「ヴァンダの部屋」の鬼才ペドロ・コスタが、カーボベルデからポルトガルにやって来たひとりの女性の過酷な人生を、暗闇と光の強烈なコントラストで描き、2019年ロカルノ国際映画祭で金豹賞と女優賞をダブル受賞した人間ドラマ。
アフリカのカーボベルデで暮らす女性ヴィタリナは、ポルトガルのリスボンへ出稼ぎに行った夫がいつか自分を呼び寄せてくれると信じ待ち続けていた。ある日、彼女は夫が危篤との報せを受けてリスボンにやって来るが、夫は既に亡くなっており、葬儀は3日前に終わっていた。亡き夫の面影をたどるように、移民街フォンタイーニャス地区にある、夫が住んでいた部屋で暮らし始めたヴィタリナは、部屋の暗がりで自らの波乱に満ちた半生を語りだす。
主人公ヴィタリナを役と同名のビタリナ・バレラ、彼女の夫を埋葬した司祭をコスタ作品の常連俳優ベントゥーラがそれぞれ演じた。
ネット上の声
- ポルトガルの植民地だったアフリカの島国カーボヴェルデからはリスボンへの移民が多く
- カーボベルデって大西洋の島国なんですね
- 暗がりの部屋で語るヴィタリナの辛い人生
- 屋根の上で小鳥のキス。
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国ポルトガル
- 時間130分
- 監督ペドロ・コスタ
- 主演ヴィタリナ・ヴァレラ