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現代イラン、一つの嘘が引き起こす夫婦の断絶と家族の崩壊。これは、愛と道徳を巡る法廷サスペンス。
舞台は現代のテヘラン。妻シミンは娘の将来のため国外移住を望むが、夫ナデルはアルツハイマー病の父の介護を理由に反対。二人の対立は裁判所での離婚調停へ。そんな中、ナデルが父の介護のために雇った女性との間に、ある事件が発生。一つの些細な嘘が、二つの家族を巻き込み、宗教や階級の問題を浮き彫りにする深刻な対立へと発展。それぞれの正義がぶつかり合う時、彼らが下す「決断」とは。観る者の倫理観を激しく揺さぶる、息詰まる人間ドラマの傑作。
ネット上の声
- 傑作と聞いて鑑賞。一つの嘘がどんどん話をこじらせていく展開に息を飲んだ。誰が正しくて誰が悪いのか、最後まで分からなくて考えさせられる。イラン映画すごい。
- ドキュメンタリーみたいだった。登場人物みんなの気持ちが痛いほど伝わってきて、胸が苦しくなった。
- すごくよく出来た映画だと思うけど、観終わった後どっと疲れた…。救いがない感じがちょっとしんどいかも。
- イランの宗教観が背景にあるけど、家族や介護の問題は万国共通。大人の嘘に挟まれる娘の視線が突き刺さる。後味がずっしり。
ヒューマンドラマ
- 製作年2011年
- 製作国イラン・イスラム
- 時間123分
- 監督アスガー・ファルハディ
- 主演レイラ・ハタミ
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1960年代、人種差別が渦巻くアメリカ南部。一人の白人女性が黒人メイドたちの「声」を世界に届けるため、危険な取材に挑む社会派ドラマ。
舞台は1960年代、公民権運動が激化するミシシッピ州。ジャーナリスト志望の白人女性スキーターは、故郷の白人社会の偽善と、黒人メイドたちが置かれた過酷な現実に疑問を抱く。彼女はメイドたちの「真実」を本にするという、前代未聞の計画を決意。それは、白人社会への裏切りであり、メイドたちにとっては命がけの告白。差別と偏見、そして密告の恐怖が立ちはだかる中、固く閉ざされた彼女たちの心は少しずつ開かれていく。果たして、声なき声は一冊の本となり、社会を動かす力となるのか。その挑戦の記録。
ネット上の声
- 重いテーマなのに、ユーモアもあってすごく見やすい。泣いたり笑ったり、感情が忙しかった!女性たちの勇気に心から拍手を送りたいです。
- 文句なしの名作。
- 女優さんたちの演技がとにかく圧巻。長いけど全然飽きなかった。
- 評価高いけど、ちょっと綺麗にまとめすぎかな?現実はもっと酷かったはず。
人種差別、 実話
- 製作年2011年
- 製作国アメリカ
- 時間146分
- 監督テイト・テイラー
- 主演エマ・ストーン
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1927年のハリウッドで、サイレント映画のスターとして君臨していたジョージ・ヴァレンティン(ジャン・デュジャルダン)は、新作の舞台あいさつで新人女優ペピー(ベレニス・ベジョ)と出会う。その後オーディションを経て、ジョージの何げないアドバイスをきっかけにヒロインを務めるほどになったペピーは、トーキー映画のスターへと駆け上がる。一方ジョージは、かたくなにサイレントにこだわっていたが、自身の監督・主演作がヒットせず……。
ネット上の声
- 映画の魔法を一滴。(3年ぶりのレビュー)
- サイレントだからこそ生きたラストの“♪”
- ☆五感をフルに活用して映画の本質を知る☆
- 古き良きサイレント映画の魅力タップリ
恋愛、 コメディ
- 製作年2011年
- 製作国フランス
- 時間101分
- 監督ミシェル・アザナヴィシウス
- 主演ジャン・デュジャルダン
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婚約者と訪れたパリで、脚本家が迷い込んだのは真夜中の1920年代。憧れの芸術家たちとの出会いが、彼の現在を変えていく不思議な物語。
舞台は現代のパリ。ハリウッドの売れっ子脚本家ギルは、婚約者とその両親と共にこの街を訪れる。小説家になる夢を諦めきれず、古き良き時代に憧れる彼。ある夜、一人で散歩していると、真夜中の鐘を合図に一台のクラシックカーが出現。誘われるまま乗り込むと、そこは狂乱の1920年代。ヘミングウェイ、ピカソ、ダリ…憧れの芸術家たちとの奇跡的な出会いの数々。夢のような日々に没頭する一方、現実主義者の婚約者との心はすれ違うばかり。過去と現在、二つの世界で揺れるギルが最後に見つけ出す、自分にとっての本当の「黄金時代」。
