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古い映写機を担ぎ、中国の農村を旅する一人の日本人。映画を通じて、国境を越えた心の交流を描くロードムービー。
1990年代の中国。主人公は、移動映画屋の日本人、原。彼は「包(パオ)」と呼ばれる手作りの映写機と発電機をリヤカーに乗せ、中国各地の農村を巡る旅。上映するのは、かつて中国で人気を博した日本の古い映画。言葉も通じない村人たちと、映画という共通言語で心を通わせていく原。しかし、彼の旅は単なる文化交流ではない。そこには、彼の過去と、日中関係の複雑な歴史が影を落とす。旅の果てに彼が見つけるものとは何か。雄大な中国の自然を背景に、一人の男の旅路と人々の出会いを静かに見つめる感動の一作。
ネット上の声
- 台湾の香具師(やし)のドキュメンタリー
- 最高!ショーの映画だから音楽が鳴り響いているのだが、その隙間を埋める清水靖晃の劇
- アホンさん家族は地元でパフィーマンス付きの移動ドラッグストアでチビチビ生活費を稼
- 素人目から見ても編集が乗っていて監督はここぞ!という明確なビジョンが撮影の段階で
ドキュメンタリー
- 製作年1995年
- 製作国日本
- 時間95分
- 監督柳町光男
- 主演葉天爽
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一人の男の破滅を通して、変わりゆく大地と崩壊する家族を描く。薬物に溺れ、狂気へと堕ちていく衝撃の物語。
舞台は開発が進む鹿島の工業地帯。ダンプ運転手の幸雄は、単調な日常と家庭からの逃避願望を抱えていた。そんな彼の心の隙間に入り込んだのが覚醒剤。束の間の快楽は、やがて彼を蝕む悪夢へと変わる。幻覚と猜疑心に苛まれ、妻や子に暴力を振るう日々。かつての穏やかな面影は消え、狂気が彼を支配していく。近代化の波に飲まれる故郷の風景と、薬によって崩壊していく男の精神と家族の姿。逃れられない破滅への道を突き進む男が最後に見るものとは。
ネット上の声
- 田園地帯から工業都市に変化していく鹿島を舞台に、時代に合わせられない根津甚八と秋吉久美子を描く、一方逞しく生きる矢吹二郎と山口美也子
- 茨城県鹿島市といえば、今では〝鹿島アントラーズ〟ですっかり有名になったが、かつて
- 主人公の廃退的ドロップアウトが地方性が原因とは思われなくて…
- 思い出の映画?(※感想ではなく私的なメモです。)
ヒューマンドラマ
- 製作年1982年
- 製作国日本
- 時間130分
- 監督柳町光男
- 主演根津甚八
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神々と自然が息づく漁村を舞台に、近代化の波に抗う一人の男。その魂が、狂気と破壊の炎に包まれる衝撃作。
神話が息づく熊野の漁村。漁師のタツオは、海と山の自然を神として崇め、その恵みと共に生きていた。しかし、村にリゾート開発という近代化の波が押し寄せる。神聖な森を金に換えようとする村人たち。タツオはただ一人、開発に猛然と反対し、孤立を深めていく。自然と人間の共存という古からの掟が破られようとするとき、彼の純粋な魂は狂気へと変貌。そして訪れる伝統の火祭りの夜、男の内に秘めた破壊衝動が、村を震撼させる悲劇を呼び起こす。
ネット上の声
- 迷彩の安岡力也を従えたい(字余り)
- 中上健二氏のルポルタージュ
- 衝撃的な作品
- ヘリコプターで風を起こし森を揺らしたという逸話があるが、ヘリが必要だったのは風が
ヒューマンドラマ
- 製作年1985年
- 製作国日本
- 時間125分
- 監督柳町光男
- 主演北大路欣也
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社会への苛立ちと孤独。新聞配達の青年が手にした、一軒一軒を評価する「地図」という名の復讐。
舞台は1979年の東京。新聞配達で生計を立てる19歳の予備校生、吉岡は社会との接点を持てず、言いようのない閉塞感を抱えていた。彼は配達先の住民を調べ上げ、独自の基準で評価し白地図に書き込むという奇妙な行為を開始。やがて無言電話などの嫌がらせへとエスカレートする彼の歪んだ復讐心。その行為は彼の孤独を癒すのか、それともさらに深淵へと突き落とすのか。若者の焦燥と虚無感を鮮烈に描く衝撃作。
ネット上の声
