「ブラジルのバージニア・ウルフ」と称される作家クラリッセ・リスペクトルが1977年に発表した小説「星の時」を原作に、サンパウロに暮らす天涯孤独な女性タイピストの小さな世界と、彼女に訪れる運命の瞬間を描いたドラマ。
ブラジル北東部の貧しい地域からサンパウロへやって来た19歳のマカーベア。身寄りがなく、世間知らずで読み書きもままならない彼女は、見習いタイピストとして安月給で働きながら、3人の女性たちと粗末な下宿を共有して暮らしている。自身の貧困や境遇に無自覚で、恋にあこがれ、映画スターを夢見るマカーベアは、ある日占い師から「あなたの人生は変わる」と告げられるが、運命の瞬間は思いがけない形で訪れる。
監督は、ブラジル映画における女性監督の先駆者といわれるスザーナ・アマラウ。9人の子どもを育てた後にニューヨーク大学で映画制作を学んだアマラウ監督が50代にして長編初メガホンをとり、社会のなかで見過ごされてきた存在を、血の通ったひとりの人間として瑞々しく描き出す。マルセリア・カルタッショが主人公マカーベアを演じ、1986年・第36回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(女優賞)を受賞。「セントラル・ステーション」のフェルナンダ・モンテネグロが占い師役で出演。日本では2026年8月に4K版にて劇場初公開。
ヒューマンドラマ
- 製作年1985年
- 製作国ブラジル
- 時間96分
- 監督スザーナ・アマラウ
- 主演マルセーリャ・カターショ