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16世紀ロシア、孤独な皇帝が絶対的権力を求め、貴族との壮絶な闘争に身を投じる歴史絵巻。
舞台は16世紀のモスクワ。若くして即位した初代ロシア皇帝イワン4世は、国家統一の野心に燃える一方、その内面は猜疑心と孤独に満ちていた。戴冠式で「ツァーリ」を宣言し中央集権化を目指すも、彼の改革に反発する大貴族や、妻の毒殺疑惑が心を蝕む。目的は強力な国家の建設。しかし、内外の敵との権力闘争と自らのパラノイアが最大の障壁。信頼していた者たちの裏切りに直面し、非情な独裁者「雷帝」へと変貌を遂げていくイワン。彼の孤独な闘争が導く、国家と彼自身の運命。
ネット上の声
- 幼くして貴族に両親を殺されたことで貴族を恨み、封建貴族を抑え、残虐の限りを尽くし
- とにかくでっかい。とてつもない。消化不良。
- 第一部・第二部・そして幻の“第三部”
- 身の毛もよだつ残虐性は描かれず!
ヒューマンドラマ
- 製作年1944年
- 製作国ソ連
- 時間190分
- 監督セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
- 主演ニコライ・チェルカーソフ
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腐った肉が引き金となった水兵の反乱。映画史に刻まれるモンタージュ理論の金字塔、革命の物語。
1905年、帝政ロシア。黒海に浮かぶ戦艦ポチョムキン号の艦内。水兵たちに配給されたのは、ウジの湧いた腐った肉だった。劣悪な環境と非人道的な扱いに耐えかねた水兵たちの怒りが、ついに爆発。反乱の火蓋が切って落とされる。指導者を失いながらも、彼らは艦を掌握し、革命の象徴である赤旗を掲げた。オデッサ港に入港した彼らを、民衆は熱狂的に支持。しかし、それも束の間、政府軍の無慈悲な弾圧が始まる。「オデッサの階段」として知られる、映画史上最も有名な虐殺シーン。果たして、水兵たちと民衆の運命は。
ネット上の声
- 淀川長治氏が黄金狂時代と同格の傑作と表するに納得
- 映像編集に意味を与えることで生まれた奇跡
- 映画史的には価値あるのでしょうが・・・
- シーンごとカットごとの比類なき力強さ
ヒューマンドラマ
- 製作年1925年
- 製作国ソ連
- 時間66分
- 監督セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
- 主演アレクサンドル・アントノーフ
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巨匠エイゼンシュテインが描く、帝政ロシアの工場ストライキ。モンタージュ理論が炸裂する革命的サイレント映画。
1903年、帝政ロシア。ある工場で起きた一人の労働者の自殺をきっかけに、労働者たちは劣悪な環境の改善を求め、ストライキを決行。団結し、希望を抱く彼らに対し、工場主と政府はスパイを送り込み、容赦ない弾圧を開始する。映画史に燦然と輝くセルゲイ・エイゼンシュテイン監督の長編デビュー作。動物の屠殺シーンと労働者の虐殺を重ね合わせる衝撃的なモンタージュで、権力の非情さを告発した問題作。
ネット上の声
- 帝政ロシアへの痛烈な批判
- これも凄かった
- 機械に吊るされた自殺体、横に動く機関車、逃げる男を捕まえるようにカメラに近づく男
- 映画は美しい画面と美しいアクションが連続して繋がってさえいればそれだけで良いんじ
ヒューマンドラマ
- 製作年1925年
- 製作国ソ連
- 時間86分
- 監督セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
- 主演アレクサンドル・アントノーフ
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巨匠エイゼンシュテインがモンタージュ理論で描く、世界を揺るがしたロシア革命の十日間。
1917年、帝政が崩壊したロシア。二月革命後のペトログラードを舞台に、レーニン率いるボリシェヴィキが権力を掌握するまでの歴史的十日間を、ドキュメンタリータッチで再構成。主役は特定の個人ではなく、革命のうねりを生み出す「民衆」そのもの。巨匠セルゲイ・エイゼンシュテインが、独自の映像編集技術「モンタージュ理論」を駆使し、対立するイメージの衝突によって観客の感情と知性に訴えかける。冬宮への突入シーンをはじめ、映像の力で歴史的事件の本質に迫る、映画史に輝く記念碑的作品。
ネット上の声
- Ура-!(ウラー!と読みます)
- その時何が起きたのか?
- ポチョムキンの続き?
- レーニン万歳!!
ヒューマンドラマ
- 製作年1927年
- 製作国ソ連
- 時間109分
- 監督セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
- 主演ワシーリー・ニカンドロフ
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貧しい農村の変革を夢見る一人の農婦。ソ連初期、農業集団化の理想と現実を力強く描くプロパガンダ映画の金字塔。
1920年代、ソビエト連邦の貧しい農村。旧態依然とした農業に苦しむ農民たちの中で、一人の農婦マルファが立ち上がる。彼女は、個人経営の限界を打破するため、村で最初のコルホーズ(集団農場)設立に奔走。しかし、保守的な農民たちの抵抗や官僚主義の壁が彼女の前に立ちはだかる。モンタージュ理論を駆使した映像美学で、機械化による希望と、古い因習との闘争をダイナミックに描写。革命の理想に燃える人々の力強い記録。
ネット上の声
- 映像主義の力強さ!!
