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タジキスタンの名匠バフティヤル・フドイナザーロフが26歳で手がけた長編デビュー作で、父を訪ねるため列車に乗った兄弟の珍道中をモノクロ映像でユーモラスかつ詩情豊かに描き、世界各地の映画祭で高く評価されたロードムービー。
17歳の青年ファルーと7歳の弟アザマットは、祖母と3人で暮らしている。ある日、兄弟は遠く離れた街に住む父に会いに行くため、機関車に乗り込んで旅に出る。しかし機関車は駅でもないのに運転士の実家で停まったり、線路沿いを走るトラックと競争を始めたり、子どもたちに石を投げつけられたりと、予期せぬ出来事が次々と起こる。機関車は中央アジアの雄大な平原を進み、兄弟を父のもとへと運んでいくが……。
ネット上の声
- 馬と機関車とお弁当
- 寸分の狂いも無く『少年、機関車に乗る』だった、少年、めっちゃ機関車乗ってた
- 父親と離れて祖母と暮らす兄弟が、貨物車に乗せてもらって会いに行く話
- フドイナザーロフ特集で唯一時間が合わなくて観られなかった『少年、機関車に乗る』だ
ヒューマンドラマ
- 製作年1991年
- 製作国タジキスタン,ロシア
- 時間100分
- 監督バフティヤル・フドイナザーロフ
- 主演チムール・トゥルスーノフ
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内戦下のタジキスタン共和国の首都ドゥシャンベを舞台に、モスクワ育ちで西洋風の教育を受けた娘と、タジキスタンの保守的な社会で育った青年とのぎこちなく、瑞々しい愛を綴ったラブ・ストーリー。「少年、機関車に乗る」に続く、バフティヤル・フドイナザーロフ監督の長編第2作。撮影中の92年9月に内戦が勃発し、スタッフ・キャストは戦時下という異常事態の中で撮影を敢行、その緊張感に満ちたドキュメンタルな要素と人間ドラマの融合も特色の一つ。製作は、監督とクリスタ・サレディ、堀越謙三の共同。脚本は、監督とレオニード・マフカーモフのオリジナル。撮影のゲオルギー・ザラーエフ、音楽のアフマド・バカエフ、美術のネグマト・ジュラエフら主要スタッフは前作と同様。主演はスペインの女優パウリーナ・ガルヴェスと、ドゥシャンベ出身の俳優ダレル・マジダフ。93年ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞。
ネット上の声
- 初フドイナザーロフ
- チュルパン・ハマートヴァちゃんに魅せられた『ルナ・パパ』のバフティヤル・フドイナ
- 始まってすぐ鳴り響く銃撃音で決してニコニコと観ていられない作品たったが、そんなな
- ルナパパではもうほとんどクストリッツァだったけど、「少年機関車に乗る」から続くフ
ヒューマンドラマ
- 製作年1993年
- 製作国タジキスタン,スイス,日本
- 時間90分
- 監督バフティ・フドイナザー
- 主演ダレル・マジダフ
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「少年、機関車に乗る」「コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って」で高く評価されたタジキスタンのバフティヤル・フドイナザーロフ監督によるファンタジックなドラマ。
美しい湖畔の村。女優を夢見る17歳の少女マムラカットは、戦争の後遺症を抱える兄や厳格な父とともに暮らしている。ある満月の夜、マムラカットは暗闇の中から声をかけてきた見知らぬ男に誘惑されて彼の子を身ごもるが、男はこつ然と姿を消してしまう。古い慣習にとらわれた村で冷たい仕打ちを受ける中、父や兄と一緒に男を捜す旅に出るマムラカットだったが……。
「グッバイ、レーニン!」のチュルパン・ハマートバが主人公マムラカット、「ラン・ローラ・ラン」のモーリッツ・ブライブトロイがマムラカットの兄を演じた。
ネット上の声
- タジキスタンの鬼才・フドイナザーロフ監督のおそらく代表作たる本作
