「ラルジャン」「抵抗(レジスタンス) 死刑囚の手記より」などで知られるフランスのロベール・ブレッソン監督が1977年に手がけ、環境破壊が進み社会通念が激変した当時の情勢を背景に、ニュース映像などを交えながらひとりの若者の死を見つめたドラマ。裕福な家柄に生まれた美貌の青年シャルルは、自殺願望にとり憑かれている。政治集会や教会の討論会に参加しても、違和感を抱くだけで何も変わらない。環境破壊を危惧する生態学者の友人ミシェルや、シャルルに寄り添う2人の女性アルベルトとエドヴィージュと一緒に過ごしても、死への誘惑を断ち切ることはできない。やがて冤罪で警察に連行されたシャルルは、さらなる虚無にさいなまれていく。1977年・第27回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員特別賞)を受賞。
ネット上の声
- シャルルは自分の手で自殺することはせずに、ともだちに「古代ローマ風...
- ブレッソンの余りにも救いのない到達点
- ブレッソンは映画を痩せ細らせその本質だけを先鋭化させたのではなく、痩せ細らせた映
- 世の中に対する知識を増やしたり、それについて考えたりすることは、非常に危険なこと
ヒューマンドラマ
- 製作年1977年
- 製作国フランス
- 時間97分
- 監督ロベール・ブレッソン
- 主演アントワーヌ・モニエ