ネット上の声
- 真夜中のパリの夢が覚めてないアレンだから
- 『モンスター・イン・パリ』の方がお薦め♪
- 絶好調、ウディ・アレンの魅惑のパリ。
- 現代(いま)を生きる・イン・パリ
ファンタジー
- 製作年2011年
- 製作国スペイン,アメリカ
- 時間94分
- 監督ウディ・アレン
- 主演キャシー・ベイツ
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世界各国でベストセラーとなったブライアン・セルズニックの冒険ファンタジー小説「ユゴーの不思議な発明」を、マーティン・スコセッシ監督が3Dで映画化。駅の時計台に隠れ住む孤児の少年ヒューゴの冒険を、「映画の父」として知られるジョルジュ・メリエスの映画創世記の時代とともに描き出す。1930年代のパリ。父親の残した壊れた機械人形とともに駅の時計塔に暮らす少年ヒューゴは、ある日、機械人形の修理に必要なハート型の鍵を持つ少女イザベルと出会い、人形に秘められた壮大な秘密をめぐって冒険に繰り出す。主人公ヒューゴを演じるのは「縞模様のパジャマの少年」のエイサ・バターフィールド。イザベル役に「キック・アス」「モールス」のクロエ・モレッツ。2012年・第84回アカデミー賞では作品賞含む11部門で同年最多ノミネート。撮影賞、美術賞など計5部門で受賞を果たした。
ネット上の声
- クロエが美しい、全て美しい、ただ、それだけ
- 映画が生まれた頃の人の心を覗きに行く映画
- 歯車はいつかハッピーエンドへと……
- 空回りしてしまっていますね、残念。
ファンタジー
- 製作年2011年
- 製作国アメリカ
- 時間126分
- 監督マーティン・スコセッシ
- 主演ベン・キングズレー
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「サイドウェイ」「アバウト・シュミット」のアレクサンダー・ペイン監督がジョージ・クルーニーを主演に迎え、ハワイで暮らすある家族に起こる出来事を描いたドラマ。祖先の土地を受け継ぎ、ハワイで妻と2人の娘とともに暮らすマット・キングだが、ある日、妻のエリザベスがボートの事故でこん睡状態に陥ってしまう。さらに、エリザベスには不倫の相手がおり、離婚まで考えていたことが発覚。友人や長女もその事実を知っていたことにがく然としたマットは、自らの人生を見つめ直すことになる。第84回アカデミー賞で脚色賞を受賞。
ネット上の声
- ハワイの空の下、中年男のトホホが悲しくて、可笑しくて
- つながった心はハワイアンキルトに包まれて
- ハワイの癒しパワーが全てを “赦させる”
- 傑作。悲しいのに素直に悲しめない事情。
ヒューマンドラマ
- 製作年2011年
- 製作国アメリカ
- 時間115分
- 監督アレクサンダー・ペイン
- 主演ジョージ・クルーニー
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ユアン・マクレガー主演で人生を前向きに生きようと変化してく人々の姿を繊細に描いた人間ドラマ。38歳独身で奥手なオリバーは、母に先立たれ5年がたったある日、ガンの宣告を受けた父からゲイであることをカミングアウトされる。衝撃を受けたオリバーは事実をなかなか受け止められず臆病になってしまい、運命的な出会いを果たした女性アナとの関係も自ら終わらせてしまう。しかし、真実を告白した父は残された人生を謳歌し、その姿を見たオリバーは自分の気持ちに正直に生きることを学んでいく。監督は「サムサッカー」のマイク・ミルズ。主人公の父親を演じたクリストファー・プラマーが、第84回アカデミー賞で助演男優賞を受賞。受賞時82歳で演技賞史上最高齢でのアカデミー賞受賞となった。
ネット上の声
- ただただ何かが特に起こるわけでも、なんか刺さるわけでもないんだけど、ぼーっとみて
- 人物描写は丁寧だが、主人公がじれったい。
- センスの良さを感じる不器用で優しい映画
- しみじみと、しみじみといい映画でした。
ヒューマンドラマ
- 製作年2010年
- 製作国アメリカ
- 時間105分
- 監督マイク・ミルズ
- 主演ユアン・マクレガー
