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「ドンバス」「バビ・ヤール」などで世界的に注目されるウクライナの映画作家セルゲイ・ロズニツァが、第2次世界大戦下で連合軍がドイツに対して実行した史上最大規模の空爆を題材に制作したドキュメンタリー。
第2次世界大戦末期、連合軍はナチスドイツに対し、イギリス空爆の報復として絨毯(じゅうたん)爆撃を行った。連合軍の戦略爆撃調査報告書によると、イギリス空軍だけで40万の爆撃機がドイツ131都市に100万トンの爆弾を投下し、350万件の住居が破壊され、約60万人の一般市民が犠牲になったとされる。
技術革新と生産力向上によって増強された軍事力をもって一般市民を襲った未曾有の大量破壊の顛末を、当時の記録映像を全編に使用して描き出す。
ネット上の声
- 音を改変した非ドキュメンタリー映画
- 原爆の犠牲者より
- セルゲイ・ロズニツァはドキュメンタリーを過剰に見せるのではなく、淡々と見せていく
- 渋谷のシアター・イメージフォーラムでセルゲイ・ロズニツァ《戦争と正義》特集がされ
ドキュメンタリー
- 製作年2022年
- 製作国ドイツ,オランダ,リトアニア
- 時間105分
- 監督セルゲイ・ロズニツァ
- 主演---
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「ドンバス」「バビ・ヤール」のセルゲイ・ロズニツァ監督が、1991年にリトアニアをソ連から独立に導いた元リトアニア国家元首ビータウタス・ランズベルギスを取材したドキュメンタリー。
ピアニストで国立音楽院の教授を務めていたランズベルギスは、祖国リトアニアの主権とソ連からの独立を訴える政治組織サユディスの指導者となる。1990年3月の第1回リトアニア最高会議で議長に選出された彼は、ソ連に対して独立を宣言し、ゴルバチョフ政権との対立を激化させていく。
独立の気運を高めた連帯「バルトの道」、経済封鎖による物価上昇と社会的混乱、首都ビリニュスで起きた軍事占拠「血の日曜日事件」など、1980年代後半から1991年9月のリトアニア独立にかけて起きた歴史的な出来事をアーカイブ映像で振り返りながら、ランズベルギスが当時の熾烈な政治闘争と文化的抵抗について語る。
ネット上の声
- セルゲイ・ロズニツァ監督作品
- 勉強になりました
- 波打ち際に追いやってしまった悲しい歴史は、誰かにとっては悲しくもなんともなかった
- リトアニアに対するイメージは正直、東欧なのに国旗の色アフリカみたいだなーだとか、
ドキュメンタリー
- 製作年2021年
- 製作国リトアニア,オランダ
- 時間248分
- 監督セルゲイ・ロズニツァ
- 主演---
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「ドンバス」のセルゲイ・ロズニツァ監督が、第2次世界大戦における独ソ戦の最中にウクライナの首都キエフ(現表記キーウ)郊外で起きた「バビ・ヤール大虐殺」を描いたドキュメンタリー。
1941年6月、ナチス・ドイツ軍は独ソ不可侵条約を破棄してソ連に侵攻。占領下のウクライナ各地に傀儡政権を作りながら支配地域を拡大し、9月19日にはキエフを占領する。9月24日、キエフで多数の市民を巻き込む大規模な爆発が発生。実際はソ連秘密警察がキエフ撤退前に仕掛けた爆弾を遠隔操作で爆破したものだったが、疑いの目はユダヤ人に向けられた。翌日、当局はキエフに住むユダヤ人の殲滅を決定し、9月29日から30日のわずか2日間で、キエフ北西部のバビ・ヤール渓谷で3万3771名のユダヤ人が射殺された。
ホロコーストにおいて、1件で最も多くの犠牲者を出したとされる事件の過程とその後の歴史処理を、全編アーカイブ映像で描き出す。
ネット上の声
- 和訳のためか、ピンとこない
- 占領が進むごとに、そこにあった暮らしが滅びていく
- 今ならリベラルな方向に行ってウクライナ除名などは避けるところを毎度東西双方の感覚
- 冒頭の強烈な爆発音、黒煙を上げる建物の映像から、戦時の恐怖世界に否応なく連れてい
