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PFFアワード2023に入選した短編「サッドカラー」などで高い評価を得る新鋭の映像作家・高橋栄一監督が、ASD(自閉症スペクトラム症)のグレーゾーンと診断された自身の経験に着想を得て手がけた長編作品。その独自の視点と切り口で、「愛すること」をテーマにモノクロームの映像で描いた。
不動産会社に勤める茂木ハジメは結婚して数年になる妻のミツと2人暮らし。ある日の勤務中、ハジメは普段とは全く違う格好のミツを街で見かけるが、帰宅後に本人に聞いてみると、ミツはどこにも外出していないと言う。ミツへの疑念や行動を掴めないことへの苛立ちから、ハジメは家に隠しカメラを設置する。周囲の人々の言動に心を掻き乱されながらも、妻の監視行動を続けるハジメ。そしてある日、ミツを尾行しようとする彼の前に、見知らぬ少年が現れ……。
主人公のハジメ役は「MAD CATS」「クレマチスの窓辺」のミネオショウ。映画デビュー作「少女 an adolescent」で国際的にも評価されて以降、活躍を続ける小沢まゆがヒロインのミツ役を演じているほか、プロデューサーも務めている。
ネット上の声
- 映像作家・高橋栄一監督が、自身の経験に着想を得て手掛けた長編作品は、独自の視点と
- 美しいコメディとサスペンス
- 妻の浮気を疑う男の幻想譚
- 日焼け止めの方が気になる
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間108分
- 監督高橋栄一
- 主演ミネオショウ
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「押し入れ女の幸福」でSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014短編部門グランプリを受賞した大橋隆行監督が手がけた長編作品。人間が桜になって死んでしまう世界を舞台に、失われていく命と向き合う恋人たちの姿を描いた。人体から桜が咲き、人間が桜になって死んでいくという謎の病気が蔓延した世界。原因不明で有効な対策もないまま時が流れ、いつしか人間が桜になって死ぬことが日常となっていた。そんな現実を受け入れたあかり、現実に抗うひろき、桜の木を調査する翔太、弟が桜になって死んでしまった紗綾など、それぞれに思いを抱えた人々のドラマが紡がれる。
ネット上の声
- 突如身体から桜の枝葉が出てきて、内側から桜に食い殺される謎の病が流行している世界
- 池袋シネマロサの1週間限定上映を見逃していたので、こちらも南青山映画祭にて鑑賞
- 今の世界の状況と重なって、フィクションでもとても他人事とは思えなかった
- 人間が、桜になって死んでいくという原因不明の病が蔓延していた
- 製作年2017年
- 製作国日本
- 時間79分
- 監督大橋隆行
- 主演ミネオショウ
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世界的な広告賞を獲り、名声を手に入れた広告デザイナー田中の働く会社に、ある日田中の旧友、有作が面接にやってくる。そこで見せた絵が、田中の受賞作と酷似していたことで社内は大混乱。田中の運命は一転、窮地に追い込まれていく。田中が事態を収拾させるために有作の家を訪ねるが・・・。ひと癖ある登場人物が巻き起こす騒動は、やがて人間の浅ましさや承認欲求を浮き彫りにしていく。
ネット上の声
- デザインに"シーツを被った人物"のモチーフを取り入れ、一躍有名になったデザイナー
- なにかをまねする時は前もって許可をもらわないとこうゆうことになるんかなあ
- 25分の中に人間らしさが散りばめられていて、んちゃくちゃおもろい!
- たった25分なのにじっとりと嫌な気分に
- 製作年2021年
- 製作国日本
- 時間25分
- 監督木村輝一郎
- 主演大迫一平
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新鋭監督の津野励木が手がけ、日本を舞台にしながらも無国籍な世界観で、オフビートでシュールな笑いや本格殺陣バトルなど、さまざまな要素を詰め込んで描いた異色コメディ。
2年前に兄が失踪し、自堕落な生活を送るタカのもとに1本のカセットテープが届き、テープから「兄を助けにいけ」「“ある木箱”も盗み出せ」という2つの指令が流れる。指令に従い木箱を盗むことに成功したタカだったが、武装した謎の女化け猫軍団「MAD CATS」の出現によって兄の救出には失敗。どさくさに紛れて一緒に行動するハメになったホームレスのたけぞうと2人で、MAD CATSから逃げ惑うことに。そんな彼らを無口でクールな少女が助けるが、彼女がタカたちを助けた背景には、彼女自身のある過去が関係していた。
静岡、宮城、鳥取など全国9県にまたがり1年半をかけて撮影。「PARALLEL パラレル」「ラストラブレター」などインディーズ映画に多く出演するミネオショウがタカ役で主演を務めた。たけぞう役に「岬の兄妹」の松浦祐也、彼らを助ける謎の少女に「ミスiD2021」で「戦うヒロイン賞」「辻愛沙子賞」を受賞し、アクションを得意とする若手女優の絢寧。
ネット上の声
- 超A級!のB級アクションに拍手!
- この作品が創れるのはスゴイ
- 新宿シネマカリテでしかやっていないわりに、ロッテントマトで百パーセントの高評価が
- 自堕落な生活を送る主人公タカが、ホームレスのたけぞう、謎の激強美少女絢寧と共に失
アクション
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間88分
- 監督津野励木
- 主演ミネオショウ
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亡き妻をヒューマノイドとしてよみがえらせた夫の葛藤を描き、第11回田辺・弁慶映画祭でキネマイスター賞と映画.com賞を受賞したSFラブストーリー。最愛の妻・晶子を突然の事故で亡くした広田隆。2年後、いまだ喪失感を抱えて生きる彼は晶子をヒューマノイドとしてよみがえらせるが、彼女が起動していられるのはたった2週間だけ。こうして隆は、晶子との最後の生活をスタートさせるが……。出演は「東京戯曲」のミネオショウと「サラバ静寂」の影山祐子。監督は「カラガラ」が第6回田辺・弁慶映画祭で入選した森田博之。田辺・弁慶映画祭の入賞作品を特集する「田辺・弁慶セレクション2018」で上映。
ネット上の声
- こちらも敬愛するMarrisonさんの評価高いんで日曜日の渋谷のレイトショーにて
- 死んでいると分かってるから、愛おしく見える仕草、死ぬ前からちゃんと大切に見れてい
- 去年見逃して後悔してたので、やっと観ることが出来て良かった!最初は普通に深く考え
- 死別した妻と、ヒューマノイドとして彼女を蘇らせる夫の心情を描いたラブストーリー
恋愛、 SF
- 製作年2017年
- 製作国日本
- 時間58分
- 監督森田博之
- 主演ミネオショウ
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「ナグラチームが解散する日」で注目を集めた若手映画作家・田口敬太が監督・脚本を手がけた作品。誰もいない部屋を見ることは、誰にもできない。公と私の境目について、生活の内側と外側について描く。出演は「恋愛依存症の女」の小島彩乃、「ラストラブレター」のミネオショウ、「飢えたライオン」の品田誠。池袋シネマ・ロサの特集上映で、新鋭映画作家の根岸里紗と田口敬太の4作品を2週間にわたって各週2作品ずつ上映する「特集:二人の作家<根岸里紗×田口敬太>」(2019年9月21日~)で上映。
ネット上の声
- 登場人物全員の演技の間が一定で、カメラワークの間も一定で時間の流れが全く感じなく
- 荒削りな作品だが、印象に残るシーンが随所に散りばめられていた
- 企画、脚本、編集、監督…田口さんのエゴが凄い
- "誰もいない部屋" (2019)
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督田口敬太
- 主演小島彩乃