ガンを宣告された父との最後の日々。歴史書『チーズとうじ虫』を傍らに、父と娘が紡ぐ生と死のドキュメンタリー。
監督である加藤治代の父、加藤清。ある日、末期ガンを宣告された父との「最後の日々」を記録する決意。カメラは、病状が進行する父の日常と、それを見つめる家族の姿を静かに映し出す。父が愛読するのは、16世紀の異端審問の記録『チーズとうじ虫』。独自の宇宙観を持った男の物語。父の言葉、家族との会話、そして過ぎゆく時間。そこには特別なドラマはない。しかし、ありふれた日常の中にこそ存在する、生の実感と死の受容。観る者の心に深く問いかける、家族の肖像。
ネット上の声
- 自分の母親も闘病していたので、重なる部分が多くてボロボロに泣いた。淡々としたホームビデオの映像なのに、そこにある日常がすごく尊く感じられた。
- 淡々とした映像だけど、生と死について深く考えさせられる。不思議と死への恐怖が和らぐような感覚があった。
- かけがえのない日常、ただそれだけなのに涙が止まらなかった。
- ドキュメンタリーというか、ただのホームビデオって感じ。正直、他人の家庭の記録を観てもあまり感情移入できなかったな。
ドキュメンタリー
- 製作年2005年
- 製作国日本
- 時間98分
- 監督加藤治代
- 主演---