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独裁者の死後、掘り起こされ続けるその遺体。町の平和を乱す奇怪な事件が、独裁時代の闇と人々の心の傷を暴き出す寓話。
ソ連、ジョージアの小さな町。町の独裁者として君臨した市長が死んだ。しかし、埋葬されたはずの彼の遺体が、何者かによって夜な夜な掘り起こされる奇怪な事件が発生。犯人は、かつて市長に人生を奪われた一人の女性。彼女の告発をきっかけに、人々が蓋をしていた独裁時代の忌まわしい記憶が次々と蘇る。過去の罪は決して消えない。シュールな映像で描かれる、歴史の傷と人間の尊厳を問う、衝撃の寓話的叙事詩。
ネット上の声
- グルジア出身のアブラゼ監督「祈りの3部作」の3作目
- 粛清という悲劇の、鮮烈かつ幻想的な映像化
- 旧ソ映画、完成25年後岩波ホールにて。。
- ファンタジーの結論へのモヤモヤ感・・・
ヒューマンドラマ
- 製作年1984年
- 製作国ソ連
- 時間153分
- 監督テンギズ・アブラゼ
- 主演アフタンディル・マハラゼ
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革命前夜のジョージアの村。古い因習に縛られた男女の悲恋が、村人たちの運命を狂わせていく叙情詩。
20世紀初頭、革命前のジョージア(旧ソ連)の小さな村。村一番の美しい娘マリータは、貧しい青年ゲディヤと将来を誓い合っていた。しかし、彼女は親の命令で裕福な男のもとへ嫁がされることに。愛を貫こうとするマリータのささやかな抵抗。だが、その純粋な想いは、村の厳格な掟と共同体の秩序を乱す禁忌だった。彼女の行動が引き金となり、村人たちの間に渦巻く迷信と狂気が増幅。やがて、伝統の名の下に、取り返しのつかない悲劇が訪れる。
ネット上の声
- 管理のカ、正義のセ、希望のキ
- 「懺悔」が傑作だったので今回のジョージア映画祭で祈り三部作の残りを観られることを
- 『祈り』の後に続けて観たので、色彩の鮮やかさに目を奪われました
- 集団の暴力を糾弾するアブラゼ監督の志が!
ヒューマンドラマ
- 製作年1976年
- 製作国ソ連
- 時間107分
- 監督テンギズ・アブラゼ
- 主演リカ・カヴジャラーゼ
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神に背き、掟を破った一人の戦士。復讐の連鎖が支配する山岳地帯で、自らの正義を貫く孤高の魂の詩。
舞台は中世ジョージアの険しい山々。掟を重んじるヘヴスル人の戦士アルダは、敵対するキリスト人の勇士ムツァリを討ち取る。しかし、その勇猛さに敬意を抱いたアルダは、敵の右腕を切り落とすという古来の掟を破ってしまう。この行いが、共同体からの裏切りと見なされ、彼は村から追放される運命。神の怒りと村人からの孤立という二重の苦難の中、アルダは自らの信念と共同体の掟との間で激しく葛藤。人間とは何か、信仰とは何かを問いかける、荘厳で詩的な映像叙事詩。
ネット上の声
- カンヌ映画祭グランプリ受賞作「懺悔」(1984)のテンギズ・アブラゼ監督による「
- ジョージアの山あいの村を舞台に、キリスト教徒とイスラム教徒の対立を描く
- 異教徒との争いの中で人間の尊厳を問う
- 宗教の役割りを考えるにはウッテツケ
ヒューマンドラマ
- 製作年1967年
- 製作国ソ連
- 時間78分
- 監督テンギズ・アブラゼ
- 主演スパルタク・バガシュヴィリ