-
20世紀初頭、デンマークの農村。厳格な信仰を持つ農場主ボーエン家は、長男の妻インガーを難産の末に失い、深い悲しみに包まれる。そんな中、自らをキリストと信じる次男ヨハンネスが「彼女を蘇らせる」と宣言。彼の言葉は狂気か、それとも真の信仰か。異なる宗派間の対立も絡み合い、残された家族の信じる心が激しく揺さぶられる。絶望の淵で人々が見つめる先にある、神の沈黙と、映画史に刻まれる衝撃の結末。
ネット上の声
- 最小限の要素で何故これだけの作品に出来るの!? 個々の信仰の深浅や...
- 宗教は嫌いだが、“奇跡”は嫌いじゃない
- 「奇跡」という言葉を考えさせられる
- クリスチャンの心象風景
ヒューマンドラマ
- 製作年1954年
- 製作国ベルギー,デンマーク
- 時間126分
- 監督カール・テオドール・ドライエル
- 主演ヘンリク・マルベルイ
-
17世紀デンマーク、魔女狩りが横行する村。若き牧師の妻が抱いた禁断の恋が、恐ろしい悲劇の引き金に。
舞台は17世紀デンマークの厳格な村。老牧師アプサロンの後妻アンネは、年の離れた夫との息苦しい生活。そんな彼女の前に現れたのは、夫の息子マーチン。互いに惹かれ合う二人。しかし、村では魔女狩りの嵐。アンネの母も魔女として火刑に処された過去。アンネに向けられる疑いの目と、禁断の愛の間で揺れる心。彼女を待ち受ける過酷な運命の予感。
ネット上の声
- ネタバレとはいえ読んでも影響はないと思う
- bsのおかげでやっと見れた
- 共同体規範の圧倒的な力
- モノクロの映像美を堪能
ヒューマンドラマ
- 製作年1943年
- 製作国デンマーク
- 時間93分
- 監督カール・T・ドライエル
- 主演トルキル・ロース
-
15世紀フランス、神の声を信じた少女が異端者として裁かれる。信仰の真価が問われる、魂を揺さぶる歴史的法廷劇。
舞台は百年戦争下のフランス、ルーアンの法廷。かつて救国の英雄と讃えられた少女ジャンヌ・ダルクは、今や囚われの身。彼女を待っていたのは、イングランドの意を受けた教会指導者たちによる過酷な異端審問。神の声を聞いたという彼女の純粋な信仰は、高圧的な尋問と巧妙な罠によって異端の証とされていく。男装の罪、神託の真偽を問われ、孤独と絶望の中で追い詰められるジャンヌ。信仰を貫くか、命乞いをするか。究極の選択を迫られた彼女が下す決断。その表情が映し出す、人間の尊厳の行方。
ネット上の声
- 百年戦争で祖国オルレアンを解放へと導いたジャンヌ・ダルクを実際の裁判記録を基に描
- 柳下美恵さんの伴奏付きで見られてよかった(何気にナカザと観た時以来2度目✌️前回
- 映像手法を勉強されている方は特に必見!
- 不可思議な存在が晒される、映画によって
ヒューマンドラマ
- 製作年1928年
- 製作国フランス
- 時間80分
- 監督カール・テオドール・ドライエル
- 主演ルネ・ファルコネッティ
-
横暴な夫と耐える妻、崩壊寸前の家庭。デンマークの巨匠ドライエルが描く、ある女性の魂の目覚めを描いたサイレント映画の傑作。
1920年代のデンマーク。専業主婦のイーダは、夫ヴィクトルからの絶え間ない暴言と横暴に耐える日々。ある日、ヴィクトルはイーダが大切にしていたミシンを勝手に売却。ついに限界に達したイーダは、家を出る決意。かつての乳母マッズに背中を押され、夫の元を去るイーダ。一人残されたヴィクトルは、初めて自らの過ちと妻への愛の深さに気づく。全てを失った男は変われるのか。ある家族の崩壊と再生の物語。
ネット上の声
- 100年前の「アンチ亭主関白」教育映画。結婚する若者♂全てに鑑賞を義務化してはどうか?
