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筑豊の炭鉱町に生きた在日朝鮮人一世の女性。その壮絶な人生から浮かび上がる、歴史の記憶。
かつて炭鉱で栄えた福岡県筑豊地方。この地に生きる在日朝鮮人一世の女性、姜順任(カン・スニム)さんの人生を追ったドキュメンタリー。強制連行で日本へ渡り、炭鉱での過酷な労働、貧困、そして差別を乗り越えてきた彼女の力強い言葉。その一つ一つが、個人の記憶を超え、忘れ去られようとしている日本と朝鮮の近代史を鮮烈に浮かび上がらせる。庭に咲く鳳仙花(ホウセンカ)に故郷を重ねる彼女の姿。その語りは、歴史の証言そのもの。
ネット上の声
- 強制連行によって炭坑に送られた朝鮮人坑夫たちに思いを寄せた画家・富山妙子の制作風
- 過去の光景を絵に起こしたら嫌いな日本人を優しく描くことになりそう(描き直したら加
- 「はじけ鳳仙花 わが筑豊わが朝鮮」は48分の1984年のドキュメンタリー
- 土本典昭のホームページ見ててなんとなく見ました
ドキュメンタリー
- 製作年1984年
- 製作国日本
- 時間48分
- 監督土本典昭
- 主演富山妙子
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沈黙を破り、立ち上がった人々の魂の叫び。公害の原点・水俣病患者たちの闘いを記録した不朽のドキュメンタリー。
高度経済成長期の日本、熊本県水俣市。チッソ水俣工場が排出した有機水銀によって引き起こされた公害病「水俣病」。手足の痺れ、言語障害、そして死。原因企業や行政の無策に対し、補償と救済を求めて患者とその家族が立ち上がる。これは、彼らが自らの尊厳をかけて起こした「一揆」の記録。株主総会での直接対決、座り込み、そして全国からの支援。カメラは、苦しみながらも声を上げ続ける人々の表情を静かに、しかし力強く捉える。土本典昭監督が被害者に寄り添い、その「一生」を問い続けた、社会派ドキュメンタリーの金字塔。
ネット上の声
- 前作終盤の怒涛のエネルギーの衝突が100分以上継続していく途方も無さ、ただそれを
- 「あなたも人間なら答えてくださいよ!」
- 切り返しでチッソ社長の肩越しに患者の人たちをとらえたショットがしばしば使われるの
- フランスの作家が「これはシナリオに書けないような言葉のドラマ」だと言ったと
ドキュメンタリー
- 製作年1973年
- 製作国日本
- 時間107分
- 監督土本典昭
- 主演---
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交通事故被害者のタクシー運転手がカメラを手に告発。高度経済成長の陰で急増する悲劇、その“路上”の現実。
1960年代、高度経済成長期の日本。急増する自動車社会の陰で、交通事故は深刻な社会問題に。本作の主人公は、自身も事故被害者である京都のタクシー運転手。彼はハンドルを握る傍ら、カメラを手に取り、事故の悲惨な現実を記録し始める。被害者の会を結成し、国や行政に安全対策を訴える彼の活動に密着。加害者と被害者の埋まらない溝、遺族の悲痛な叫び。一人の市民活動家の執念の記録を通して、モータリゼーションの光と影を鋭くえぐる、伝説的ドキュメンタリー。
ネット上の声
- こんななのに見ちゃうと思うのはやっぱり編集の力であっておっさんたちが騒いでるカッ
- 走行車から都市の景観を映し取り、その車体や車輪の隣接ショットが随所に挟まれるとい
- ドキュメンタリーかと思ったけど交通安全PR映画?
