-
大阪・泉南、アスベスト被害に苦しむ住民たち。国の責任を問う、前代未聞の巨大訴訟の記録。
かつて石綿産業で栄えた大阪・泉南地域。そこで暮らす人々は、アスベストによる深刻な健康被害に静かに蝕まれていた。これは、国が危険性を知りながら対策を怠ったとして、被害者と家族たちが起こした国家賠償請求訴訟の記録。高齢の原告たちが、消えゆく記憶と衰える身体と闘いながら、国の巨大な壁に挑む姿。彼らが求めたのは金銭だけでなく、人間の尊厳そのもの。10年以上にわたる法廷闘争の果てに、彼らが見たものとは。正義を問う魂のドキュメンタリー。
ネット上の声
- まずドキュメンタリーとして考えることよりも「映画」としてこれが凄い面白いんだよ
- 石綿裁判を追った稀に見る労作
- 「超人」と「システム」
- ニッポン国の病巣を見た
ドキュメンタリー
- 製作年2017年
- 製作国日本
- 時間215分
- 監督原一男
- 主演---
-
6時間22分、魂の記録。水俣病公式確認から64年、今なお続く患者たちの闘いと祈りを描くドキュメンタリー。
水俣病が公式に確認されてから60余年。しかし、その闘いは終わっていない。カメラは、今なお救済を求め、国や原因企業を相手に裁判を続ける患者たちの日常に深く分け入る。老いと病に蝕まれながらも、尊厳をかけて声を上げ続ける人々の姿。彼らを支える弁護士や支援者たちの葛藤。膨大な裁判記録と、一人ひとりの人生が刻まれた証言の数々。37年間にわたる取材で紡がれる、3部構成・6時間超の大長編。これは、終わらない公害事件の記録であり、人間の魂の記録そのもの。
ネット上の声
- 水俣曼荼羅を見て感じたこと
- 行政マンは冷酷な外道か?
- 現在進行形の未解決問題
- 水俣病ではなくチッソ病
ドキュメンタリー
- 製作年2020年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督原一男
- 主演---
-
主人公は、天皇にパチンコ玉を発射した過去を持つアナーキスト、奥崎謙三。彼は、太平洋戦争中、自らが所属した独立工兵第36連隊が駐屯したニューギニアの地で起きた、兵士の不審死事件の真相を追い求める。元上官や戦友たちをアポなしで訪ね、執拗な尋問と時には暴力で、固く閉ざされた口を開かせようとする奥崎。次々と明らかになる、飢餓、人肉食、そして上官による兵士射殺という衝撃の事実。国家の罪を一身に背負い、突き進む男の執念の記録。
ネット上の声
- 人は都合の悪い過去を色々な口実で封印する
- ゆきすぎて、圧倒。
- 地獄の申し子
- 主義云々ではなく、理不尽な未解決事件を真摯に向き合い直向きに真相を追いかける姿勢
ドキュメンタリー
- 製作年1987年
- 製作国日本
- 時間122分
- 監督原一男
- 主演奥崎謙三
-
2019年、夏。俳優・山本太郎が旗揚げした「れいわ新選組」。常識破りの選挙戦に密着した、政治ドキュメンタリー。
2019年、夏の参院選。元俳優の山本太郎が立ち上げた政治団体「れいわ新選組」の、前代未聞の選挙戦を追ったドキュメンタリー。候補者は、ALS患者や重度障害者、シングルマザーなど、これまで政治の舞台から見過ごされてきた人々。資金も組織もない彼らの武器は、SNSと街頭での魂の訴えのみ。常識を覆す選挙戦略は、社会に熱狂と波紋を巻き起こしていく。これは単なる選挙の記録ではない。日本の民主主義のあり方を問い、人々の心に火を灯した「一揆」の全記録。
ネット上の声
- この国は狂っています。でも希望をみました。
- 安富さん主演のドキュメンタリー
- 私自身がマイケル教信者なので
- 2020年は政治ドキュメンタリーが豊作だったよねと思い出し『なぜ君』『はりぼて』
ドキュメンタリー
- 製作年2019年
- 製作国日本
- 時間248分
- 監督原一男
- 主演---
-
カメラは、元妻の「生」を執拗に追い続ける。愛と憎しみ、エゴとエロスが剥き出しになる、究極の私的ドキュメンタリー。
