-
「ペパーミント・キャンディー」のイ・チャンドン監督が、社会に適応できない青年と脳性麻痺の女性の愛の行方を描き、第59回ベネチア国際映画祭で監督賞などを受賞した恋愛ドラマ。
ひき逃げ死亡事故で服役し刑務所から出たばかりの青年ジョンドゥは、家族の元へ戻るが迷惑がられてしまう。ある日、被害者家族のアパートを訪れた彼は、寂しげな部屋にひとり取り残された被害者の娘コンジュと出会う。重度の脳性麻痺を持つ彼女は、部屋の中で空想の世界に生きていた。互いに惹かれ合い、純粋な愛を育んでいくジョンドゥとコンジュだったが……。
「ペパーミント・キャンディー」でも共演したソル・ギョングとムン・ソリがジョンドゥとコンジュをそれぞれ演じた。2019年、イ・チャンドン監督の「バーニング 劇場版」公開にあわせて4Kレストア・デジタルリマスター版で公開。2023年の特集上映「イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K」では4Kレストア版で公開。
ネット上の声
- 演技力が凄すぎる、、そして苦しすぎる、、
- 主人公の男っぷりが堪らなかった。
- 障碍受容の歴史と極上の恋物語
- 凄い 凄い過ぎる!!!!!!
恋愛
- 製作年2002年
- 製作国韓国
- 時間132分
- 監督イ・チャンドン
- 主演ソル・ギョング
-
「オアシス」「シークレット・サンシャイン」のイ・チャンドン監督が、アルツハイマー症に冒され徐々に言葉を失っていく初老の女性が、一編の詩を編み出すまでを描いた人間ドラマ。
釜山で働く娘に代わり中学生の孫息子ジョンウクを育てる66歳のミジャは、ふとしたきっかけで詩作教室に通い始めるが、その矢先に自分がアルツハイマー型認知症であることが発覚する。さらに、少し前に起こった女子中学生アグネスの自殺事件にジョンウクがかかわっていたことを知り、ショックを受けたミジャは、アグネスの足跡をたどっていくが……。
2010年・第63回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞。2023年、イ・チャンドン監督の特集上映「イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K」にて、4Kレストア版でリバイバル公開。
ネット上の声
- NHKの【事件の涙】というドキュメントを思いだした どんな出来事に...
- 映画における《語り》の、ひとつの極地を見た気がして震えた
- 老女は少女に、少女は老女の詩にすくい上げられる
- 詩と人生を作り上げることの難しさと美しさ
ヒューマンドラマ
- 製作年2010年
- 製作国韓国
- 時間139分
- 監督イ・チャンドン
- 主演ユン・ジョンヒ
-
「ペパーミント・キャンディー」「オアシス」のイ・チャンドンが監督・脚本を手がけ、作家イ・チョンジュンの短編小説を原作に、最愛の人を失った女性の魂の救済を描いた人間ドラマ。
夫を事故で亡くしたシネは幼い息子を連れ、夫の故郷である地方都市ミリャンに引っ越してくる。そこで自動車修理工場を営む男性ジョンチャンと知りあった彼女は、彼の好意でピアノ教室を開き、順調な新生活をスタートさせる。ところがある日、息子が何者かに誘拐されてしまい……。
「ユア・マイ・サンシャイン」のチョン・ドヨンが主人公シネを熱演し、2007年・第60回カンヌ国際映画祭で韓国人俳優として初の女優賞を受賞。「グエムル 漢江の怪物」のソン・ガンホがジョンチャンを演じた。2023年、イ・チャンドン監督の特集上映「イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K」にて、4Kレストア版でリバイバル公開。
ネット上の声
- 主人公はどうしたかったのか?神様の正体と宗教の意義を含めて考えてみました。
- 映画館で観たら、どうなっていただろう
- イ・チャンドンの残酷で美しい眼差し
- 映画でしか伝えられないメッセージ
ヒューマンドラマ
- 製作年2007年
- 製作国韓国
- 時間142分
- 監督イ・チャンドン
- 主演チョン・ドヨン
-
韓国現代史を背景に1人の男性の20年間を描き、韓国のアカデミー賞である大鐘賞映画祭で作品賞など主要5部門に輝いた人間ドラマ。「オアシス」「シークレット・サンシャイン」のイ・チャンドン監督が1999年に手がけた長編第2作。
99年、春。仕事も家族も失い絶望の淵にいるキム・ヨンホは、旧友たちとのピクニックに場違いなスーツ姿で現れる。そこは、20年前に初恋の女性スニムと訪れた場所だった。線路の上に立ったヨンホが向かってくる電車に向かって「帰りたい!」と叫ぶと、彼の人生が巻き戻されていく。自ら崩壊させた妻ホンジャとの生活、惹かれ合いながらも結ばれなかったスニムへの愛、兵士として遭遇した光州事件。そしてヨンホの記憶の旅は、人生が最も美しく純粋だった20年前にたどり着く。
2019年、イ・チャンドン監督の「バーニング 劇場版」公開にあわせて4Kレストア・デジタルリマスター版で公開。2023年の特集上映「イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K」では4Kレストア版で公開。
ネット上の声
- 韓国の歴史を知らないと理解しきれないんだろう。素晴らしい映画である...
