-
トルコの雄大な自然を舞台に、養蜂家の父と暮らす少年の静かな日常と、父の失踪をきっかけに始まる小さな冒険の物語。
トルコ北東部の緑豊かな山岳地帯。6歳の少年ユスフにとって、世界は養蜂家である父と、神秘的な森そのもの。学校では吃音のためうまく話せず、心を閉ざしがちな彼が唯一心を開くのが、森で働く父との時間。しかしある日、森から蜂が姿を消し、一家の生活が困窮。父は新たな蜜源を求め、危険な森の奥深くへと一人で旅立つ決意。帰らない父を案じたユスフは、父の跡を追い、たった一人で森へと足を踏み入れる。言葉の代わりに、自然の音だけが響く世界で、少年が見つけ出すものとは。父子の絆と生命の循環を描く詩的な映像美。
ネット上の声
- 少年ユスフ優しい目線で描いている秀作
- “蜂蜜”ほど、甘い映画じゃなかった
- 過剰さから遠いところにある豊かさ
- それでも人生は続いていく
吃音者が登場する、 ヒューマンドラマ
- 製作年2010年
- 製作国トルコ,ドイツ
- 時間103分
- 監督セミフ・カプランオール
- 主演ボラ・アルタシュ
-
思春期の終わり、詩を愛する青年が直面する母の恋と自立への葛藤。トルコの小さな町を舞台に描く、静かなる成長の物語。
トルコの地方都市ティレ。高校を卒業したばかりの青年ユスフは、母と二人、牛乳を売って生計を立てる日々。彼の心の支えは、雑誌に投稿を続ける詩作。しかし、彼の日常は、母が町の駅長と親密な関係になったことで静かに崩れ始める。母への複雑な感情と、将来への漠然とした不安。大人になることへの戸惑いの中で、ユスフは人生の岐路に立たされる。静謐な映像美で綴られる、一人の青年の心の揺らぎと成長の軌跡。
ネット上の声
- 大胆に取り散らかしたまま。
- 観る者に委ねられる場面があまりにも多い
- 解りにくいシーンの解説
- 人生は、淡々と、淡々と
ヒューマンドラマ
- 製作年2008年
- 製作国トルコ
- 時間102分
- 監督セミフ・カプランオール
- 主演メリヒ・セルチュク
-
イスタンブールで暮らす詩人のユスフは、母親の訃報を受けて何年も帰っていなかった故郷に戻る。古びた家ではアイラという美しい少女が待っており、ユスフはアイラが5年にわたり母の面倒を見てくれていたことを知る。アイラから聞いた母の遺言を実行するためユスフは旅に出るが、それは自身のルーツをたどる旅でもあった。第60回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した「蜂蜜」(2010)へと続く、セミフ・カプランオール監督の“ユスフ3部作”の第1部。
ネット上の声
- セヒミ・カプランオウル監督作品!
- 画面から空気の匂いが感じられる
- 淡々と ひたすら淡々と。
- トルコの日常を切り取る
ヒューマンドラマ
- 製作年2007年
- 製作国トルコ
- 時間97分
- 監督セミフ・カプランオール
- 主演ネジャト・イスレーシュ
-
「蜂蜜」で第60回ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞したトルコのセミフ・カプランオール監督が7年ぶりにメガホンをとり、ダークなディストピアを美しいモノクロ映像で描いたSFドラマ。近未来。種子遺伝学者のエロールは移民の侵入を防ぐ磁気壁に囲まれた都市に住んでいるが、その都市内の農地が原因不明の遺伝子不全に襲われてしまう。エロールは人類の危機を救うため、遺伝子改良に関する重要な論文を執筆中に姿を消した同僚研究者アクマンを探す旅に出る。主演は「グラン・ブルー」のジャン=マルク・バール。共演に「サラエボ、希望の街角」のエルミン・ブラボ、「夏の終止符」のグレゴリー・ドブリギン。2017年・第30回東京国際映画祭コンペティション部門で最高賞の東京グランプリを受賞。
ヒューマンドラマ
- 製作年2017年
- 製作国トルコ,ドイツ,フランス,スウェーデン,カタール
- 時間128分
- 監督セミフ・カプランオール
- 主演ジャン=マルク・バール