舞台は1970年代初頭の沖縄と東京。映画監督・原一男は、かつての恋人であり、息子を育てる武田美由紀にカメラを向ける。フェミニストとして、シングルマザーとして、そして一人の女として、世間の常識に抗い自由に生きようとする彼女。他の男との恋愛、そして米兵の子供の出産。監督は嫉妬と愛憎を抱えながら、その全てを記録していく。撮影者と被写体の境界線が溶け合う極限状況。そこで映し出される、人間の剥き出しの魂の叫び。
ネット上の声
- 若い時分からこんなものを撮っていたなんて原一男という人はやはり違うな
- 情けない男とたくましい女たちのガチ
- 情けない男とたくましい女たちのガチ
- ひるんだのか、事故かブレボケ
ヒューマンドラマ
- 製作年1974年
- 製作国日本
- 時間110分
- 監督原一男
- 主演---
-
癌に侵された作家・井上光晴の壮絶な最期。虚構か真実か、その生き様全てを晒す衝撃のドキュメンタリー。
1990年代初頭の日本。戦後文学を代表する作家・井上光晴は、末期の肝臓癌に侵されていた。自身の壮絶な体験を基にした私小説で知られるが、その経歴には多くの「嘘」がつきまとう謎多き人物。鬼才・原一男監督は、死を目前にしてもなおエネルギッシュに活動を続ける井上に密着。病魔に蝕まれながら最後まで「小説家」であろうとする井上と、その本質を暴こうとする監督のカメラが激しくぶつかり合う。家族や弟子たちとの関係の中で見せる最期の表情。彼の人生は壮大な物語だったのか。
ネット上の声
- シネマテークの最終日は意図的に行きませんでした
- 小説家、井上光晴の晩年を追ったドキュメンタリー
- ひとりの人間の人生をリアルに
- 井上光晴という小説家
ドキュメンタリー
- 製作年1994年
- 製作国日本
- 時間137分
- 監督原一男
- 主演井上光晴[作家]
-
脳性マヒ者たちの日常と闘争を記録。社会の偽善を告発し、人間の尊厳を問う、衝撃のドキュメンタリー。
1970年代、日本。カメラは脳性マヒ(CP)の人々の生活に密着。彼らは「障害者」というレッテルを貼られ、社会から憐れみや差別の視線を向けられてきた。しかし、本作が映し出すのは、介助を拒否し、自らの足で街を歩き、詩を作り、激しく議論する彼らのありのままの姿。社会の無理解や偽善に対し、怒りをぶつけ、自立を叫ぶ。その剥き出しの魂の記録は、観る者に「健常」とは何かを鋭く問いかける。
ネット上の声
- ドキュメンタリー巨匠処女作
- 見せ物じゃないんだから
- 責任者はお前の目の前にいる
ドキュメンタリー
- 製作年1974年
- 製作国日本
- 時間82分
- 監督原一男
- 主演---
-
激動の70年代を背景に、ヒロイン知華と4人の男とたちとの愛を描いた物語。ドキュメンタリー映画の鬼才・原一男が、4人の女優がひとりのヒロインを演じるという試みに挑戦する。監督にとって初めての劇映画という点でも注目を集めた。ヒロイン・知華を演じるのは、「皆月」の吉本多香美、「M/OTHER」の渡辺真起子、金久美子、桃井かおり。相手役は、田中実、田辺誠一、夏八木勲ら。
ネット上の声
- 長らく日本のドキュメンタリー映画を牽引してきた原一男監督によるフィクション作品
- キャスティングにかなり無理が・・・
- 観なくて良かったかな?
- 本当に生きていた70年代
ヒューマンドラマ
- 製作年2004年
- 製作国日本
- 時間114分
- 監督原一男
- 主演吉本多香美
-
山口県萩市沖にある離島・見島に暮らす人々の生活や文化をとらえたドキュメンタリー。演出は、HAGI世界映画芸術祭の中に誕生した"CINEMA塾"の塾生と、同塾の塾長でもある「全身小説家」の原一男。撮影を原監督自身が担当している。16ミリ作品。
ドキュメンタリー
- 製作年1999年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督原一男
- 主演---