引退間近の老美術商が偶然見つけた一枚の絵画。それは人生最後の大勝負か、それとも見果てぬ夢か。家族との絆を取り戻すための、最後の取引が始まる。
フィンランド、ヘルシンキ。長年、美術商として生きてきたオラヴィ。しかし、店は経営難で、家庭を顧みなかったことから一人娘との関係も冷え切っている。引退を決意した彼の最後の仕事は、あるオークションへの出品物の鑑定。そこで彼は、作者不明の肖像画に強く惹きつけられる。長年の経験と勘が、その絵に巨匠イリヤ・レーピンの未発見の傑作が隠されていると告げていた。これが本物であれば、人生一発逆転の大金が手に入る。家族との関係を修復し、自らの審美眼を証明するための最後のチャンス。オラヴィは、疎遠だった孫を助手に、絵の真贋を確かめるための調査に乗り出す。果たして、その絵は本物なのか。老美術商の人生を賭けた最後の取引の行方。
ネット上の声
- 1枚の絵画をめぐるミステリー(謎)から、1つの家族をめぐるミステリー(不可解さ)
- 世の中のものの価値を決める基準は、価値があるかどうかじゃなくて、そのものの価値を
- 結局、「その作品が好き」ではなく「誰が描いた作品か(サインがあるとか、しかるべき
- 資金繰りが苦しい画商のおじいちゃんがすったもんだしながら、長年培ってきた経験を生
ヒューマンドラマ
- 製作年2018年
- 製作国フィンランド
- 時間95分
- 監督クラウス・ハロ
- 主演ヘイッキ・ノウシアイネン