- ハラスメントに敏感な現代にこそ通じる普遍的なテーマ、封建的な暴君である夫に尽くす
- フランセン家の主人ヴィクトルは、家の中で暴君のように振る舞い、家事や育児で働きづ
- ドライヤーのサイレント
ヒューマンドラマ
- 製作年1925年
- 製作国デンマーク
- 時間107分
- 監督カール・テオドール・ドライエル
- 主演ヨハネス・マイヤー
-
霧深い村に迷い込んだ旅人。そこで彼が目撃したのは、生者の血をすする吸血鬼と、悪夢のような現実が交錯する怪奇の世界。
霧深い川辺の村にたどり着いた旅人アラン・グレイ。オカルトに惹かれる彼は、その村が吸血鬼の呪いに蝕まれていることを知る。城主の娘は生気を失い、夜な夜な現れる老婆の影。現実と悪夢、生と死の境界が溶け合う中で、アランは自らが生き埋めにされる幻覚を見る。影が意志を持ち、魂が彷徨う。音と映像で紡がれる、詩的で恐ろしい幻想怪奇譚。観る者の理性を静かに侵食する恐怖の傑作。
ネット上の声
- カール・テオドア・ドライヤー監督の初のサウンド映画
- 映画史上最も優れた作品のひとつ
- モノクロじゃないとダメな作品
- 良い吸血鬼として人間
吸血鬼(ヴァンパイア)、 ホラー
- 製作年1932年
- 製作国ドイツ,フランス
- 時間82分
- 監督カール・テオドール・ドライエル
- 主演ジュリアン・ウェスト
-
「愛は全て」。理想の愛のみを求め、男たちのもとを去り続けた元オペラ歌手ガートルード、その孤高の魂の遍歴。
20世紀初頭のデンマーク。元オペラ歌手のガートルードは、夫との冷え切った関係に終止符を打ち、若き恋人との愛に生きようと決意。しかし、彼女が求める「全てを捧げ合う絶対的な愛」は、どの男性も与えてはくれない。過去の恋人、夫、そして新しい恋人。男たちとの対話を通じて浮き彫りになる、彼女の愛に対する妥協なき哲学。誰にも理解されずとも、自らの理想を貫き通す一人の女性の、静かで気高い肖像。
ネット上の声
- イライラがとまらない
- ゲアトルーズの魅力とは。
- ドライエルの遺作となった恋愛心理劇
- ブルジョワ家庭の愛と孤独
ヒューマンドラマ
- 製作年1964年
- 製作国デンマーク
- 時間112分
- 監督カール・T・ドライエル
- 主演ニーナ・ペンス・ローデ
-
人類の歴史の裏で、常に囁き続ける悪魔の誘惑。四つの時代を通して描かれる、人間の弱さと信仰の物語。
悪魔サタンは、神から「千年の間に人間を誘惑し続けよ」という呪いをかけられる。本作は、サタンが歴史上の四つの重要な局面で人間を試す姿を描くオムニバス。イスカリオテのユダを裏切りへと導く古代エルサレム。スペインの異端審問で苦悩する修道士。フランス革命の嵐に翻弄される貴族の少女。そしてフィンランド内戦で赤軍に与する労働者。それぞれの時代で、サタンの甘い言葉に人々はどう立ち向かうのか。カール・Th・ドライヤー監督が壮大なスケールで問いかける、善と悪、そして人間の魂の行方。
ネット上の声
- 堕天使の解釈
- 四時代に渡る人間の背信行為とサタンの劫罰を描く内容であるが二作目にして160分も
- 4つの章立てのうち、後半2章のフランス革命での出来事と現在(1919年)の2つが
- サタンが地上で人間になり、誘惑して堕落させる命を受ける
ヒューマンドラマ
- 製作年1920年
- 製作国デンマーク
- 時間157分
- 監督カール・Th・ドライヤー
- 主演ヘリエ・ニッセン
-