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世界各国を飛び回る少年記者タンタンと、相棒の白いフォックステリアのスノーウィが繰り広げる冒険を描き、世界中で親しまれているベルギーの漫画家エルジェによる「タンタンの冒険旅行」を3D映画化。スティーブン・スピルバーグがメガホンをとり、ピーター・ジャクソンが製作を務める。17世紀に洋上でこつ然と消えた帆船「ユニコーン号」の模型を偶然手にしたタンタンが、模型のマストに隠された暗号を解きユニコーン号の財宝を手に入れようとする者たちに追われながら冒険に出る姿を描く。
ネット上の声
- 誰か、ボケかます船長にツッコんであげて☆
- ☆映画は進化し、スピルバーグは変化する☆
- 映画に愛を注ぐという難しさとその偉大さ
- スピルバーグは“監督”が良く似合う
アニメ
- 製作年2011年
- 製作国アメリカ
- 時間107分
- 監督スティーヴン・スピルバーグ
- 主演ジェイミー・ベル
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2012年で没後50年となる世界のセックス・シンボル、マリリン・モンローの秘めた恋をミシェル・ウィリアムズ主演で描いたドラマ。1956年、ローレンス・オリビエが監督・主演を務める映画「王子と踊子」の撮影のためロンドンを訪れたモンローは、初めて体験する海外での撮影のプレッシャーと、夫との確執により仕事に集中することができずにいた。さらに演技方法でオリビエとも対立し孤立してしまったモンローは、ただひとり的確な助言をくれた第3助監督のコリン・クラークと親密になっていく。クラークの回想録をもとに映画化。ウィリアムズがモンロー役を演じ、共演にはエディ・レッドメイン、ケネス・ブラナー、ジュディ・デンチ、エマ・ワトソン、ドミニク・クーパーら豪華英国俳優が集う。
ネット上の声
- ローレンス・オリヴィエ役をケネス・ブラナーがやってると知って見たくなったのでした
- やっぱりマリリンは永遠のセックスシンボル
- ジコチュー女にラス前までずっとイライラ
- モンローって ! やっぱり良いよねぇ〜♪
ヒューマンドラマ
- 製作年2011年
- 製作国イギリス,アメリカ
- 時間100分
- 監督サイモン・カーティス
- 主演ミシェル・ウィリアムズ
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イギリス史上初の女性首相で、その強硬な性格と政治方針から「鉄の女」と呼ばれたマーガレット・サッチャーの半生をメリル・ストリープ主演で描いたドラマ。父の影響で政治家を志すようになったマーガレットは1975年、50歳で保守党党首に選出され、79年にはイギリス初の女性首相となった。国を変えるため男社内の中で奮闘するマーガレットは「鉄の女」と呼ばれるようになるが、そんな彼女にも妻や母としての顔があり、知られざる孤独と苦悩があった。マーガレットを支えた夫デニス役にジム・ブロードベント。監督は「マンマ・ミーア!」のフィリダ・ロイド。第84回アカデミー賞ではストリープが主演女優賞を受賞。ストリープは史上最多17回目のノミネートにして、「クレイマー、クレイマー」(79)、「ソフィーの選択」(82)に続く3つ目のオスカー像を手にした。
ネット上の声
- 英国史上、初の女性首相、11年間首相を務め「The Iron Lady」と呼ばれ
- ☆人生は美しく、力強く、そして、儚い。☆
- 傑作。「鉄の女」と呼ばれた妻の姿に涙。
- メリル・ストリープからのメッセージ
ヒューマンドラマ、 実話
- 製作年2011年
- 製作国イギリス
- 時間105分
- 監督フィリダ・ロイド
- 主演メリル・ストリープ
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マドンナの監督第2作。1930年代、「王冠を賭けた恋」として世間を騒がせた英国王エドワード8世とその妻ウォリス・シンプソンのロマンスと、現代ニューヨークに暮らすひとりの女性の物語を交錯させて描く。ニューヨークに住む女性ウォリーは、子どもを欲しない夫との夫婦関係に悩んでいた。そんなある日、エドワード8世とウォリスをテーマにした展覧会に足を運んだウォリーは、同じ女性としてウォリスの生き方にひかれていく。しかし、自由奔放ですべてを手にしたと思われるウォリスにも、知られざる苦悩があった。
ネット上の声
- 知らないうちに、のめり込んでいました。
- マドンナ監督、素敵な映画をありがとう☆
- 徹底女性目線で描いた世紀のスキャンダル
- 時代をこえた二人の女性の物語
ヒューマンドラマ
- 製作年2011年
- 製作国イギリス
- 時間119分
- 監督マドンナ
- 主演アビー・コーニッシュ