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「ドンバス」「バビ・ヤール」などで世界的に注目されるウクライナの映画作家セルゲイ・ロズニツァが、第2次世界大戦下で連合軍がドイツに対して実行した史上最大規模の空爆を題材に制作したドキュメンタリー。
第2次世界大戦末期、連合軍はナチスドイツに対し、イギリス空爆の報復として絨毯(じゅうたん)爆撃を行った。連合軍の戦略爆撃調査報告書によると、イギリス空軍だけで40万の爆撃機がドイツ131都市に100万トンの爆弾を投下し、350万件の住居が破壊され、約60万人の一般市民が犠牲になったとされる。
技術革新と生産力向上によって増強された軍事力をもって一般市民を襲った未曾有の大量破壊の顛末を、当時の記録映像を全編に使用して描き出す。
ネット上の声
- 膨大な記録映像のモンタージュが圧巻。ただの歴史ドキュメンタリーじゃなくて、戦争の狂気を淡々と、でも強烈に突きつけてくる感じ。観てよかった。
- 音と映像の迫力がすごかった。空からの視点と地上の視点が交互に映し出されて、言葉を失う。
- ひたすら破壊の映像が続くので、正直しんどい部分もあった。メッセージ性は強いと思うけど、覚悟して観るべき映画。
- これは観るべき。
ドキュメンタリー
- 製作年2022年
- 製作国ドイツ,オランダ,リトアニア
- 時間105分
- 監督セルゲイ・ロズニツァ
- 主演---
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巨大帝国ソ連に「NO」を突きつけた小国リトアニア。その独立闘争を率いた一人の音楽教授の、知られざる闘争の記録。
1990年、リトアニア。ソビエト連邦の支配下にあったこの国が、世界に先駆けて独立を宣言。その中心にいたのは、政治家ではなく音楽教授だったヴィータウタス・ランズベルギス。彼の指導のもと、国民は非暴力の抵抗「歌う革命」で自由を求め続けた。しかし、ソ連は武力でそれを鎮圧しようと迫る。膨大なアーカイブ映像が映し出す、自由を渇望する民衆の姿と、巨大な権力に立ち向かった指導者の葛藤。国家の運命を背負った男の決断が、歴史を動かす。
ネット上の声
- セルゲイ・ロズニツァ監督作品
- 勉強になりました
- 波打ち際に追いやってしまった悲しい歴史は、誰かにとっては悲しくもなんともなかった
- リトアニアに対するイメージは正直、東欧なのに国旗の色アフリカみたいだなーだとか、
ドキュメンタリー
- 製作年2021年
- 製作国リトアニア,オランダ
- 時間248分
- 監督セルゲイ・ロズニツァ
- 主演---
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1941年、ウクライナの首都キエフで起きたホロコースト。アーカイブ映像が語る、忘れられてはならない歴史の真実。
1941年9月29日から30日にかけての2日間。ナチス・ドイツ占領下のウクライナの首都キエフ郊外の渓谷「バビ・ヤール」で、3万人以上のユダヤ人が虐殺された。本作は、この歴史的悲劇を、膨大なアーカイブ映像のみで再構成したドキュメンタリー。ナレーションや音楽を排し、当時の映像が持つ生々しい力で、ソ連侵攻から解放までの日常と非日常を映し出す。占領下の市民生活、そして虐殺へと至る狂気。観る者に、歴史の証人となることを迫る衝撃作。
ネット上の声
- 和訳のためか、ピンとこない
- 占領が進むごとに、そこにあった暮らしが滅びていく
- 今ならリベラルな方向に行ってウクライナ除名などは避けるところを毎度東西双方の感覚
- 冒頭の強烈な爆発音、黒煙を上げる建物の映像から、戦時の恐怖世界に否応なく連れてい
ドキュメンタリー
- 製作年2021年
- 製作国オランダ,ウクライナ