- また、映画の魔法と出会うことができた幸せ
- 素晴らし過ぎる
- タジキスタン
ヒューマンドラマ
- 製作年1999年
- 製作国ドイツ,オーストリア,日本
- 時間107分
- 監督バフティヤル・フドイナザーロフ
- 主演チュルパン・ハマートヴァ
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「少年、機関車に乗る」「ルナ・パパ」などで知られるタジキスタンの名匠バフティヤル・フドイナザーロフが、半世紀で10分の1にまで干上がった中央アジアの大湖・アラル海を舞台に、贖罪を求めてさまよう男の無謀な旅を描いたドラマ。
船長マラットはアラル海を航海中に大嵐に遭遇して妻や仲間を失い、たったひとり生き残る。心に深い傷を抱える彼は、現在は干上がってしまったアラル海に戻り、荒野に横たわっていた自分の船と再会。その船を引きずって、水のない海を横断する旅に出るが……。
主人公マラット役に「オーガストウォーズ」のエゴール・ベロエフ。フドイナザーロフ監督は2015年に急逝し、本作が最後の長編作品となった。
ネット上の声
- 神話と通底しているんだろうが、それとは無関係に砂丘を数メートルずつ進んでいく船の
- 人々は海を失った後も、残された茫漠たる砂地で質実に暮らしていくのだが、しかし彼ら
- 真っ青な空と乾ききった黄土色の大地に、奇異で人為的な構造物が建ち、その中を色鮮や
- ファーストショットの海面の揺めきを模倣するかのように踏み荒れた砂浜がつくる凸凹を
ファンタジー、 ヒューマンドラマ
- 製作年2012年
- 製作国ロシア,ベルギー,フランス,カザフスタン,ドイツ,タジキスタン
- 時間110分
- 監督バフティヤル・フドイナザーロフ
- 主演ユゴール・ベロエフ
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「ルナ・パパ」「少年、機関車に乗る」などで知られ、6本の長編を残して2015年に49歳で他界したタジキスタンの名匠バフティヤル・フドイナザーロフが、グッチの高級スーツを着て夢をかなえようと奮闘する少年たちの姿を描いたドラマ。
黒海をのぞむ港町。寂れた住宅街に暮らすシティル、ゲカ、ダンボの3人の少年は、ある日、富裕層が暮らすエリアに足を伸ばし、そこでショーウインドーに飾られたグッチ(GUCCI)のスーツと出合う。スーツは3人にとって夢の象徴となり、努力と多少の強引さでなんとかそのスーツを手に入れた彼らは、交代でスーツを着て、それぞれの夢をかなえようとする。しかし、そんな少年たちの運命は思いがけない方向に進んでいく。
フドイナザーロフ監督が初めてタジキスタンを離れ、クリミア半島を舞台に描いた作品。2003年・第16回東京国際映画祭で審査員特別賞と優秀芸術貢献賞の2冠に輝いた。その後は日本で上映される機会がなかったが、2023年に特集上映「再発見!フドイナザーロフ ゆかいで切ない夢の旅」(23年6月5日~/東京・ユーロスペースほか)にて劇場初公開が実現。
ネット上の声
- クリミア半島と黒海のロケーションが美しい。
- タジキスタンという違う惑星
- 非常に壺。
ヒューマンドラマ
- 製作年2003年
- 製作国ロシア,ウクライナ,ドイツ,フランス
- 時間92分
- 監督バフティヤル・フドイナザーロフ
- 主演アレクサンドル・ヤツェンコ
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ネット上の声
- バフティヤル・フドイナザーレフ監督作品
- これ以前のフィルモグラフィにあったフドイナザーロフ的な運動や細部がアクション映画
- 本作だけ、特集上映から除外されてるのは、権利問題はどうであれ、わかる
- あっち行ったりこっち行ったりしていて楽しいのだが、正直微妙だった
アクション
- 製作年2006年
- 製作国ロシア
- 時間---分
- 監督バフティヤル・フドイナザーロフ
- 主演デニス・ニキフォロフ