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デンマークの鬼才ラース・フォン・トリアーの長編第5作で、第49回カンヌ国際映画祭審査員グランプリを受賞するなど世界的に高く評価された愛の物語。1970年代初頭、プロテスタント信仰が強いスコットランド北西部の村。信仰心の厚い無垢な女性ベスは、油田で働くよそ者のヤンと結婚する。ベスは遠く離れた油田へ仕事に行ったヤンの帰りが待ちきれず、彼が早く戻ることを神に願うが、その願いは思わぬかたちでかなえられる。ヤンは仕事中の事故で重傷を負い、全身麻痺となってしまったのだ。ヤンは妻を愛する気持ちから彼女に愛人をつくるよう説得し、ベスもまた夫を愛するが故に見知らぬ男たちと関係を持つようになるが……。主人公ベスをエミリー・ワトソンが見事に演じ切り、映画デビュー作にしてアカデミー主演女優賞にノミネートされた。
ネット上の声
- ラース・フォン・トリアー監督の鑑賞はこれが3本目
- トリアー監督は神を冒涜するサディストかな
- エミリー・ワトソンは女優の中の女優です
- 真の愛を問うあまりにも純真で過酷な運命
ヒューマンドラマ
- 製作年1996年
- 製作国デンマーク
- 時間158分
- 監督ラース・フォン・トリアー
- 主演エミリー・ワトソン
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実在の天才ピアニスト、デイビッド・ヘルフゴットの半生を映画化し、主演のジェフリー・ラッシュが第69回アカデミー賞主演男優賞など数々の賞に輝いた伝記ドラマ。オーストラリア、メルボルンで暮らすデイビッドは、音楽家の夢に破れた父に幼少時からピアノを厳しく教え込まれ、その才能を開花させる。しかし留学の話が出ると、父は彼が家族から離れることを暴力的に拒否。結局デイビッドは父の許しを得ないまま、英国王立音楽院に留学するためロンドンへ渡る。父にいつか弾きこなすよう言われていたラフマニノフのピアノ協奏曲第3番をコンクールの演奏曲に選んだデイビッドは、猛特訓の末に見事に演奏するが、過度のストレスによって精神を病んでしまう。劇中のピアノ演奏はヘルフゴット本人によるもの。
ネット上の声
- ピアニストとして天賦の才能を持って生まれた息子と父親の歪んだ愛の葛藤を描いた物語
- 実在の天才的ピアニストが、父親の厳しい教育と重圧のために精神を病んでしまい、その
- 厳しい父の英才教育で、父へのトラウマを抱え、ピアノに没頭するあまり精神を病んでし
- オーストラリアの実在のピアニスト、デイヴィッド・ヘルフゴッドの半生を描いた伝記映
ピアニスト、 実話、 ヒューマンドラマ
- 製作年1995年
- 製作国オーストラリア
- 時間105分
- 監督スコット・ヒックス
- 主演ジェフリー・ラッシュ
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お金を落とした少女が体験する冒険を描く、詩情とみずみずしさあふれる児童映画の秀作。「オリーヴの林をぬけて」でアッバス・キアロスタミ監督の助監督を勤めたジャファール・パナヒ監督の長編第一作で、編集と美術も担当。出演は素人ばかり。パナヒ監督の、“ある映画の、ある登場人物に完全にぴったりはまる人は一人しかいない”という方針に従って、イラン各地から集められたのが子役のアイーダ・モハマッドカーニを始め、フェレシュテ・サド・オラファイ、モハマッド・シャハニ、アンナ・ブロコフスカ、モハマッド・バフティアリ。ただし最初に兄の役の予定だった少年がその後海外に移住してしまったため、この役は6000人のオーディションの末モフセン・カリフィが選ばれた。95年カンヌ国際映画祭“黄金のカメラ”(新人監督)賞、同年東京国際映画祭ヤングシネマ部門でさくらゴールド賞(第一位)受賞。
ネット上の声
- ああ、じれったい
- ジャファル・パナヒ監督作品…2作品目…デビュー作です…
- イラン児童映画の最高峰!