- 時間121分
- 監督セルゲイ・ロズニツァ
- 主演---
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「ドンバス」「バビ・ヤール」などで世界的に注目を集めるウクライナのセルゲイ・ロズニツァ監督が、第2次世界大戦後にキエフ(キーウ)で行われたナチス関係者15名の国際軍事裁判を描いたドキュメンタリー。
1946年1月、キエフ。第2次世界大戦の独ソ戦において、ナチスドイツと地元警察がソ連領土内で起こしたユダヤ人虐殺事件の首謀者15名が、人道に対する罪で裁判にかけられた。
裁判では、母から幼子を奪って目の前で射殺するなど数々の残虐行為が暴かれる一方で、被告人弁論では自己弁明に終始する者、仲間に罪を擦りつける者、実行しなければ自分が殺されたと同情を得ようとする者など、戦犯たちの凡庸な素顔が浮かびあがっていく。
ネット上の声
- 国際軍事裁判のひとつ
- 東京裁判と併せてニュルンベルグ裁判とこの裁判は見といた方がええんでしょうね(どこ
- 東京裁判が東京ではなく、裁く側が連合国でなければ、どうなっていたかを想像しながら
- 東京裁判の映画を見ていたのもあり、裁判記録という作品の方向性へ一定耐性ができてい
ドキュメンタリー
- 製作年2022年
- 製作国オランダ,ウクライナ
- 時間106分
- 監督セルゲイ・ロズニツァ
- 主演---
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1953年、独裁者スターリン死す。ソビエト連邦全土を覆った4日間の国葬、その狂気と悲嘆を捉えた未公開記録映像。
1953年3月、ソビエト連邦。絶対的権力者として君臨したヨシフ・スターリンが死去。その報は、瞬く間に国中を駆け巡った。本作は、スターリンの死から国葬までの4日間を、ソ連全土で撮影された未公開のアーカイブ映像のみで再構成したドキュメンタリー。モスクワの赤の広場を埋め尽くす、指導者を失い泣き叫ぶ大群衆。整然と進む葬儀の裏で、後継者たちが繰り広げる権力闘争の駆け引き。ナレーションや解説を一切排し、観る者を当時の狂気と悲嘆、そしてプロパガンダの渦中へと引きずり込む。一人の人間の死が、巨大な国家をいかに揺るがしたのか。その異様な光景を体感する、圧巻の映像記録。
ネット上の声
- 【独裁者スターリンが亡くなり、何千万人もの人々が涙しながら葬儀を行う様を一切のナレーション無しに延々と描き出し、最後にスターリンの遺体がその後どうなったかをテロップで流す物凄いドキュメンタリー映画。】
- 言葉に魂が宿っていない、こんなにたくさんの人間の顔、顔、顔、が映っていながら、人
- 人間の表情ほど面白いものはないと痛感させる
- 観て良かったドキュメント
ドキュメンタリー
- 製作年2019年
- 製作国オランダ,リトアニア
- 時間135分
- 監督セルゲイ・ロズニツァ
- 主演---
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1991年8月、モスクワ。ソ連崩壊を決定づけたクーデターの3日間。歴史が動いた瞬間を捉えた、緊迫のドキュメンタリー。
1991年8月19日、モスクワ。ゴルバチョフ大統領の改革に反発するソ連の保守派が、クーデターを決行。戦車が街を埋め尽くし、国家は崩壊の危機に瀕した。しかし、自由を求める数万の市民が、ボリス・エリツィンを中心に蜂起。彼らは戦車の前に立ちはだかり、独裁への回帰を断固として拒否した。本作は、この歴史的な3日間の膨大なアーカイブ映像のみで構成。現場の生々しい熱気と混乱、そして民衆の意志が国家の運命を変えた決定的瞬間を映し出す。新生ロシア誕生の激動。
ネット上の声
- 一瞬うつるプーチンの姿が象徴的
- 新生したのか?