ドキュメンタリー
- 製作年2021年
- 製作国オランダ,ウクライナ
- 時間121分
- 監督セルゲイ・ロズニツァ
- 主演---
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「ドンバス」「バビ・ヤール」などで世界的に注目を集めるウクライナのセルゲイ・ロズニツァ監督が、第2次世界大戦後にキエフ(キーウ)で行われたナチス関係者15名の国際軍事裁判を描いたドキュメンタリー。
1946年1月、キエフ。第2次世界大戦の独ソ戦において、ナチスドイツと地元警察がソ連領土内で起こしたユダヤ人虐殺事件の首謀者15名が、人道に対する罪で裁判にかけられた。
裁判では、母から幼子を奪って目の前で射殺するなど数々の残虐行為が暴かれる一方で、被告人弁論では自己弁明に終始する者、仲間に罪を擦りつける者、実行しなければ自分が殺されたと同情を得ようとする者など、戦犯たちの凡庸な素顔が浮かびあがっていく。
ネット上の声
- 国際軍事裁判のひとつ
- 東京裁判と併せてニュルンベルグ裁判とこの裁判は見といた方がええんでしょうね(どこ
- 東京裁判が東京ではなく、裁く側が連合国でなければ、どうなっていたかを想像しながら
- 東京裁判の映画を見ていたのもあり、裁判記録という作品の方向性へ一定耐性ができてい
ドキュメンタリー
- 製作年2022年
- 製作国オランダ,ウクライナ
- 時間106分
- 監督セルゲイ・ロズニツァ
- 主演---
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1953年、独裁者スターリン死す。ソビエト連邦全土を覆った4日間の国葬、その狂気と悲嘆を捉えた未公開記録映像。
1953年3月、ソビエト連邦。絶対的権力者として君臨したヨシフ・スターリンが死去。その報は、瞬く間に国中を駆け巡った。本作は、スターリンの死から国葬までの4日間を、ソ連全土で撮影された未公開のアーカイブ映像のみで再構成したドキュメンタリー。モスクワの赤の広場を埋め尽くす、指導者を失い泣き叫ぶ大群衆。整然と進む葬儀の裏で、後継者たちが繰り広げる権力闘争の駆け引き。ナレーションや解説を一切排し、観る者を当時の狂気と悲嘆、そしてプロパガンダの渦中へと引きずり込む。一人の人間の死が、巨大な国家をいかに揺るがしたのか。その異様な光景を体感する、圧巻の映像記録。
ネット上の声
- 【独裁者スターリンが亡くなり、何千万人もの人々が涙しながら葬儀を行う様を一切のナレーション無しに延々と描き出し、最後にスターリンの遺体がその後どうなったかをテロップで流す物凄いドキュメンタリー映画。】
- 言葉に魂が宿っていない、こんなにたくさんの人間の顔、顔、顔、が映っていながら、人
- 人間の表情ほど面白いものはないと痛感させる
- 観て良かったドキュメント
ドキュメンタリー
- 製作年2019年
- 製作国オランダ,リトアニア
- 時間135分
- 監督セルゲイ・ロズニツァ
- 主演---
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「ドンバス」「ミスター・ランズベルギス」のセルゲイ・ロズニツァ監督が、1991年8月にソ連のモスクワで起きた「ソ連8月クーデター」を題材に手がけたドキュメンタリー。
1991年8月19日、ゴルバチョフ政権によって進められていたペレストロイカに反対する保守派勢力が、ゴルバチョフ大統領を軟禁し軍事クーデターを宣言した。しかし、速報を伝えるはずの公共放送は「白鳥の湖」を流し、混乱したレニングラードの人々はモスクワの状況を知ろうと街に繰り出した。宮殿広場の集会に押し寄せる人の波はいつしか大群衆となり、人々はそこである出来事を目撃する。
8月クーデターの3日間、レニングラードに集まった民衆による民主主義の決起を訴える8万人のデモなど市街の様子を、全編アーカイブ映像で描き、ソ連崩壊へとつながる歴史的な出来事を記録した。
ネット上の声
- 一瞬うつるプーチンの姿が象徴的
- 新生したのか?