- 物語の冒頭には1999年の、人生に絶望しきった40代の主人公が登場...
- 未来へと歩みを進めることは、とても恐ろしい。
- どうかもうこれ以上悲しまないでください
ヒューマンドラマ
- 製作年1999年
- 製作国韓国,日本
- 時間129分
- 監督イ・チャンドン
- 主演ソル・ギョング
-
「シークレット・サンシャイン」「オアシス」で知られる名匠イ・チャンドンの8年ぶり監督作で、村上春樹が1983年に発表した短編小説「納屋を焼く」を原作に、物語を大胆にアレンジして描いたミステリードラマ。
アルバイトで生計を立てる小説家志望の青年ジョンスは、幼なじみの女性ヘミと偶然再会し、彼女がアフリカ旅行へ行く間の飼い猫の世話を頼まれる。旅行から戻ったヘミは、アフリカで知り合ったという謎めいた金持ちの男ベンをジョンスに紹介する。ある日、ベンはヘミと一緒にジョンスの自宅を訪れ、「僕は時々ビニールハウスを燃やしています」という秘密を打ち明ける。そして、その日を境にヘミが忽然と姿を消してしまう。ヘミに強く惹かれていたジュンスは、必死で彼女の行方を捜すが……。
「ベテラン」のユ・アインが主演を務め、ベンをテレビシリーズ「ウォーキング・デッド」のスティーブン・ユァン、ヘミをオーディションで選ばれた新人女優チョン・ジョンソがそれぞれ演じた。第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で国際批評家連盟賞を受賞。2023年、イ・チャンドン監督の特集上映「イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K」にて、4Kレストア版でリバイバル公開。
ネット上の声
- 村上作品を韓国映画の熱量で新たな視点で昇華させた秀作
- いつの間にか文明が作り出した幻に囚われていた
- 退屈。女死んだ?何故男を殺した?理解不能
- 彼が燃やしたのは、彼女ではなかった説
ヒューマンドラマ
- 製作年2018年
- 製作国韓国
- 時間148分
- 監督イ・チャンドン
- 主演ユ・アイン
-
「ペパーミント・キャンディー」「オアシス」のイ・チャンドン監督が1997年に手がけた長編デビュー作。「シュリ」のハン・ソッキュが主演を務め、裏社会に生きる3人の男女が織りなす喪失と希望を描く。
兵役を終えて汽車で故郷へと向かう青年マクトンは、赤いスカーフを巻いた女性がチンピラに絡まれているところを助けるが、女性と言葉を交わすことなく別れてしまう。やがて、マクトンはその時の女性ミエと再会。彼女は新興組織のボスであるテゴンの情婦で、マクトンは彼女の紹介で組織の一員となる。テゴンに気に入られ裏社会で頭角を現していくマクトンは、テゴンに忠誠を誓いながらもミエに恋心を抱く。そんな中、対立組織のボスが刑務所から出所し、マクトンたちに圧力をかけてくる。
2023年、イ・チャンドン監督の特集上映「イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K」にて4Kレストア版で公開。
ネット上の声
- 素朴な味わい
- 低い評価に惑わされず、韓国映画を見よう
- どこかホンワカした裏社会モノ
- 言いたいことは分かるけど…
ヒューマンドラマ
- 製作年1997年
- 製作国韓国
- 時間105分
- 監督イ・チャンドン
- 主演ハン・ソッキュ