2010年代、激動したブラジル社会の変遷を当時の学生たちの視点から描いたドキュメンタリー。2013年6月、ブラジル・サンパウロの路上で公共交通料値上げに対する抗議デモが起こる。その運動はやがて、物価上昇やLGBTQ+、女性の権利、人種差別などさまざまな社会問題に対する抗議へと広がっていき、15年には公立学校再編案に反対する高校生たちがブラジル全土で学校を占領する事態に発展する。高校生たちによる革命が起きようとしていたが、たび重なる汚職や治安悪化で支持を失い倒れた左派政権に代わり、「ブラジルのトランプ」と称されるジャイル・ボルソナロによる極右政権が成立する。本作では、学校占領の当事者だった3人の若者が当時の運動を振り返り、発達した公共政策の下で育った最初の世代である彼らが、混迷し、右傾化していくブラジル社会の在り方を問いただしていく中で、社会に対する希望と不安を浮き彫りにする。山形国際ドキュメンタリー映画祭2019インターナショナル・コンペティション部門優秀賞受賞。
ネット上の声
- 若者たち熱い
- デモもカーニバル
- タイトルなし
- ブラジルの高校生が、体当たりで自分達の教育を守るために政府と戦っている姿をみた
ドキュメンタリー
- 製作年2019年
- 製作国ブラジル
- 時間93分
- 監督エリザ・カパイ
- 主演---