著名な老画家と、彼が愛する美しき弟子ミカエル。ある女性の出現が、師弟の濃密な関係を静かに引き裂く。
20世紀初頭のヨーロッパ。高名な老画家クロード・ゾレは、弟子でありモデルでもある青年ミカエルに、父性以上の愛情を注いでいた。ミカエルもまた、師を深く敬愛し、二人の間には穏やかで創造的な日々。しかし、妖艶なザミコフ公爵夫人が彼らの前に現れたことで、その関係は崩壊の序曲を奏で始める。ミカエルは公爵夫人に心を奪われ、ゾレは嫉妬と絶望の淵へ。芸術家の魂の叫びを描く、悲痛な愛の物語。
ネット上の声
- 画家クロード・ゾレは画家志望の青年ミカエルを養子に迎え、豪邸に2人で暮らしていた
- ㊗️カール・テオドア・ドライヤー
- ヨブ記の再現には…
- 侯爵婦人と出会ってからのミカエルのダメ男ぶりが、美しさからは程遠い自分勝手な言動
ヒューマンドラマ
- 製作年1924年
- 製作国デンマーク
- 時間89分
- 監督カール・Th・ドライヤー
- 主演ウォルター・スレザック
-
ネット上の声
- 色々と描写に難解さもあって内容は把握し切れなかったけれど、初長編にして映像美がか
- 裁判(権力)に対する抵抗ともいうべき身振りは、神聖と謳われるドライヤー映画に付き
- 男性社会の自縄自縛とその中で勝手に運命を弄ばれる女性と言う構造に自覚的にある時点
- 100年以上前に作られたドライヤー監督のデビュー作(当時30歳)
ヒューマンドラマ
- 製作年1918年
- 製作国デンマーク
- 時間85分
- 監督カール・Th・ドライヤー
- 主演カール・マイヤー
-
ネット上の声
- あの髪型は支えが必要なんだ~
- [むかしむかしある国に、我儘王女がおりました] 60点
- ドイツからデンマークに戻って今度はおとぎ話
- 所有DVD再鑑賞
ヒューマンドラマ
- 製作年1922年
- 製作国デンマーク
- 時間78分
- 監督カール・Th・ドライヤー
- 主演クララ・ヴィート
-
ネット上の声
- 短編13分
- 白っぽくて冷たさすら感じられる映像に宗教的テーマ、そしてミニマリズム、これらの要
- 「教会」の建物…外観や内観や、その「意味」をナレーションでは伝えているのかな…
- 『短篇全集』より
ドキュメンタリー
- 製作年1947年
- 製作国デンマーク
- 時間---分
- 監督カール・テオドール・ドライエル
- 主演---
-
ネット上の声
- カール・テオドア・ドライヤー監督の短編文化映画で、デンマークの彫刻家をテーマにし
- ずっと彫刻の美しさについて語っている、1949年に製作されたデンマークのシュート
- デンマークの彫刻家ベアトル・トーヴァルセンを主題として制作した短編作品
- モノクロで映し出される彫刻はそれ自体発光しているかのよう
ドキュメンタリー
- 製作年1949年
- 製作国デンマーク
- 時間---分
- 監督カール・テオドール・ドライエル
- 主演---
-
ネット上の声
- 信じる心は救われるって、どの宗教も同じようなものなのに、キリスト教はユダヤ教を信
- ドライヤー監督がデンマークを離れて初めてドイツで制作した4作目
- これも『サタンの書』帝政ロシア版と言えるかもしれない
- ドライヤーは、怒れる群衆の撮り方が本当に巧い
ヒューマンドラマ
- 製作年1922年
- 製作国ドイツ
- 時間---分
- 監督カール・Th・ドライヤー
- 主演アデーレ・ロイター=アイヒベルク