- 赤い風船が観たいんだけど
ヒューマンドラマ
- 製作年1995年
- 製作国イラン・イスラム
- 時間85分
- 監督ジャファル・パナヒ
- 主演アイーダ・モハマッドカーニ
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伝説のボクサー、モハメド・アリの人間像を、後に「キンシャサの奇跡」と呼ばれた1974年のタイトルマッチを中心に描き、1997年・第69回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞した作品。通算61戦56勝37KOという圧倒的な強さのみならず、その言動で常にマスコミを騒がせ、多くの人々を魅了したモハメド・アリ。そんな彼の人生の転機となった出来事が「キンシャサの奇跡」だ。映画では当時の映像を中心に、試合の対戦者ジョージ・フォアマン、敏腕プロモーターのドン・キングらの姿や、試合の前夜祭として開催されたライブイベントの模様、さらに映画監督スパイク・リー、作家ノーマン・メイラーへのインタビューなどを収録。レオン・ギャスト監督は30万フィートにも及ぶフィルムを編集し、制作上の様々な問題を乗り越えながら、22年の歳月をかけて本作を完成させた。
ネット上の声
- まずはじめに、『ロッキーVSドラゴ:ROCKYⅣ』日本公開決定!を記念しまして、
- 自分より強い相手にも立ち向かうとき
- 本物のボクサー モハメドアリ
- 知られざる歴史のドラマ
ボクシング、 ドキュメンタリー
- 製作年1996年
- 製作国アメリカ
- 時間88分
- 監督レオン・ギャスト
- 主演モハメド・アリ
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ジム・ジャームッシュ監督がジョニー・デップを主演に迎えて描いたウェスタン。19世紀、アメリカ西部の町マシーンにやってきた会計士ウィリアム・ブレイク。そこで、街の有力者の息子と花売りの娘の喧嘩に巻き込まれ、胸に銃弾を受けたブレイクは、殺人の濡れ衣を着せられ、そのまま追われる身となる。追っ手から逃げる山の中でネイティブアメリカンのノーボディーと出会ったブレイクは、次々と襲いかかる敵をノーボディーとともに打ち負かしていくが……。「ダウン・バイ・ロー」でやり残したモノクロ撮影をとことん追求したかったというジャームッシュ監督がふたたび撮影監督にロビー・ミュラーを起用。
ネット上の声
- 会計士のウィリアムは新しい仕事のため、クリーブランドからアメリカ西部の街にやって
- Deadman=アメリカで受け身の生き方をするヤツ。的な。
- 1995年ベストムービー!⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️✨
- 生まれてからまた元の場所へ戻るまでの受難
ヒューマンドラマ
- 製作年1995年
- 製作国アメリカ
- 時間121分
- 監督ジム・ジャームッシュ
- 主演ジョニー・デップ
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イタリア人の移民兄弟が開いたリストランテ(レストラン)を流行らせるために奮闘する様を描いた人情喜劇。共同監督・共同製作は「死の接吻」などの個性派俳優スタンリー・トゥッチで、脚本も従兄弟で本作がデビューとなるジョゼフ・トロピアーノと共同で執筆。「ミセス・パーカー/ジャズ・エイジの華」の俳優キャンベル・スコットが共同監督・共同製作としてクレジットされ、出演もしている。製作は「ブロードウェイと銃弾」のジョナサン・フィリー。撮影は「アディクション」ほかアベル・フェラーラ作品で知られるケン・ケルシュ。出演は「アダムス・ファミリー2」などのトニー・シャループ、「スリーパーズ」のミニー・ドライヴァー、「裸のランチ」のイアン・ホルム、「フューネラル」のイザベラ・ロッセリーニほか。
ネット上の声
- 8 1/2が傑作なら、それよりは穏やかではあるが、これも間違いなく
- 今まで見逃していたのが、残念、無念(笑)
- 「楽」を肯定するイタリア人気質。
- 楽しい映画ですけど、シビアです
ヒューマンドラマ
- 製作年1996年
- 製作国アメリカ
- 時間109分
- 監督スタンリー・トゥッチ