- 全編に渡って暴力的に振り回されるキャメラ
ドキュメンタリー
- 製作年1964年
- 製作国日本
- 時間54分
- 監督土本典昭
- 主演---
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水俣病患者たちの「その後」の日常に寄り添い、彼らの言葉と魂の叫びを記録した、鎮魂のドキュメンタリー。
日本の公害病の原点、水俣病。その公式確認から数十年、カメラは再び水俣の地を訪れる。本作が映し出すのは、事件そのものではなく、病を背負いながらも懸命に生きる患者たちの「その後」の日常。漁に出て、畑を耕し、家族と笑い合う。そんな穏やかな暮らしの中に、今なお残る身体の痛みや、社会からの偏見、そして決して癒えることのない魂の傷跡が垣間見える。長年にわたり寄り添い続けたからこそ捉えられた、患者たちの飾らない言葉と表情。人間の尊厳と生命の輝きを静かに、しかし力強く訴えかける魂の記録。
ネット上の声
- 2013年に、天皇・皇后両陛下が初めて熊本県水俣市を訪れ、重い水俣病患者と懇談し
- 土本の声が決して“ナレーション”になっていない
- No.3365
ドキュメンタリー
- 製作年2004年
- 製作国日本
- 時間98分
- 監督土本典昭
- 主演喜納昌吉
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水俣病患者として、仲間を救うため井戸を掘り続けた男。その不屈の魂と行動を追った感動のドキュメンタリー。
公害に苦しむ熊本県水俣。水俣病患者であり、患者運動のリーダーでもあった川本輝夫。汚染された水に苦しむ仲間たちのため、彼はたった一人で安全な水を求め井戸を掘ることを決意。病に侵された身体、周囲の反対、そして掘り進めても水脈に届かない焦り。数々の困難が彼の前に立ちはだかる。これは、絶望の淵から希望の水を掘り当てようとした、一人の男の静かで、しかし壮絶な闘いの記録。その一途な行動が地域に何をもたらしたのか。その結末。
ネット上の声
- その半生が闘いそのものになってしまった事をご自身ではどう思っていたのだろうか
- 変わらず編集はうまいがこれはこれまでの映像を繋いでいるのでそこまでの感動がなかっ
- かつて未認定患者であり同じような人々に申請を勧め、チッソとの直接交渉の先頭に立っ
- 埋もれた水俣患者を訪ね歩き、申請を勧め、またチッソと直接交渉の末、年金・医療費を
ドキュメンタリー
- 製作年1999年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督土本典昭
- 主演川本輝夫
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忘れられた痛み、終わらない闘い。水俣病公式確認から30年、被害者たちの声なき声に耳を傾ける。
日本の高度経済成長の影で起きた公害病、水俣病。公式確認から30年、ドキュメンタリーの巨匠・土本典昭監督が、被害者たちのその後の人生を静かに見つめる。癒えることのない身体の痛み、家族の苦悩、そして社会からの偏見。企業や国との長く困難な闘いは、彼らの人生に何をもたらしたのか。カメラは、ただ悲劇を映すだけでなく、絶望の中でも尊厳を失わず、懸命に生きる人々の姿を克明に記録する。この国の豊かさの裏にある真実を問い、未来への重い教訓を突きつける社会派ドキュメンタリーの金字塔。
ネット上の声
- 水俣病の酷さを滔々と語るのにも関わらずその原因究明には猫に魚食わせて「水俣病を発
- コワイ チッソ会社のしゃべりかためっちゃやだ 神経細胞がこわれたらもう再生しない
- 『水俣病―その20年―』の続編
- 短文感想 75点
ドキュメンタリー
- 製作年1987年
- 製作国日本
- 時間43分
- 監督土本典昭
- 主演---
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新聞記事の断片から浮かび上がる、日本の原子力政策の巨大な虚像。膨大な記録で暴かれる「原発」という名の国家プロジェクトの実態。