- 吉岡はこの時代の一部の19歳の代弁者であり、周辺もこの時代の一部の人々の代弁者
- 地図は本物で正確
- 貧乏で底辺
- 蟹江敬三、そして沖山秀子の演技には圧倒されたが、何を描いた映画かが分からずモヤモヤ感を抱いている
ヒューマンドラマ
- 製作年1979年
- 製作国日本
- 時間109分
- 監督柳町光男
- 主演本間優二
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国際色が日に日に強まる現代の東京を舞台に、したたかに生きる中国人留学生、日本育ちの中国人少女、パチンコ店を経営する元やくざの三人の男女が織り成す奇妙な三角関係を描くドラマ。監督・脚本・製作(共同)は柳町光男で、前作「チャイナシャドー」製作中に多くの中国人と出会ったことが今回の映画作りにつながったという。撮影は「ジェームス山の李蘭」の安藤庄平、音楽は「ミンボーの女」の立川直樹(チェロを溝口肇)が担当。主演のウー・シャオリンと岡坂あすかを始め、中国人キャストはオーディションによって選ばれた新人たちである。第五回東京国際映画祭(九二年度)で審査員特別賞を受賞した。キネマ旬報ベストテン第七位。
ネット上の声
- 郊外のパチンコ屋さん、店員はガダルカナルタカ、社長は藤岡弘、嫁は戸川純…行ってみ
- 食用牛の吊るされている冷凍庫は何かのアクションシーン(すぐに出てこない…)で観て
- パチンコ屋で、大事MANブラザーズバンド「それが大事」や中西圭三の「Woman」
- 冒頭から何回も出てくる畜牛屠殺の衝撃シーンが頭から消えない
ヒューマンドラマ
- 製作年1993年
- 製作国日本
- 時間113分
- 監督柳町光男
- 主演ウー・シャオトン
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暴走族を描くドキュメンタリー「ゴッド・スピード・ユー! BLACK EMPEROR」でデビュー、「さらば愛しき大地」、中上健次脚本の「火まつり」などを撮ってきた柳町光男監督が、2000年に起きた男子高校生による老婆刺殺事件をモチーフに描く青春群像劇。都心の大学生たちが、この事件の犯人の「人を殺したらどうなるか、実験してみたかった」という証言を元にこの事件の映画化を試みていく。
ネット上の声
- これをサスペンスと呼んでいいのなら現時点邦画の中で一番好きかもしれないと思ったく
- 殺人事件をテーマにした映画を撮ることになった大学の映像ワークショップの学生たちを
- マニアック映画。観るか観ないかは・・・
- なんでユーザーレビューの評価が高い?
青春、 ヒューマンドラマ
- 製作年2005年
- 製作国日本
- 時間115分
- 監督柳町光男
- 主演柏原収史
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国際都市香港を舞台に謎の過去をもった野心満心の若き実業家の姿とその多国籍の人間模様をサスペンスタッチで描く。西木正明原作「スネークヘッド」をヒントに「火まつり」の柳町光男が脚本・監督、共同脚本は「ゾンビ伝説」のリチャード・マックスウェル。撮影監督は「モダーンズ」のトヨミチ・クリタがそれぞれ担当。
ネット上の声
- あまりにせつなくハードボイルドな中国
- 全盛期のジョンローン
- チャイナシャドー
ヒューマンドラマ
- 製作年1990年
- 製作国日本
- 時間131分
- 監督柳町光男
- 主演ジョン・ローン
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「十九歳の地図」「さらば愛しき大地」などで知られる柳町光男監督が1976年に手がけた長編デビュー作で、当時勢力を拡大しつつあった暴走族「ブラックエンペラー」の新宿支部に所属する若者たちの日常を記録したドキュメンタリー。暴走行為や交通機動隊との舌戦、集会、たまり場、家族や仲間たちと過ごす様子など、バイクと暴走に明け暮れる彼らの青春を優しいまなざしで描き出す。
ネット上の声
- お母さんを大切にしよう
- サンダーロード
- 本間優二とか宇梶剛士とか、のちに俳優として有名になった歴代総長も輩出したので知ら
- 録音状態が悪くて何喋ってるのか分かりませんでしたがギター・ウルフの曲みたいな映画
ドキュメンタリー
- 製作年1976年
- 製作国日本
- 時間91分
- 監督柳町光男
- 主演ブラックエンペラー新宿支部の少年たち