- 主演スタンリー・トゥッチ
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コーエン兄弟によるブラックユーモアをちりばめた異色のクライムサスペンス。厚い雪に覆われるミネソタ州ファーゴ。多額の借金を抱える自動車ディーラーのジェリーは、妻ジーンを偽装誘拐して彼女の裕福な父親から身代金をだまし取ろうと企てる。ところが誘拐を請け負った2人の男が警官と目撃者を射殺してしまい、事件は思わぬ方向へ発展していく。アカデミー脚本賞、主演女優賞をはじめ、多数の映画賞を獲得した。
ネット上の声
- 本作はあのコーエン兄弟が実際の事件を元にブラックジョーク効きすぎるぐらい描かれて
- コーエン兄弟のアカデミー賞脚本賞受賞作
- 「難しいけど見やすい」系映画の最高傑作
- 葬式で涙を流しながら冗談を言う兄弟
誘拐、 刑事、 サスペンス
- 製作年1996年
- 製作国アメリカ
- 時間98分
- 監督ジョエル・コーエン
- 主演フランシス・マクドーマンド
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過激なグラビアが売り物のポルノ雑誌『ハスラー』を創刊した実在の人物、ラリー・フリントの一代記。その破天荒な半生を通してアメリカにおける自由の意味を意味を問うと同時に、彼に献身的な愛を捧げた薄幸の妻との愛を描くラブ・ストーリーでもある。「エド・ウッド」のコンビ、スコット・アレクサンダーとラリー・カラツェウスキーのオリジナル脚本を、「アマデウス」「恋の掟」のミロシュ・フォアマンの監督で映画化。製作は「ニクソン」のオリヴァー・ストーンと彼のパートナーで「ニュー・エイジ」のジャネット・ヤン、「恋の掟」のマイケル・ハウスマン。撮影は「王妃マルゴ」のフィリップ・ルースロ、音楽は「フェノミナン」のトーマス・ニューマン、美術は「アマデウス」「私に近い6人の他人」のパトリツィア・フォン・ブランデンシュタイン、編集は「アメリカの災難」のクリストファー・テレフセン、衣裳は「アマデウス」のセオドア・ピステックと「クロウ/飛翔伝説」のアリアンヌ・フィリップスが担当。主演は「キング・ピン/ストライクへの道」「心の指紋」のウディ・ハレルソンと「バスキア」のコートニー・ラヴ。共演は「真実の行方」のエドワード・ノートン、ウディの実弟で「心の指紋」のブレット・ハレルソン、「STAR TREK:ファースト・コンタクト」のジェームズ・クロムウェル、「カウガール・ブルース」のクリスピン・グローヴァー、「カッコーの巣の上で」「恋の掟」などフォロマン作品の常連であるヴィンセント・スキャヴェリほか。また、ラリー・フリント自身が判事役で特別出演。97年キネマ旬報外国映画ベスト・テン第10位。
ネット上の声
- 最近バカアクションばっかり観てる気がして(&それはそれでハッピーなのですが)たま
- 保守派は卑怯にも理解を拒否する世界。
- ぶれてない男、ラリー・フリント!
- ●エロカッコいいとはこういう事だ
ヒューマンドラマ
- 製作年1996年
- 製作国アメリカ
- 時間129分
- 監督ミロス・フォアマン
- 主演ウディ・ハレルソン
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1934年のアメリカ・カンザス、権力者ペンダーガストが支配する街。ブロンディはルーズベルト大統領の顧問であるヘンリーの妻キャロリンを誘拐する。ブロンディの夫ジョニーは街の顔役でもある黒人ギャング、セルダムの縄張りで強盗をはたらき、囚われの身に。そんな夫を救い出すため、ブロンディはキャロリンを利用しようとしていた。やがてブロンディとキャロリンは心を通わせていくが……。ギャングと選挙が絡む誘拐事件の関係者たちをジャズのリズムにのせて描く。
ネット上の声
- ジャズの音色
- アルトマン監督が故郷のカンザスシティを舞台にした、ジャズ愛にあふれたクライム作品
- 『アメリカン・ヒストリーX』のレビュー以来何度かご登場いただいているいきつけのプ
- 久しぶりのロバート・アルトマン、鑑賞12本目
誘拐、 ヒューマンドラマ
- 製作年1996年
- 製作国アメリカ
- 時間118分
- 監督ロバート・アルトマン
- 主演ジェニファー・ジェイソン・リー