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ナチスの罪は誰が裁くのか。第二次大戦後、ドイツで開かれた歴史的法廷。正義と人間の尊厳を問う、社会派ドラマの金字塔。
1948年、ナチスドイツ敗戦後のニュルンベルク。アメリカから派遣されたダン・ヘイウッド判事が裁くのは、ナチス政権下で司法に携わった4人の法曹家。被告たちは「命令に従っただけ」と無罪を主張。ホロコーストの生存者による悲痛な証言。ドイツ国民の反発と、冷戦を背景とした政治的圧力。複雑に絡み合う状況の中、ヘイウッドは苦悩する。これは個人の罪か、国家の罪か。法の正義とは何か。人類史の暗部をえぐり出し、観る者の良心を揺さぶる、重厚な法廷劇の傑作。
ネット上の声
- 硬質な映画文体ながら、正義を貫く困難さを描いたアメリカ映画の良心
- ドキュメンタリー「東京裁判」と双璧の軍事裁判劇映画
- ☆時代を超越した、難しい宿題の答えは?☆
- 法廷ものは!シロクロでなくっちゃあネェ!
裁判・法廷
- 製作年1961年
- 製作国アメリカ
- 時間194分
- 監督スタンリー・クレイマー
- 主演スペンサー・トレイシー
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1950年代ローマ、退廃と虚無に溺れるゴシップ記者の7日間。真実の愛と人生の意味を求める魂の彷徨。
舞台は1950年代後半、経済的奇跡に沸くローマ。ゴシップ記者マルチェロは、セレブたちのスキャンダルを追いかけ、夜な夜な開かれる豪華なパーティーに身を投じる日々。刺激的だが空虚な「甘い生活」の中で、彼は真の幸福や知的な充足感を渇望。そんな彼の前に現れる、純真無垢な少女や謎めいた美女。退廃的な日常と理想との間で揺れ動くマルチェロが、自らの生き方を見つめ直す決断を迫られる、ある一夜の出来事。
ネット上の声
- 過去に観た名作のレビューを今頃書いてみるの巻
- 「苦い生活」に重なる少女の微笑みと波の音
- タイトルから想像した話とはかなり違った
- 巨匠の名にふさわしいさすがの映像。
ヒューマンドラマ
- 製作年1959年
- 製作国イタリア,フランス
- 時間185分
- 監督フェデリコ・フェリーニ
- 主演マルチェロ・マストロヤンニ
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50年代NY、対立する非行少年グループ。その渦中で芽生えた許されざる愛の行方を描く、不朽のミュージカル。
1950年代、ニューヨークのウエスト・サイド。この街では、ヨーロッパ系移民のジェット団とプエルトリコ系移民のシャーク団が、縄張りを巡り激しく対立。ある夜のダンスパーティーで、ジェット団の元リーダー・トニーと、シャーク団のリーダーの妹・マリアは運命的に出会い、恋に落ちる。しかし、二人の純粋な愛は、増大する憎しみの連鎖に飲み込まれていく。彼らの愛が奇跡を起こすのか、それとも悲劇を招くのか。
ネット上の声
- 個人的に一番良かったのは、移民のプエルトリコ人男女が、アメリカでの生活を、不満、
- こ、これが古典ミュージカルの王道ですか!
- そこの君!この映画を見ずには死ねない。
- 感動と気恥ずかしさの限界線ミュージカル
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国アメリカ
- 時間152分
- 監督ロバート・ワイズ
- 主演ナタリー・ウッド
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1960年代アメリカ、若き天才ハスラーが伝説の男に挑む、プライドと魂を賭けた勝負の行方。
舞台は1960年代アメリカの薄暗いプールバー。若く才能に溢れるが、傲慢なプロの賭けビリヤード師「ファースト・エディ」。彼の唯一の目的は、伝説のチャンピオン「ミネソタ・ファッツ」を打ち破ること。長時間に及ぶ死闘の末、エディは技術では勝りながらも、精神的な未熟さから惨敗。全てを失った彼のもとに、冷酷なプロのギャンブラー、バート・ゴードンが接近。再起を賭け、バートと手を組むエディ。しかし、その先には金では贖えない、あまりにも大きな代償が待ち受ける。真の勝者となるために、彼が向き合うべきものとは。
ネット上の声
- ■一人の人間でもある「ハスラー」が成長していく物語〜🎬■
- また一人名優が逝ってしまった。合掌。
- ライバルの冷静沈着さにも惹かれる
- よく出来た人間ドラマです☆3つ半
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国アメリカ
- 時間135分
- 監督ロバート・ロッセン
- 主演ポール・ニューマン
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戦火のイタリア、娘を守るため故郷へ。母と娘の絆を無情に引き裂く、戦争の現実を描いた衝撃作。
第二次世界大戦末期の1943年、ローマ。未亡人のチェジラは、激化する空襲から13歳の娘ロゼッタを守るため、故郷の村へ避難することを決意。二人は、困難な道のりを経て、ようやく安息の地へとたどり着く。しかし、戦争の影は容赦なく彼女たちに忍び寄る。連合軍の進攻後、ローマへ戻る道中で母娘を襲った、あまりにも過酷な出来事。それは、二人の心と体に、決して消えることのない深い傷跡を残す。
ネット上の声
- 戦争の悲劇は銃や爆弾だけではないとばかりに、女性が犠牲になる悲劇を描くヴィットリ
- 『自転車泥棒』『ウンベルトD』のヴィットリオ・デ・シーカ監督の戦争映画
- デ・シーカの演出とS・ローレンの演技!
- こんな展開が待っていようとは・・・。
戦争、 ヒューマンドラマ
- 製作年1960年
- 製作国イタリア
- 時間102分
- 監督ヴィットリオ・デ・シーカ
- 主演ソフィア・ローレン