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2019年1月に96歳で他界したアメリカ前衛芸術の父ジョナス・メカスを、盟友であった日本の詩人・吉増剛造が悼む姿を追ったドキュメンタリー。
リトアニア出身のメカスは1949年にニューヨークへ渡り、映像作家として自身の作品を発表する傍ら、マスコミや政治から作品を非難され窮地に陥ったアーティストたちに救いの手を差し伸べ、アメリカの前衛芸術を牽引する存在となった。日本における現代詩の先駆者で、1985年よりメカスと交流のあった吉増が、2020年1月にニューヨークを訪れ、マンハッタンとブルックリンにメカスの面影を追いながら追悼詩をつづっていく。
監督は、東日本大震災後に言葉を失った吉増が復活するまでを捉えたドキュメンタリー「幻を見るひと」の井上春生。詩人としても高く評価されるシンガーソングライターの佐野元春がテーマ音楽を手がけた。
ネット上の声
- 詩人が詩人を悼む。海を超えた素敵な映画を世界に残してもらえました。...
- ゆるいTV番組にすぎない何か。
- 「吉増剛造とジョナス・メカスがすごい」ということと「この映画がすごい」ということ
- 編集がダサいし女性のナレーションの声も違和感あるし日本語のナレーションの後に英語
ドキュメンタリー
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間117分
- 監督井上春生
- 主演吉増剛造
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「眠り姫」「のんきな姉さん」など異色の作品で知られる七里圭監督が、現代詩人の吉増剛造に迫り、七里監督にとって初となったドキュメンタリー作品。
80歳を超えてなお旺盛な創作活動を続ける、日本を代表する現代詩人・吉増剛造が、2019年に京都のライブハウスでオルタナティブロックバンド「空間現代」と朗読ライブ「背」を開催した。その年の夏、吉増はかつて津波を引き起こした海に面する宿の小部屋で、窓から見える霊島・金華山をながめながら「詩」を書いた。その「詩」に歌人・斎藤茂吉の短歌からの引用を加え、マスクや目隠しを用いながら、声の限りに叫び、朗読し、その持てる力を使い透明なガラスにドローイングする。吉増の鬼気迫るライブパフォーマンスの記録から、吉増から放たれる言葉の背後を浮き彫りにしていく。
ネット上の声
- 序盤、作家がガラスを拭うだけで絵ができてしまっている
- 吉増剛造×空間現代の即興ライブパフォーマンス
- 窓というのは映画にとっても魅力的な素材だと思うが、肝心の吉増剛造のパフォーマンス
- 吉増剛造にも空間現代にも詳しくないのですが、終始サイヤ人のよくわからん次元の闘い
ドキュメンタリー
- 製作年2021年
- 製作国日本
- 時間62分
- 監督七里圭
- 主演吉増剛造
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海外でも高い評価を受ける詩人、吉増剛造が、沖縄・奄美の島々を巡る旅を追うドキュメンタリー。20年間にわたって南の島々を巡り続けている吉増が、沖永良部島、加計呂麻島、沖縄本島、奄美大島を訪れる。アジアやアメリカの影響を受けた特有の文化を持ち、それぞれの“島ノ唄”を歌う島人たち。数々の出会いの中で、吉増の素晴らしい詩が創造されていく。監督は、テレビドキュメンタリーのディレクターとして活躍してきた伊藤憲。
ドキュメンタリー
- 製作年2006年
- 製作国日本
- 時間93分
- 監督伊藤憲
- 主演吉増剛造
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現代日本を代表する詩人の吉増剛造が豊かな地下水をたたえる京都を訪れ、「水」との対話や移ろう四季を通して生命の意味を問いただし、やがて一編の詩を生み出していく姿を描いたドキュメンタリー。2011年の東日本大震災による津波の被害を目にした吉増は、全てを剥ぎ取っていく水の衝撃に言葉を失い、水の持つ新たな意味を求めて豊富な地下水のある京都を訪れる。深い山に囲まれた盆地の京都は豊かな地下水で知られ、そんな京都で吉増は、川端康成が「古都」を執筆した流響院をはじめ、醍醐寺、妙心寺、大徳寺、貴船神社など京都の「水」をたどりながら旅をする。映画は、吉増の80歳を目前にしても処女性を失わない感性や、貴重な創作風景を映し出していく。
ドキュメンタリー
- 製作年2017年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督井上春生
- 主演吉増剛造