- 海のように集まったレニングラードの人々は互いの腕を組み、その後に右手を挙げてピー
- ソ連の8月クーデターに対するレニングラード市民の平和的反抗の様子を収めた映像を繋
ドキュメンタリー
- 製作年2015年
- 製作国ベルギー,オランダ
- 時間70分
- 監督セルゲイ・ロズニツァ
- 主演---
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スターリン独裁政権下のソ連。密室で開かれる、元英雄の秘密裁判。これは正義の追求か、それとも国家による抹殺か。
1930年代、スターリンによる大粛清が吹き荒れるソ連。かつて革命の英雄と称えられた男が、国家反逆の罪で秘密裏に拘束。彼の尋問と「裁判」を任されたのは、一人の秘密警察将校。しかし、その裁判は結論ありきの見せしめ、すなわち「粛清」に他ならない。将校の任務は、罪をでっち上げ、自白を引き出すこと。密室で繰り広げられる、男たちの息詰まる心理戦。固く口を閉ざす元英雄に対し、将校は国家への忠誠と自らの良心との間で引き裂かれる。体制の狂気が個人の理性を蝕んでいく様を描く、緊迫の歴史スリラー。
ネット上の声
- 【”扇動される群衆”今作は、スターリンの独裁体制構築と後の大粛清に繋がる恐ろしいデッチ上げ裁判を映し出した、ラストに流れるテロップに戦慄するドキュメンタリー映画である。】
- スターリン政権下の1930年に行われた、〝見せしめ〟の粛清裁判の様子の収めたドキ
- スターリンはこのようにして何百万人も粛清したらしい
- 権力という名の魔物が成せる劇場
ドキュメンタリー
- 製作年2018年
- 製作国オランダ,ロシア
- 時間123分
- 監督セルゲイ・ロズニツァ
- 主演---
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「アウステルリッツ」「粛清裁判」「国葬」などのドキュメンタリーで知られ、発表する作品の多くが世界3大映画祭に出品されてるウクライナのセルゲイ・ロズニツァ監督が、2018年に手がけた劇映画。2014年からウクライナ東部ドンバス地方で起こっている「分離派」(ロシアの支援を受けているとされる勢力)とウクライナ軍の軍事衝突を背景に、ノボロシア(ロシアと国境を接する、親ロシア派の住民が多いウクライナ東部の地域)の政治や社会を、風刺を交えながら描いた作品。ロシアとウクライナをめぐる歴史的なしがらみや、無法地帯で横行するフェイクニュースや暴力、公権力による汚職などの様子を映し出す。2018年・第71回カンヌ国際映画祭ある視点部門で監督賞を受賞。
ネット上の声
- 【”ノヴァ・ロシア”現況のウクライナ戦争の見えざる背景を描き出した、モキュメンタリ―映画。民族と国とは何かを考えさせられる作品。】
- いやーすごい映画を見た。神経がイカれてるとしか思えない。映画はエン...
- フェイクニュースが飛び交うウクライナ。しかし観るべき映画は他にも
- 2018年ぐらい(映画製作された頃)のウクライナ東部、ドンバス地域...
ヒューマンドラマ
- 製作年2018年
- 製作国ドイツ,ウクライナ,フランス,オランダ,ルーマニア,ポーランド
- 時間121分
- 監督セルゲイ・ロズニツァ
- 主演タマラ・ヤツェンコ
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かつての強制収容所、今は観光名所。歴史の悲劇の地を訪れる現代の人々を静かに見つめる、衝撃のドキュメンタリー。
ドイツに現存する、ザクセンハウゼン強制収容所跡地。ここは、かつて何十万人もの命が奪われた悲劇の場所。しかし今、そこは多くの観光客が訪れるメモリアルサイト。自撮り棒を片手に笑顔で記念撮影をする若者たち、ガイドの説明に熱心に耳を傾ける団体客。カメラは一切のナレーションやインタビューを排し、ただ静かにその光景を映し出す。歴史の記憶はどのように継承されるのか。現代社会における「記憶」と「観光」の関係性を、観る者に鋭く問いかける。歴史の重みと現代の軽さが交錯する、唯一無二の映像体験。
ネット上の声
- 【”ARBEIT MACHT FREI”ナチス強制収容所入り口の前で、半袖短パンの旅行者達が写真を撮っている。”セルゲイ・ロズニツァ監督がダークツーリズムの在り方をシニカルに描いたドキュメンタリー。】
- ナチスの強制収容所跡地を訪れる人々をいくつもの定点カメラで撮影したドキュメンタリ
- アウシュビッツに取り残された亡霊になったような気持ちでずっと見ていた
- 狙いは解るのですが
ドキュメンタリー
- 製作年2016年
- 製作国ドイツ
- 時間94分
- 監督セルゲイ・ロズニツァ
- 主演---
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ネット上の声
- 『ジェントル・クリーチャー』と続けて見て、なぜか刑務所に入れない(ジェ)とか死に
戦争、 ヒューマンドラマ
- 製作年2012年
- 製作国ドイツ,オランダ,ベラルーシ,ロシア,ラトビア
- 時間127分
- 監督セルゲイ・ロズニツァ
- 主演ウラディミール・スヴィルスキー