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エドワード・ヤン監督が「カップルズ」以来4年ぶりに取り組んだ家族劇。ヤンヤンは祖母と両親、姉と台北のマンションに暮らすごく普通の家庭の少年。ところが、叔父の結婚式を境に、様々な事件が起こり始める……。現代の家族を取り巻く多彩なエピソードを同時進行させ、時には対比させた緻密な構成で描いていく。穏やかさの中に異様な緊迫感が同居した映像世界は、ヤン監督作品ならではの濃密さ。イッセー尾形の出演も話題に。
ネット上の声
- 何となく途中から、引き込まれて観たけど、長い!前半もう少し削れる気がします
- 観客だけが知る、家族の優しい距離感。
- エドワードヤン遺作、ある台湾の家族
- エドワード・ヤン的アマルコルド
夏休みが舞台、 懐かしいノスタルジックな夏、 ヒューマンドラマ
- 製作年2000年
- 製作国台湾,日本
- 時間173分
- 監督エドワード・ヤン
- 主演ジョナサン・チャン
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急激な経済成長を遂げた台湾の都市・台北で、日々利潤追求ゲームに興じる4人の少年たち。巧妙な手口で大人も女も操り、金も自由も手に入れようとする彼らの前に、ある日突然フランス人の少女マルトが舞い込んで来る。彼女の出現によって、深い絆で結ばれているはずだった4人の関係は揺らぎ始めるが……。現代に生きる若者たちが内包する不安や孤独、絶望感、そして焦燥感を、斬新なタッチで描いた傑作。
ネット上の声
- 悶々とした空気をぶち壊すような、最高にクサくて美しいラスト
- 怖いくらい引き込まれました
- 不吉な光と幸せなブルー
- エドワード・ヤン良い
ヒューマンドラマ
- 製作年1996年
- 製作国台湾
- 時間121分
- 監督エドワード・ヤン
- 主演ヴィルジニー・ルドワイヤン
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台湾の名匠エドワード・ヤンが手がけた青春群像劇。1991年の第4回東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞し、ヤン監督の日本初公開作品として92年に劇場公開された。61年夏、14歳の少年が同い年のガールフレンドを殺害するという、台湾で初の未成年による殺人事件が起こる。不良少年同士の抗争、プレスリーに憧れる少年の夢、大陸に帰りたいと願う少年の親世代の焦りと不安を描きながら、当時の台湾の社会的・精神的背景を浮き彫りにしていく。主人公を演じるのは、当時まったくの素人だったチャン・チェン。上映時間が188分のバージョンと236分のバージョンが存在し、2016年の第29回東京国際映画祭ワールドフォーカス部門にて、デジタルリマスターされた236分のバージョンがプレミア上映。17年に同バージョンが劇場公開となる。※タイトルの「クー嶺街(クーリンチェ)」の「クー」は「牛」偏に「古」
ネット上の声
- 懐古主義か承認欲求をこじらせたマニア向け
- 手抜きのカメラアングルを通ぶって褒めるな
- 星ゼロ個。つまらなすぎて眠る気にもならず
- エドワードヤンのベストムービー
ヒューマンドラマ
- 製作年1991年
- 製作国台湾
- 時間188分
- 監督エドワード・ヤン
- 主演チャン・チェン
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「クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」「ヤンヤン 夏の想い出」などで知られる台湾の名匠エドワード・ヤンが1994年に手がけた青春群像劇。
急速な西洋化と経済発展が進む1990年代前半の台北。企業を経営するモーリーは、自分の会社の経営状況も、婚約者アキンとの仲も上手くいかずにいる。モーリーの会社で働く親友チチは、モーリーの仕事ぶりに振り回され、恋人ミンとはケンカが絶えない。そんなモーリーとチチの2人を中心に、同級生・恋人・同僚など10人の男女が2日半という時間の中で織りなす人間模様を描き、心に空虚感を抱える彼らが自らの求めるものを見いだしていく姿を映し出す。
1994年の金馬奨で脚本賞・助演男優賞・助演女優賞を受賞し、第47回カンヌ国際映画祭にも正式出品。第79回ベネチア国際映画祭にてワールドプレミア上映された4Kレストア版で2023年にリバイバル公開。
ネット上の声
- 【1990年代前半の台北を舞台にした同級生、恋人、姉妹、同僚などメンドクサイ男女8人の恋物語。それでも彼らは前を向いて生きて行こうとし、お互いの関係性も続けようとしているのである。】
- 濱口竜介監督トークショーで、原題は『独立時代』と知る
- よくわからなかったけど、スゴかった
- 人はパンのみにて生きるにあらず
ヒューマンドラマ
- 製作年1994年
- 製作国台湾
- 時間127分
- 監督エドワード・ヤン
- 主演チェン・シャンチー
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遺作ともなった「ヤンヤン 夏の想い出」などで知られ、1980~90年代には台湾ニューシネマを牽引した鬼才エドワード・ヤン監督が86年に手がけた長編第3作。80年代の台北を舞台に、都会に暮らす人々の不条理や孤独を浮き彫りにした群像劇。少女シューアンがかけた1本のいたずら電話によって、カメラマンとその恋人、女性作家と医師の夫、その元恋人、不良少女、刑事など、何のつながりもなかった人々の間に奇妙な連鎖反応が生じ、やがて悲劇が巻き起こる。日本での劇場初公開は1996年。2015年、デジタルリマスター版が公開。
ネット上の声
- 「ヤンヤン夏の思い出」等のエドワード・ヤン監督作品
- 美しくも影のある映像美が最高
- 現代人の無機質な心の結びつき
- エドワードヤンの恐れる風
ヒューマンドラマ、 サスペンス
- 製作年1986年
- 製作国香港,台湾
- 時間109分
- 監督エドワード・ヤン
- 主演コラ・ミャオ
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「クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」のエドワード・ヤンが、1985年に手がけた2作目となる長編監督作品。親の家業である紡績業を継いだ元野球選手のアリョン。彼の幼なじみで恋人のアジンはアメリカへの移住を考えている。過去の栄光にしがみつく男と過去から逃れようとする女、そして彼らを取り巻く人々の姿が、経済成長の中で変貌する80年代の台北を舞台に描かれる。主人公のアリョン役には製作と脚本も担当したヤンの盟友ホウ・シャオシェン。アジン役に当時のヤンの妻であった人気歌手ツァイ・チン。ウー・ニェンチェン、クー・イーチェンら台湾の映画作家たちが俳優として出演し、ホウ作品の脚本を数多く手がけるチュウ・ティエンウェンが共同脚本を担当。日本では長らく劇場未公開だったが、エドワード・ヤン生誕70年、没後10年となる2017年に、4Kデジタルリストア版で劇場初公開が実現。16年の第17回東京フィルメックスでも上映された。
ネット上の声
- 道をさがし、もがく幼馴染カップル
- スタイリッシュな大人の恋愛
- フジカラーのネオン看板
- 今は昔、最上級の退屈
ヒューマンドラマ
- 製作年1985年
- 製作国台湾
- 時間119分
- 監督エドワード・ヤン
- 主演ツァイ・チン