- 古きものと新しきもの
- サイレント映画です
- 冒頭の「我々は農業国から産業国へと生まれ変わる必要がある」というレーニンの言葉の
ヒューマンドラマ
- 製作年1929年
- 製作国ソ連
- 時間84分
- 監督セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
- 主演マルファ・ラプキナ
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メキシコの歴史と文化と民衆ヘの敬愛と賛歌をプロローグとエピローグにはさまれた4話のエピソードで描く。'39年に撮影されたフィルムを'79年に編集、完成したもの。監督、脚本は「イワン雷帝(1946)」のセルゲイ・M・エイゼンシュテインで'79年にグリゴーリ・アレクサンドロフが受けつぐ。撮影はエドゥアルド・ティッセとニコライ・オロノフスキー('79年スタッフ)、音楽はユーリー・ヤクシェフ('79年スタッフ)、助監督はニキータ・オルロフ('79年スタッフ)、ナレーターはセルゲイ・ボンダルチュク('79年スタッフ)が各々担当。一九七九年作品(三一年作品を使用)
ネット上の声
- 巨匠の未完の傑作
- エイゼンシュテイン、未完が悔やまれるのびのび映画──ハリウッドに渡ったエイゼンシ
- 市原湖畔美術館で開催されている、「メヒコの衝撃」展に触発されて、そういえばまだ見
- セルゲイ・エイゼンシュテイン監督がメキシコの歴史をその天才的な表現力で作品化しき
ドキュメンタリー
- 製作年1979年
- 製作国ソ連
- 時間86分
- 監督セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
- 主演---
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十三世紀のロシアに実在した名将アレクサンドル・ネフスキーが、西方から侵入したゲルマン軍をうちやぶって祖国の危機を救ったという故事を、製作当時西側からソビエトに重圧を加えていたナチをゲルマンになぞらえて描いたともいわれる歴史映画。「戦艦ポチョムキン」のセルゲイ・M・エイゼンシュテインが「ベルリン陥落」のピョートル・A・パブレンコと共同で脚本をかき、エイゼンシュテインが監督している。撮影はエイゼンシュテインの全作品を担当しているエドゥアルド・ティッセ。エイゼンシュテインはセルゲイ・プロコフィエフに音楽を依頼して画面と音楽との有機的な関連における新しいモンタージュを試みている。出演は「ドン・キホーテ(1957)」のニコライ・チェルカーソフ、「十月のレーニン」のオフロプコフ、「ゴーリキーの幼年時代」のマサリチノーワなど。一九四一年第一回スターリン賞の第一賞を、監督エイゼンシュテイン、脚本パブレンコ、俳優アブリコーソフがそれぞれうけている。A・T・Gの第八回上映作品である。
ネット上の声
- 反骨者が作る国威発揚映画、骨太の歴史劇。
- 中世ロシア、ドイツ騎士団との激戦
- 氷上の決戦はすごいが・・・
- 素晴らし過ぎて涙が出てくる
ヒューマンドラマ
- 製作年1938年
- 製作国ソ連
- 時間108分
- 監督セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
- 主演ニコライ・チェルカーソフ
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ネット上の声
- 切なさと心地良さ
- 単なる風景の繋ぎ合わせよりも、しっかり照明の当てられた女優を写したカットの方が良
- 歌手のMVだが抽象的な映像の洪水でシュール
- 製作年1930年
- 製作国フランス
- 時間20分
- 監督セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
- 主演---
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ネット上の声
- ジョルジュ・メリエスを想起させる手品的見せ物を強調したエイゼンシュテイン初期作
- エイゼイシュテインのデビュー作品
- エイゼイシュテインのはにかみ
- エイゼンシュテイン初期の短編
- 製作年1923年
- 製作国ソ連
- 時間---分
- 監督セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
- 主演グリゴリー・アレクサンドロフ
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「全線」「感傷非曲」に次いでセルゲイ・エイゼンシュティンが監督した映画で、例によって脚色と監督助手はG・アレキサンドロフ、撮影はエドゥアルド・ティッセが担当している。彼の前作と同様に台詞なしの伴奏楽と音響を付したもの。これはアメリカのプロレタリア的作家アプトン・シンクレアの後援のもとにメキシコに於いてその原住民のみを登場人物として撮影したもので、22万尺のネガを費やしたと伝えられている。編集には「女傑」のドン・ヘイスがあたり、字幕は編集監修にあたったハリー・チャンドリーが書いた。伴奏曲は「タブウ」と同じくヒューゴー・ライゼンフェルト博士が選定している。
- 製作年1933年
- 製作国アメリカ
- 時間60分
- 監督セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
- 主演---