- ソ連の8月クーデターに対するレニングラード市民の平和的反抗の様子を収めた映像を繋
- 生の「同志(タヴァーリシ)」や「いいえ(ニェット)」が聴けるだけで現代史オタク大
ドキュメンタリー
- 製作年2015年
- 製作国ベルギー,オランダ
- 時間70分
- 監督セルゲイ・ロズニツァ
- 主演---
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スターリン独裁政権下のソ連。密室で開かれる、元英雄の秘密裁判。これは正義の追求か、それとも国家による抹殺か。
1930年代、スターリンによる大粛清が吹き荒れるソ連。かつて革命の英雄と称えられた男が、国家反逆の罪で秘密裏に拘束。彼の尋問と「裁判」を任されたのは、一人の秘密警察将校。しかし、その裁判は結論ありきの見せしめ、すなわち「粛清」に他ならない。将校の任務は、罪をでっち上げ、自白を引き出すこと。密室で繰り広げられる、男たちの息詰まる心理戦。固く口を閉ざす元英雄に対し、将校は国家への忠誠と自らの良心との間で引き裂かれる。体制の狂気が個人の理性を蝕んでいく様を描く、緊迫の歴史スリラー。
ネット上の声
- 【”扇動される群衆”今作は、スターリンの独裁体制構築と後の大粛清に繋がる恐ろしいデッチ上げ裁判を映し出した、ラストに流れるテロップに戦慄するドキュメンタリー映画である。】
- スターリン政権下の1930年に行われた、〝見せしめ〟の粛清裁判の様子の収めたドキ
- スターリンはこのようにして何百万人も粛清したらしい
- 権力という名の魔物が成せる劇場
ドキュメンタリー
- 製作年2018年
- 製作国オランダ,ロシア
- 時間123分
- 監督セルゲイ・ロズニツァ
- 主演---
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ここは戦争という名のサーカス。プロパガンダと暴力が日常を侵食する、ウクライナ東部ドンバスの現実。
舞台は、2014年以降、紛争が続くウクライナ東部のドンバス地域。この地では、戦争が日常と化し、嘘と暴力が蔓延していた。フェイクニュースの撮影現場、役人たちの汚職、民間人へのリンチ、爆撃下の結婚式。本作は、この地域で実際に起きた出来事を基にした13のショートエピソードで構成される。そこに明確な主人公はいない。登場するのは、プロパガンダに踊らされる市民や、私腹を肥やす権力者たち。常識が崩壊した世界で繰り広げられる不条理な悲喜劇が、戦争の本質を容赦なく暴き出す。
ネット上の声
- 【”ノヴァ・ロシア”現況のウクライナ戦争の見えざる背景を描き出した、モキュメンタリ―映画。民族と国とは何かを考えさせられる作品。】
- いやーすごい映画を見た。神経がイカれてるとしか思えない。映画はエン...
- フェイクニュースが飛び交うウクライナ。しかし観るべき映画は他にも
- 2018年ぐらい(映画製作された頃)のウクライナ東部、ドンバス地域...
ヒューマンドラマ
- 製作年2018年
- 製作国ドイツ,ウクライナ,フランス,オランダ,ルーマニア,ポーランド
- 時間121分
- 監督セルゲイ・ロズニツァ
- 主演タマラ・ヤツェンコ
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かつての強制収容所、今は観光名所。歴史の悲劇の地を訪れる現代の人々を静かに見つめる、衝撃のドキュメンタリー。
ドイツに現存する、ザクセンハウゼン強制収容所跡地。ここは、かつて何十万人もの命が奪われた悲劇の場所。しかし今、そこは多くの観光客が訪れるメモリアルサイト。自撮り棒を片手に笑顔で記念撮影をする若者たち、ガイドの説明に熱心に耳を傾ける団体客。カメラは一切のナレーションやインタビューを排し、ただ静かにその光景を映し出す。歴史の記憶はどのように継承されるのか。現代社会における「記憶」と「観光」の関係性を、観る者に鋭く問いかける。歴史の重みと現代の軽さが交錯する、唯一無二の映像体験。
ネット上の声
- 【”ARBEIT MACHT FREI”ナチス強制収容所入り口の前で、半袖短パンの旅行者達が写真を撮っている。”セルゲイ・ロズニツァ監督がダークツーリズムの在り方をシニカルに描いたドキュメンタリー。】
- ナチスの強制収容所跡地を訪れる人々をいくつもの定点カメラで撮影したドキュメンタリ
- アウシュビッツに取り残された亡霊になったような気持ちでずっと見ていた
- 狙いは解るのですが
ドキュメンタリー
- 製作年2016年
- 製作国ドイツ
- 時間94分
- 監督セルゲイ・ロズニツァ
- 主演---
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ネット上の声
- 『ジェントル・クリーチャー』と続けて見て、なぜか刑務所に入れない(ジェ)とか死に
戦争、 ヒューマンドラマ
- 製作年2012年
- 製作国ドイツ,オランダ,ベラルーシ,ロシア,ラトビア
- 時間127分
- 監督セルゲイ・ロズニツァ
- 主演ウラディミール・スヴィルスキー