水俣病を追い続けたドキュメンタリー映画の巨匠・土本典昭監督作品。監督自らが長年にわたりスクラップしてきた、原子力発電所に関する膨大な新聞の切り抜き。それらを丹念に読み解き、繋ぎ合わせることで、国や電力会社が喧伝してきた「安全神話」がいかに作られ、そして崩壊していったかを克明に描き出す。華々しい報道の裏に隠された、数々の事故、ずさんな管理体制、そして地域住民の不安の声。淡々と提示される記事の数々が、雄弁に日本の原子力行政の欺瞞を告発する。
ネット上の声
- ずっと嘘だったんぜ♪
- 病んでいたとき、授業に一切出ず、提出物もすべて放棄して、図書館に立てこもっていた
- いつか負ける日も来る
ドキュメンタリー
- 製作年1982年
- 製作国日本
- 時間45分
- 監督土本典昭
- 主演---
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「水俣の図」を制作する画家の姿を通じて、水俣を新たな視点で見つめ直すドキュメンタリー作品。監督は、一貫して水俣病を撮り続けた記録映画作家の土本典昭。
ネット上の声
- 貴重な映像
- 障壁画にカメラがトラックアップし、描かれた顔に向かってティルトアップするカメラワ
- 水俣病のドキュメンタリーである以前に、絵画映画としてのサスペンスが前面に出ている
- 製作年1981年
- 製作国日本
- 時間111分
- 監督土本典昭
- 主演---
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1960年代末、革命を夢見た学生たちの理想と葛藤、そして内なる崩壊を生々しく捉えた衝撃のドキュメンタリー。
舞台は、学生運動が激化する1960年代後半の京都。理想社会の実現を掲げ、大学をバリケードで封鎖した急進的な学生たち。本作は、その内部にカメラを据え、彼らの息遣いを間近で記録する。来るべき革命に向け、激しい議論を交わし、武装の準備を進める若者たち。しかし、強固に見えたその結束は、警察という外部の敵だけでなく、内部での路線対立や疑心暗鬼によって、徐々に蝕まれていく。理想に燃える純粋な情熱と、孤立が生み出す狂気。彼らが信じた「革命」とは何だったのか。一つの時代の終わりを予感させる、若者たちの痛々しいまでの肖像。
ネット上の声
- 「新左翼」日和見主義
- 西部講堂にて
- 大津幸四郎は三里塚からパルチザン五人組、そして水俣へと希望と諦念をローラーコース
- 京都大学全共闘による闘争の記録を、学生の側から撮っているだけでかなりの価値がある
ドキュメンタリー
- 製作年1969年
- 製作国日本
- 時間120分
- 監督土本典昭
- 主演---
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アフガニスタン紛争で傷ついた住民たちの姿を首都カブールをはじめ、シャララバード、ヘラート、バルブ等、広域の取材で記録したドキュメンタリー。製作松原明、佐々木正明、米田正篤、松林珠恵、柏木茂幸。演出土本典昭、熊谷博子、アブドゥル・ラティーフ。解説伊藤惣一。1989年6月完成。16ミリ116分。
ネット上の声
- 35年くらい前の映画で極めて高名で私でもそのタイトルは聞き及んでいた
- アフガニスタンのドキュメンタリー
ドキュメンタリー
- 製作年1989年
- 製作国日本
- 時間110分
- 監督土本典昭
- 主演---
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水俣病を撮り続けてきた土本典昭監督が、もう一つのライフワークとしている原発問題をとりあげたドキュメンタリー「海盗り」が完成した。これは原子力船「むつ」の母港建設で揺れる青森県下北半島にカメラを持ち込み、原子力開発の矛盾を浮き彫りにしたもの。撮影は清水良雄と樋口司郎。
ネット上の声
- 一見、当事者たちに介入して、争いから離れた、人間個人の生活に根ざした生ける声をゆ
- 欲を言えばもう少し淡々と漁民の生活を見ていたかった
- 81年、浜関根に原子力船むつの新母港建設の話がでる
- 水俣モノではない土本典昭作品
ドキュメンタリー
- 製作年1984年
- 製作国日本
- 時間103分
- 監督土本典昭
- 主演---