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アルゼンチンの映画製作集団「エル・パンペロ・シネ」の中心的メンバーで、2022年に発表した長編ミステリー映画「トレンケ・ラウケン」がベネチア国際映画祭やサン・セバスティアン国際映画祭など各国の映画祭で上映されて注目されるラウラ・シタレラ監督が、2015年に手がけた作品。
ひとりの女性がたくさんの犬に囲まれて、平原を横切っていく。彼女はブエノスアイレス郊外の空き地に自らの手で建てた小屋で、10匹の犬とともにひっそりと暮らしている。お金も使わず、言葉もしゃべらず、社会からはみ出たような謎の女性。無秩序に肥大化した大都市の周縁には、彼女のような謎が謎のままで存在できる世界が広がっていた。
「エル・パンペロ・シネ」メンバーの映画監督・脚本家マリアノ・ジナスの姉である俳優のベロニカ・ジナスが主演を務め、ベロニカの発案で彼女自身とシタレラが共同でメガホンをとった。「トレンケ・ラウケン」の劇場公開にあわせた特集上映「ラウラ・シタレラ監督特集 響きあう秘密」にて日本劇場初公開。
ヒューマンドラマ
- 製作年2015年
- 製作国アルゼンチン
- 時間98分
- 監督ラウラ・シタレラ
- 主演ベロニカ・ジナス
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アルゼンチンのラウラ・シタレラ監督が、平原に消えた1人の女と彼女を捜す2人の男の物語を謎が謎を呼ぶ展開で描き、フランスのカイエ・デュ・シネマ誌で2023年の年間ベストテン第1位に選ばれたミステリー映画。
アルゼンチンの田舎町トレンケ・ラウケンで、植物学者の女性ラウラが姿を消した。取り残された恋人ラファエルと同僚エセキエルは、彼女を追って町や平原をさまようが、謎はますます深まっていく。
協働的かつインディペンデントな映画制作を20年以上にわたって続けてきたアルゼンチンの映画コレクティブ「エル・パンペロ・シネ」の集大成的作品で、ホルヘ・ルイス・ボルヘスやロベルト・ボラーニョの小説を彷彿とさせる迷宮的ミステリーに、探偵もの、メロドラマ、クィア、フェミニズム、SFなどさまざまな要素を取りいれながら描きだす。ラファエル役に「ル・コルビュジエの家」のラファエル・スプレゲルブルド。
上映はPart1(125分)、Part2(132分)にわけて行われる。2024年12月27日から4日間限定で下高井戸シネマで公開され、2025年4月にユーロスペース、下高井戸シネマほかにて全国順次公開。
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国アルゼンチン,ドイツ
- 時間260分
- 監督ラウラ・シタレラ
- 主演ラウラ・パレーデス
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フランスのカイエ・デュ・シネマ誌で2023年の年間ベストテン第1位に選ばれた長編「トレンケ・ラウケン」で注目されるアルゼンチンの女性監督ラウラ・シタレラが、2019年に手がけた作品。ある詩人が残した詩に向き合う人々の姿を映した。
フアナ・ビニョッシという詩人が死んだ。彼女の詩を世に残したいと願う若い詩人のメルセデス・ハルフォンは、映画監督のラウラ・シタレラたちとビニョッシについての映画を作ることにする。遺品を整理しながらビニョッシの詩に向き合う女性たち。プロットもなくはじまったこのプロジェクトは、やがて彼女たちが予想だにしなかった複雑で繊細なものへと転じていく。
「トレンケ・ラウケン」と同時期に製作され、同作と共通したエピソードやテーマも垣間見える一作。「トレンケ・ラウケン」の劇場公開にあわせた特集上映「ラウラ・シタレラ監督特集 響きあう秘密」にて日本劇場初公開。
ドキュメンタリー
- 製作年2019年
- 製作国アルゼンチン
- 時間98分
- 監督ラウラ・シタレラ
- 主演---
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ヒューマンドラマ
- 製作年2011年
- 製作国アルゼンチン
- 時間85分
- 監督ラウラ・シタレラ
- 主演ラウラ・パレーデス