高でした。
- 正直、方言が強くて何言ってるか分からないとこも多かったw でも映像はめちゃくちゃ綺麗だった。
ドキュメンタリー
- 製作年1992年
- 製作国日本
- 時間115分
- 監督佐藤真
- 主演---
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言葉にならない想いが、色と形になる瞬間。知的障害を持つアーティストたちの、純粋で力強い創造の世界を捉えたドキュメンタリー。
日本各地に、黙々と表現を続ける人々がいる。知的障害を持つアーティストたち。彼らの言葉は少ないが、その手から生み出される絵画や造形物は、観る者の魂を鷲掴みにするほどの力強い生命力。なぜ彼らはつくるのか。カメラは評価や解釈を挟まず、ただひたすらに彼らの日常と創作の瞬間に寄り添う。そこから見えてくるのは、社会の物差しでは測れない、人間の根源的な表現への渇望と、純粋な創造の喜び。アートの常識を覆し、生きることそのものの輝きを映し出す感動のドキュメンタリー。
ネット上の声
- 彼らがどんな名称の区別によって普通や一般とは異なることにされているのか明確な説明
- ドキュメンタリーでありながらアート映画的な美しさで知的障害者と呼ばれる人たちの内
- 監督が知的障がい者の人々のどの面を切り取るか、という時点でドキュメンタリーはすで
- 三度目 あなたを見つめたその時、あなたのまま、のあなたの姿、が超自然的に美しくみ
ドキュメンタリー
- 製作年1999年
- 製作国日本
- 時間93分
- 監督佐藤真
- 主演---
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井の頭自然文化園に60年以上生きたアジアゾウ「はな子」。その生涯を通し、動物と人間の共生を問う感動の記録。
舞台は戦後の日本から現代に至る井の頭自然文化園。タイからやってきた一頭のゾウ「はな子」。彼女は、戦争の傷跡が残る人々の心を癒す希望の星だった。しかし、長い年月の中で彼女は人を傷つける事件を起こし、「猛獣」のレッテルを貼られてしまう。孤独な檻の中で心を閉ざすはな子。そんな彼女に寄り添い、再び心を通わせようと奮闘する飼育員たち。はな子の瞳が伝えたかったこととは。その静かな生涯が問いかける、命の重さ。
ネット上の声
- 込められたメッセージをきちんと受け取れたか分からないけど、生きる幸せとはなんだろ
- よくここまで血も繋がってない人たち距離を縮めて、プライベートなもの含めいろんなも
- 絵について話すシーンの「この子のことが好きだからそう思うだけかもしれない」って言
- 作品作りの方はそれほどフューチャーされず、花子さんを中心に家族を捉えていくカメラ
ドキュメンタリー
- 製作年2001年
- 製作国日本
- 時間60分
- 監督佐藤真
- 主演今村花子
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新潟水俣病の舞台、阿賀野川。忘れ去られゆく人々の記憶と、変わりゆく風景を静かに見つめるドキュメンタリー。
映画『阿賀に生きる』から10年後の新潟県・阿賀野川流域。かつて新潟水俣病に苦しんだ人々が暮らす地を、佐藤真監督が再び訪れる。カメラが映し出すのは、老いた漁師たちの穏やかな日常と、彼らが語る川と共に生きた記憶の断片。公害の悲劇は風化し、人々の暮らしも静かに変化。しかし、その風景の中には、決して消えない人々の想いと、川の記憶が確かに存在する。失われゆくものを記録し、現代に問いかける静謐な映像詩。
ネット上の声
- 土地=共同体の歴史を撮った『阿賀に生きる』とは異なり、個人的な時間そのものを撮影
- これは病人「が」撮った映画だろうと思いながら観ていたら、ほんとうにカメラマンの方
- 観客がどんなに退屈に思ってもらっても構わない、これが撮りたいんだ、という佐藤真監
- 野外に張られたスクリーンに「阿賀に生きる」を写してるのはぎりわかる気がしないでも
ドキュメンタリー
- 製作年2004年
- 製作国日本
- 時間55分
- 監督佐藤真
- 主演---
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カメラが捉えた、ありのままの子供たちの世界。東京の小さな保育園で繰り広げられる、笑いと涙と発見の一日。
舞台は、東京の郊外にある、とある保育園。特別な事件は何も起こらない、いつも通りの日曜日。カメラはただ静かに、そこで過ごす子供たちの姿を追い続ける。友達との些細な喧嘩、夢中になる泥遊び、お昼寝の時間、そしてふとした瞬間に見せる寂しげな表情。大人の介入を最小限にし、子供たち自身の力で問題を解決させようとする保育士たちの眼差し。そこには、私たちが忘れかけていた子供時代の世界の豊かさと、一人一人の個性が輝く瞬間が記録されている。珠玉の観察ドキュメンタリー。
ネット上の声
- ほんまむりかわいすぎて苦しい
- ドキュメンタリーという枠から少し離れてみることでの、映像表現者としての佐藤真の作
- コマ撮り、編集による顕在から不在へ、低速度撮影など駆使した大人たちの遊びの映画
- 佐藤監督の娘が通う豊川保育園での様子を映した20分の短編サイレントドキュメンタリ
ドキュメンタリー
- 製作年1997年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督佐藤真
- 主演---
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「阿賀に生きる」「まひるのほし」など数々の傑作を生みながらも2007年に49歳で急逝したドキュメンタリー作家・佐藤真が、パレスチナの窮状と真実を世界に伝え続けた知識人エドワード・サイードの意志と記憶をたどったドキュメンタリー。
2003年9月、パレスチナ出身の世界的知識人エドワード・サイードが白血病でこの世を去った。ポストコロニアル研究の第一人者であるサイードは、パレスチナの窮状を全世界に伝え、権力に対して真実を語り続けた。
中東諸国を巡って彼の不在を見つめ、イスラエルとアラブ双方の知識人たちの証言を交えながら、サイードが求め続けた和解と共生の地平を探る。2024年5月24日より開催の特集上映企画「暮らしの思想 佐藤真 RETROSPECTIVE」にて4Kレストア版を上映。
ネット上の声
- 家でゆったりと見たい
- 自分の場所を決めて安住する思いは持ち過ぎない位がちょうどいい
- 現在のガザを照射する
- Gazaの惨状を嘆く方に
ドキュメンタリー
- 製作年2005年
- 製作国日本
- 時間137分
- 監督佐藤真
- 主演---
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ドキュメンタリー
- 製作年1996年
- 製作国日本
- 時間30分
- 監督佐藤真
- 主演---
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ドキュメンタリー
- 製作年2001年
- 製作国日本
- 時間30分
- 監督佐藤真
- 主演---
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ドキュメンタリー
- 製作年2004年
- 製作国日本
- 時間43分
- 監督佐藤真
- 主演---
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ドキュメンタリー
- 製作年1996年
- 製作国日本
- 時間90分
- 監督佐藤真
- 主演---
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ドキュメンタリー
- 製作年2000年
- 製作国日本
- 時間25分
- 監督佐藤真
- 主演---